香港に住む大富豪41の教え 大塚純


中国でビジネスを行うためのルールを香港の富豪の思想とリンクして解説した本。
出身や生まれた時代での中国人の考え方など参考にはなるが、批判的な本も合わせて読むべき。
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この本のレビュー

香港を拠点にする投資会社を経営している著者が香港で出会った富豪との交流を通じ、
中国人とのビジネスの仕方や投資の考え方を学んでいった経緯が書かれた本。
投資に関しては、将来性のあるニッチな産業を見つけて長期で投資し続けるなど、
割と基本的なことを話しているが、基本を守れない人がいるからこそ損をするわけで、
そういう意味では成功している人は常に冷静なのだなということはわかる。

と中国に投資するという考えのない私はその辺りはそれなりに読み流していたが、
それ以外に中国の人の考え方などの違いを単なるビジネス本とは違った視点で
知ることができたのが面白いなとおもいました。

例えば中国では生まれた年と生まれた場所を聞くと本人がどんな人生を送ってきたのか、
だいたいのことを知ることができてしまうという。
日本人はつい世間話として「どちらの出身ですか?」なんて軽く聞いてしまいますが、
それこそ上海など昔からの都市に居住していた上流階級であるならともかく、
そういうことに触れるのはすごくデリケートな問題でやめた方がよいのだなとわかった。

メンツを大事に!とか当たり前のようなことを書いている本が多い中、
知らなかったことが結構出てくるので楽しめました。

また、香港の人たちとビジネスをするためにはお金の話ができないとだめだというのは、
以前、香港で働いていた日本人が「香港の人は金金ばかりで好きじゃない」と言っていたこととリンク。
好きか嫌いかは個人の問題だし、日本人はどちらかというと実利主義の考えは苦手ですが、
ビジネスでつきあうという場合はやっぱり相手のことを知らないといけないわけで、
中国とどうしても関わらなければならないビジネスマンは参考にはなると思います。

しかしこの本はどちらかというと中国を良く書いているなと言う印象があるので、
合わせて中国のリスクを書いた人の本を読んでおいて、自分なりに中国や香港の人と
つきあいながら関係を確立していかなければならないのだろうなぁと思いました。

ま、私はないとおもいますが、昨今は商社なんかだけでなく製造業でも中国とビジネスするのが当たり前だし、こういう気質を知っておくと、ニュースで流れる中国の姿も理解出来るかも?