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今日も、北京てなもんや暮らし 谷崎光


商社勤務を経て作家になった著者が送る中国滞在記。
中国人の「金」へのエグさやオリンピックなど日常雑記がつづられています。


この本のレビュー

商社勤務を経て中国暮らしをしながら作家生活をしている女性の日常雑記的なエッセイ。
中国で起こったさまざまな「え?」と思うような体験をアットランダムにまとめてあります。
旅行者が見ている上辺の中国ではなく、言葉が出来、生活している人の体験なので、
たとえば普通の人がニュースでみた中国の情報に嫌悪感を抱いていたとして、
でも旅行してみると「そんなにイヤな国でもないかも。親切だし。」とか思う物ですが、
そういうのの裏側をかいていたりもするので、つい性善説を信じてしまう日本人は、
旅行前にこういう本も読んでおくといいかもと思います。

中国が嫌いで中国の悪口を書いたりしているというわけではありませんが、
日本人的な感覚でいたときにあまりにあり得ない体験をするわけで、それをエッセイにまとめてある。
私は中国旅行で必要以上の「メイヨー」攻撃うけたことないんでもうなくなったかと思ったけど、
どうもそうでもないんだなぁ。

一番印象的だったのは冒頭の香港での海外旅行傷害保険にまつわるエピソードです。
海外旅行傷害保険をつかってここぞとばかりに保険料をぶんどるために、
保険会社の現地オフィスと医者が結託して必要もない内服薬を処方したりした話なのですが、
そういうのは世界各国でよくあることとはいえ、最終的に保険会社が用意した賄賂用の
アップグレードチケットを航空会社が著者を騙す形でエコノミーに戻し、差額をせしめた話で落ちていて、
あー、以前、知り合いが「香港が嫌い」っていってたのはこれかー、って思いました。

というのはその人は「香港人は何でも金、金っていうからイヤだ」っていってたんですが、
旅行でさーーっと香港にいって遊んで帰ってくる我々にはよくわかんないんですよ。
昔、友人が香港ツアーでおみやげ屋で買うまで軟禁されたってゆってたけど、そのくらい?

この本の最初のエッセイをみて、彼が嫌っていた香港の姿はこれかと思いました。

香港の人たちは中国に返還されるのを最初はいやがっていたけども今はそうでもないそうです。
やっぱり中国に返還されたことで中国人観光客の数が増え、香港で消費するお金が無視できない額だから。
対してマカオは香港ほどウェルカムな感じではないってどこかで読んだなぁ。忘れたけど。

私は香港の昔をしらないけども、行くたびにだんだんおもしろみがない町になってきたと感じていますが。
そういやこのまえ中国いったらワトソン(香港のドラッグストア)が行く先々に溢れていたなぁ。

本の話からそれてしまいましたが、この本を読んでいて、かつての超安全だった中国は
もはや幻なのかなぁって思いました。
もともとそれほど中国にも中国の歴史とか文化に興味はないのですけども、
ますます中国移住だけは絶対したくないなぁと思いました。
なんか魚ひとつ買うだけでもたいへんそうなんだもん。
(他の国みたいにお買い物~ってかんじで気軽に市場とかいけそうもないし。)

旅人として、たまに行くには問題ないけどね。わたし、胃は丈夫だし。

この人の文章はたまに意味不明なときもありますが、一般の人ではなかなか経験しないような ことがかかれているので、よむといろいろ参考になります。

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