ペルーを訪れる旅行者なら誰もが一度は行くであろう、インカの遺跡マチュピチュ。
日本からはほとんど地球の裏側でなじみのないペルーにある割に知名度はぴかいちで、
日本人が訪れたい世界遺産アンケートでは、No.1になるらしい。

アジアなどに比べて南米物の出版物が少ない中、マチュピチュだけはそれなりに豊富で、
ダイヤモンド社もマチュピチュだけを扱ったガイドブックまで出してしまいました。 ≫参考ページ
遺跡の細かい説明はガイドブックに譲るとして、一個人としてぐるっと回った軌跡を紹介します。
繁忙期の8月に行ったとはいえ、1日でどんだけここに金が落ちるんだよ・・・ってびっくりしました。
そして、あの小さい町にどれだけ人がいたんだ・・・っていうのも驚き。

マチュピチュを見て感心したのは、遺跡の管理体制について。
遺跡内にはゴミ一つ落ちてなくて、ものすごく綺麗でした。

例えば、マチュピチュ内は飲食禁止。飲食物は持込禁止だし、ゴミ箱もいっさい設置されていない。
かといって、入口で荷物検査をしているわけではなく、その辺りの案配は観光客に任せられている。
だって、ワイナピチュに登れば最低でも往復2時間半。その間水飲むなっていうのは無理な話。
要は飲食物の持ち込みは原則禁止だが、ゴミを持ち帰れば何も言わないってことだ。

例えばアンコールワットは遺跡内部にゴミ箱がたくさん設置されていました。
遺跡の雰囲気を壊さないようにデザインされた物であってもゴミ箱はゴミ箱。ゴミが山盛りになればやっぱり雰囲気は台無しだし、おまけにちゃんとゴミ箱に捨てられたゴミが風で飛ぶことだってあるんですよ。

いっそのことゴミ箱をおかない。食物は持込禁止とすることで、観光客への意識付けはばっちり。
ペルー政府やるなぁって思った。

朝から大行列のバス乗り場

マチュピチュ行きバス乗り場の大行列
マチュピチュ行きのバスの始発は朝の5時半。バス乗り場が見渡せる宿に宿泊していたため、窓から観察していると、5時頃には既に列ができはじめていた。雨にもかかわらず、どんどんどんどん列は伸びていき・・・。マジですか。やっぱ8月は混むなぁ。切符を前日に買ってよかった。
5時半過ぎ時点で200人近くいた気がする。その後も列はどんどん伸びて行きましたが、20台程のバスがピストン輸送しているので、並んだ時間は30分程度ですんだ。早朝が一番混むのかも。


マチュピチュの入場ゲートでさらに行列

マチュピチュの入場ゲート
30分かけて遺跡に到着すると今度は入場で並ぶ。宿の人が寝ていて荷物を預けられなかったのでまずはクロークで荷物を預けてから並んだ。
この状態を見て、入場券をアグアスカリエンテスの町で販売するってのになるほどと納得。だって、ここで売ってたら捌ききれないもん。
ただ、チケットを町で買えることを知らず、チケットを持たずに列に並んでしまう人もいるようで、その人達のためにゲートでも販売はしていた。
20分くらい並んでようやく入り口でスタンプを押して貰うとダーッシュ!
ワイナピチュ行くのだ。


ワイナピチュ登山口の行列

ワイナピチュの行列
ワイナピチュはマチュピチュに隣接する山。この頂上からマチュピチュを見下ろす絶景ポイントが人気。
しかし、観光客のために道を整備してあるとはいえ、それなりに険しいので、午前200人、午後200人と入場制限がある。
入場と同時に登山口に向かい行列に並んだ私は173番目。
バスに乗ったのが6時過ぎでこれです。繁忙期の混みようはすごい。
ちなみに下の写真は午後と夕方の様子。午後はあまり並ばずにすみそう。確実に登れるのは朝一ですが、頂上で混んで大変なのが玉に瑕。

マチュピチュからアグアスカリエンテスをのぞむ ワイナピチュ入り口 午後のワイナピチュ入り口 夕方のワイナピチュ入り口

ワイナピチュからマチュピチュをのぞむ。ガスがすごい・・・。

ワイナピチュから見たマチュピチュ
山の天気は変わりやすいっていいますが・・・。朝、宿を出るときに降っていた雨は次第に止み、曇り空の中ワイナピチュをのぼり始めた。途中はよかったんですが、肝心の頂上で再び雨です。・・・ツイテナイ。
しかも次々と人が登ってくるので、頂上ではせいぜい近くの人にカメラで記念撮影をして貰って、場所交代・・・って感じでせわしなく、天気といい、人の多さといい、ちょっとがっかりした。
頂上の手前にある展望スポットが一番のんびりと綺麗に眺められるかも。

マチュピチュにガスがかかり始めた ガスに覆われつつあるマチュピチュ ワイナピチュの頂上は混雑エリア

よせばよかった・・・月の神殿

月の神殿
登山口の入口の案内を見て、安易に月の神殿に向かって心底後悔・・・。山をぐるっと回るハイキングコースみたいな道を勝手に想像していたのが間違いだった。マチュピチュからワイナピチュへの登山口を起点にすると、月の神殿はそこから山頂までと同じくらいの距離を下ったところにある。
山頂から月の神殿までは険しい山道を1時間近く下り、その後は再びのぼり下りを繰り返す・・・。なんだよ、入り口の平面図の書き方もうちょっとちゃんとしてよ~。あれじゃアップダウンがわからないじゃないか!
月の神殿まであまりに山を下ったので、これからの長い道のりを想像してうんざりしていたところ、私とは逆ルートでここまで来た欧米人に道を尋ねられた。
「ところで、これから先、まだ長い?」「はい。とっても。ずーーっと登りだし。」
月の神殿を出発した後の道は、山肌に沿うような切り立った階段を上ったり下ったりを繰り返すうんざりするような山道。・・・「長い?」って聞かれたワケだ。相当ツライよ、これ。
左に切り立った岩山を見上げ、右に崖を見下ろし、ぜぇぜぇと息を弾ませながら歩くこと1時間。ようやく登山口に戻り、登山者名簿を開いたら、午後の人も戻っている有様。あー、つかれた。

月の神殿外観 狭くて険しい階段 階段が作れずはしごがかかる これでも緩やかな坂道

インカの段々畑を考える

マチュピチュの段々畑
インカ帝国は山の中に段々畑を作り、標高に併せて様々な作物を作っていた。インカの遺跡では割とこの段々畑がシンボリックな存在だ。
現在、この段々畑は丁寧に整備され、芝が植えられているのだが、ふと、マチュピチュのしたーの方に新たな段々畑を整備している人たちを見たとき、あれ?っと思った。
全部とは言わないけど、どこか一角を使って作物を栽培すればいいのに
「昔はこうやってジャガイモ育ててたんですよ~。」って見せたり、その取れた作物を使った昔風のメニューをレストランで出せば観光客に受けると思うんだが・・・。ペルーの子供たちの勉強にもなるし。
元々ジャガイモやトマトは痩せた土でも育つからこそアンデスで育ってきた作物なのだから、水もそんなになくても平気でしょ?って勝手に思ってます。なんでやらないんだろう。もったいない。

ワイナピチュから見下ろした段々畑 段々畑を見上げる 遺跡の各所も段々畑仕様

マチュピチュ遺跡写真ハイライト

背景の山に見立てたという岩
ガイドさんと一緒であれば必ず案内したであろう場所の写真をいくつか。私の場合、細かいところはあまり見ないので、感想は特にありません。
遺跡は眺めのいいところから見下ろす方が好き。

右下の写真は石組みがだんだんとずれて崩れてきているので撮ってみた。10年くらい前にマチュピチュの遺跡全体が少しずつずれてきているってニュースで見たことあるんですが、最終的にユネスコはどうやって維持するんだろうか。

住居跡 一枚岩の階段 水飲み場 太陽の神殿 重みに耐えきれず崩れ始めた石組み

マチュピチュで見られる動物たち

リャマ
マチュピチュといえば、リャマが住み着いていることで有名。そのリャマは、1日かけて芝を食べながら遺跡を移動して回っており、まるで芝刈り機のようだった。彼らのお陰で芝が短く維持されているが、しかし、遺跡は彼らのフンだらけでもある。
撮影で連れてこられたリャマが住み着いたっていう話ですが、今はしっかり遺跡で管理しているみたいです。
他にもウサギ?ヤモリ、雀など、いろいろいます。

自分で階段を下りるリャマ ウサギのような動物。クイ? ヤモリ

マチュピチュの全景

マチュピチュ
マチュピチュをぐるーっと歩き回ってみて、結局この遺跡は、ガイドブックによくある高いところから見下ろしたショットが一番すごいと思った。というか、それ以外は別に~っていう感じです。
特にこのワイナピチュを背景にしたアングルが、空中都市と言われるゆえんであろう。(←クリックで拡大します)
ワイナピチュから見下ろすより、見張り小屋から見下ろす方が、近すぎず遠すぎない距離感と、背景に溶け込んだ山々の頂が神秘的で、最後にようやく「来てよかったかも」って思った。
夕方は観光客が少なく閑散としているので、午後の見学がねらい目かも。
(ピークは午前の客と午後の客が入り乱れるお昼頃)

マチュピチュの引きショット1 マチュピチュの引きショット2

▼ ペルー旅行に行きたくなったら・・・物価の目安にどうぞ。

旅行時期:2009.08.中旬(1ソレス=約35円)

■マチュピチュチケット:124ソレス
■バス往復チケット:14ドル(片道7ドル)
■昼食:遺跡外のマチュピチュサンクチュアリロッジで食べるか、麓に戻るしかない。

■成田-リマ航空券 150,000~200,000円
日本から直行は燃料が保たなくて無理。アメリカ経由が最短。
私はエイビーロードで金額をざっくり把握してから、個別の代理店を当たります。
今回はCHINTAI TRAVEL SERVICEでロス往復。ラン航空でロス-リマを買ったせいでトラブった・・・。発券手数料を取られても同じ代理店で最終目的地まで買ってください(詳細:ラン航空のレポ10部作)。
ペルーは見所がたくさんあるけど国土が広いので、ツアーにするとかなりハードスケジュールになります
航空券だけ買って自由旅行にするか、個人で車をチャーターしてゆっくり回る方をオススメします。