成都の町並み 成都は四川省の州都であり、高層ビルはぼこぼこ建っているし、道路は綺麗に整備されているし、車もばんばん走っているし、都会といえば都会である。

主要な道路は片側二車線が自動車道路。そして、車道と同じ幅の「自転車専用道路」があるところが、中国らしい。自転車専用道路は、自転車に加えて三輪車なども走る。
しかし、この三輪車が走っていると言うこと自体が、田舎らしさを残すところだ。交通渋滞を引き起こすので都会では禁止されているのだ。
そして、広州ではスクーターがばんばん走っていたのに対し(台湾みたいだった)、成都は人々の足の中心は自転車である。路線バスの数もとても少ないし、もちろん地下鉄なんかも走っていない。

海岸沿いの土地と山よりの土地の間での経済格差が問題と言う話を聞いたことがあるが、通りすがりの観光客にもあっさり違いがわかるとは。海に近づくほど発展していると言う話は本当みたいだ。

さてさて、そんな成都の街をぶらぶらしてみた。
中国は漢字の国なので、看板なんか見てるだけでおもしろかったりするし。 ぶらぶらするにも目的地が欲しいのでホテルから比較的近い「王建墓」なんて目指してみた。

王建墓は、その名の通り昔の偉い人の墓であるらしいのだが・・・。 入場料を払って敷地にはいると、そこは暇つぶしをしている現地の人々の憩いの場と化していた。 茶園で茶をしばきながら麻雀orトランプである。一杯5~10元のお茶で一日中遊べるんだからお得だ。

中国の美味しいお茶は一回分の葉っぱで10杯くらいはお茶が楽しめる。急須におちゃっぱを入れ、飲んではお湯をつぎ足し、継ぎ足し。恐らく庶民はお茶の味がしなくなっても平気で飲んでいる気がする。
食堂などでは、テーブル毎にでかい急須とポットがでんとおいてあり、なくなるとお湯を所望するわけだ。 まあ、10杯目なんてほとんどお湯だもんな。

茶店で机陣取ってお茶一杯で一日粘るなんてのはごくごく普通の事だろうと思う。ただ、この王建墓が立派な人の墓の割には全然手入れがされていなく、木、特に柳なんかがのそーっと生えていたりするんで、とても雰囲気が不健康なのだ。 全体的に暗い。

その鬱蒼とした雰囲気がイヤなのかなんなのか、ご丁寧に茶店から机といす、当然お茶セットも散策路に持ち込んでまでして、麻雀をしている一行がいた(写真の彼ら)。

そして、園内にある(一応墓を囲んで公園風になっている)鶯色に濁った魚池の前では、人々は言葉を発することなくただただぼーーーっと釣り糸を垂らしていた。
そしてやっぱり弁当やお茶セットは持ち込み。
目の焦点が定まってないような人もいるのだが、でも足はしっかり釣り竿を押さえている。ほんとに毎日ここに来て釣りに明け暮れているんだろうなぁ。当たりが来たら手を使うんだろうね。

私もその雰囲気に毒されて1時間はぼーっと見ていたが、釣れた人はみなかった。魚いたのか?
あのだらだらとした雰囲気に浸るのがよいかもしれないが、だったらもうちょっと健康的な雰囲気になると良いのだが。
麻雀仲間?
王建墓の後に来てみた人民公園の雰囲気と言ったら健康的なことこの上ない。

公園の隅々まで手入れが行き届いているし、広くてとても開放的。 人々が茶店やそこここのベンチで麻雀しているのは同じでも雰囲気が全く違う。しかも池にはボートを楽しむ家族連れがいたりして、心が和んでしまったよ。

人民公園には掲示板があり、その日の新聞が1頁ずつ掲示してあるのも興味深かった。

新聞掲示板に群がる親父をかき分け覗いてみた。

「おっ、ジャッキーチェンじゃんっっ。やっぱ、有名だなぁ」←体育新聞に載っていた

普通の記事はあんまり意味がわからないのにスポーツ新聞だけは妙に意味がわかる。
ジャッキーチェーンに、「透視"裸装"」、そして「注射式美乳」とか(笑)

それにしても、皆さん公園行く前に「今日は王建墓で麻雀しようぜ!!」なんて誘い合ってくるのかなぁ。それとも自然と公園で友達になるのかしら?

日本じゃ公園デビューなんて変な言葉もあるし、子供と母親のための物の気がするけど(時にはカップルの物にもなるが)、中国はどちらかというとオジサン、お爺さんのためにあるようです。

成都の動物園で一日。パンダもいいが、観客も興味深い。

成都と言えば、三国志に麻婆豆腐にパンダ と言うことで、動物園に行ってみた。ちょうど昼時だったので、動物園に入る前に入口の食堂で水餃子を食す。

水餃子の中国語の発音がわからなかったからメニューを指さしたらおばさんは頷いてくれたが、その後、人差し指と中指を二本立て「2?」と聞いてきた。
「何が2なんだろう?」と思ったが、再びおばさんはメニュー表の看板の水餃子を指さして、さらに「2?」と聞く。

「わかった。2でいいよ」

納得したおばさんは厨房へ。待つこと15分。真っ黒いスープに浸かった水餃子が出てきた。

四川料理と言えば、辛い事で有名。麻婆豆腐なんかも唐辛子がぴりっと利いているじゃないですか。辛いっていっても舌がしびれるような辛さで、しょうゆのどす黒さがまた毒々しい。
と言うことで、水餃子も四川風の味付けになっていた。しょっぱ辛い。これは結構衝撃だった。 四川では、一般的な食堂の粉食はみーんなこんな色のスープでした。

会計の時、メニューの金額1.5元を出そうとすると、おばさんは「2だから3元ね」と言った。 つまり、この店のメニューは半人前の量で料金が決まっていたらしい。なるほど。だから、しつこく「2?」って聞いていたのか。
麻婆豆腐は広州で食べたので成都では手をだしていなかったが、まさかのところで四川風の味に出会えてまずは満足であった。

動物園とは関係ない話から入って恐縮です・・・。

ぱんだちゃん 動物園に入ると、まず初めにパンダを見にゆく。やっぱ、中国とくりゃパンダでしょう。

しかし、まあ、だれとる。みんなしてだれとる(でもそれがかわいい)
「おっ、1匹(?)起きてるのがいるなぁ」なんて思ってそいつの動きを見守っていたら、そのうち尻をかきながら寝てしまった。

日本では多摩動物園のライオンとかものすごい優遇されているじゃないですか。ひろーい敷地で育てられて。 でも、ここ中国ではライオンや虎は薄暗くてせまーい檻に一頭ずつ入れられてかわいそうなの。客も誰も興味を持ってないし。

それに引き替えパンダは王様扱いで、ものすごい広い敷地をあてがわれている・・・くせに動かない(笑)

パンダの檻横にはパンダ専門売店まであるし(ぬいぐるみとかキーホルダーとかを売っている)。中国でも大人気なんでしょうなぁ。

さてさて、パンダの次に興味をそそられたのは禿げ鷹、禿げ鷲の檻であった。

体長は1メートルないくらいだろうか。それが羽を広げるとこの大迫力。この羽をぶぁっさぶぁっさしながら移動する様はものすごい。「どうだマイッタか!」と檻の中から我々を威圧する。

私は、彼らにすっかり魅せられ、しばしこの檻の前から動けなくなっていた。

大空の王者! 「こんだけでかけりゃ人間なんて簡単に殺されるな。空中から襲われて一発だよ。でも、かっこいいなぁ」

1人浸っているとき、ふと我に返ると隣にいた親父が一匹の鷲めがけて石を投げていた。
当然、狙われていることに気付いた鷲は大変怒っており、羽をさらにぶぁっさぶぁっさしながら抗議の姿勢を見せる。

「おいおいおい、おっさん。何やってるんだよ。動物虐待だよ。だいたい子供の教育に悪いじゃないか!」←子連れだった。

そのうち親子一体となって石を投げつけだした(大半が檻に当たって跳ね返って来るので、鷲だけでなく人間も迷惑である)。家族一体となって総攻撃開始である。

その忌まわしき親子が去り、再び羽を広げる大迫力の瞬間を待っていると、今度は母と子供って言う感じの3人の親子連れがやってきた。

するとやっぱり檻の前に着くなり、母親が石を拾って投げつけ始めた。なんてこった。
中国では鷲や鷹は嫌われてるのだろうか?
それより何より一番最初に石を投げるのは子供でなく必ず大人だってこともびっくりした。

石を投げつけるのもしかり、餌をやるのは当たり前。
白熊、黒熊、茶色熊と3種類の熊がそれぞれでかい敷地で暮らしていた。その敷地は一階層低く作られており、お客である我々人間が見下ろせるようになっている。
で、人間はその位置から、各々が持っている食べ物を投げ与える。

熊は熊で、だだっ広い敷地の片隅でひたすら上を見上げ、人間の投げる食べ物を今か今かと待ち続ける。

相手が猿の場合は、檻を挟んで手渡し。猿だから上手に食べ物を受け取って食べますね。 皆さん、きゃいきゃいはしゃぎながら、食べ物渡してたもん。

でも、動物園の何処をみても「餌をやらないでください」とは書いてないし、飼育係も誰も注意してなかった。
よーく見てると中国人のあげる餌って果物かピーナツかひまわりの種だった。
桃とかわざわざ皮をむいて猿に渡してたし、もしかしたら身体に良いから放置状態なのだろうか?動物園側としちゃ餌代浮いて有り難かったりして。

よーく、考えて見ると、肉食動物の檻は全く人気がなく、みんな素通りしていた。
中国人は餌付けができない動物には興味がないんだろうか。

さて、あとは日本の動物園には考えられない「金魚館」と「金魚池」(ちなみに、全ての水槽にぶくぶくっと空気が送る機械が入ってないからみんな水面にぷかぷかしており、見ていられない)←嘘。ちょっとおもしろい。をちらりと見た後、再びぱんだちゃんに会いにゆく。

成都のパンダ 「2時間も経ってるし、すこしは活動的かしら?」なんて淡い期待も抱いていたが、所詮はパンダな訳でやはりだれていた。でも、ドアの枠にぴたりとはまっていたり、うんていからぶらーんと足を投げ出したり、「うーん、まぶしいなぁ」みたいに目をこする姿がやはりかわいい。

あれで結構凶暴な動物らしいが、檻の向こうのパンダはやっぱり愛くるしくて、このかわゆさには騙されてしまう。うむ。

私はペットを飼う気は全くないが、動物園や水族館でただひたすら彼らの動きを観察するのが大好きだ。

パンダも猿も人間も。お陰様で、ひとりしっかりと堪能致しました♪オススメです。