ブッダガヤで購入した数珠と骨董品のトルコ石ブレス
【ブッダガヤでチベット人から購入した数珠と骨董品のトルコ石ブレス】

バラナシから車をチャーターして仏教の聖地をぐるりんと回った後、ブッダガヤにやってきた。
ブッダガヤのあるビハール州はインドで最も貧しい州とも言われている。
そんな知識も知人からの又聞きや本から学んだ知識であり、また発展著しいインドでは状況も変わっているのだろうと、ここに来るまではそんな風に考えていた。
しかし、実際に現地に来てみるものである。これだけ巡礼者、観光客がわーっと訪れる中心地なのに
町、村全体で明らかに生活レベルが低いのが見て取れた。

なんつーか、ただお金や物がないということではなく、心までささくれだっている感じ。
チベットから逃げてきてラダックやスピティに住み着いているチベット人のほうが、よっぽど穏やかな表情をしていた。
また、インドの州別の識字率を比べるとその差も歴然で、共産勢力の強いケララではほぼ100%なのに対し、
ビハールでは50%を切るという。
そして、そういう教育レベルの低さにかこつけたいかがわしい慈善団体が至る所で活動していて、
「ううむ。仏教の聖地なんだがなぁ。」といささか違和感を隠せず周辺を散歩したのが印象的です。

ブッダガヤ周辺を歩く象
象と象遣いが町を練り歩く。
咥えているのは自分の餌?
スジャータ村
スジャータ村周辺の畑。
人々は農業で細々と暮らす?
ちょうど巡礼シーズンのブッダガヤ。世界中の仏教徒が徒党を組んでやって来ていました。
あまり交通の便が良くない場所なので、いくら世界遺産でもバラナシなどのベタな観光地に比べると 明らかに観光客の姿は激減で、それより敬虔な仏教徒の姿が圧倒的多数。

すれ違う人々の話す言葉も衣装も多種多様。
「タイ人の団体ツアー客だ」「この衣装はブータン人」「台湾人」「これはネパール人かな」「モンゴル人もいるなぁ。」と、 インドの他の場所では西洋人や韓国人くらいしか気がつかないのに、ここではアジアのほとんどの国の人に会えるのだ。

ちなみに今回の旅はバンコク乗り継ぎのタイ航空でデリーinコルカタout。
機内誌にはでかでかとインドツアーの広告が掲載されていました。

敬虔な仏教徒の多いタイ。巡礼の季節にはタイ航空がガヤ空港までチャーター便を飛ばす。
ツアーの内容ももうビッチリ仏教の聖地巡礼ツアーとして構成されていて、
タージマハルとかジャイプールとかぜーんぜん入ってません。
バラナシ、サールナート、ブッダガヤにラージギル。ネパールのカトマンズなどなど旅行期間に合わせて
仏教の聖地をぐるりんと回る、かなりのマニアックなツアーでありました。

お値段も旅行当時のレートで換算しても30万円を超えていた。
ただ、これだけの場所に個人で行こうと思ったら相当な手間と時間が必要なので、需要はあると思う。

マハボディ寺院の菩提樹のほとりで、お坊さんの講話に熱心に耳を傾けていたのはタイ人でした。
私は彼らのようにまっすぐな信仰心は持たないけれど、日々の生活習慣や考え方を振り返ったとき、
「ああ、これは仏教の考え方だったのだな。」「神道だわ。」と気がつく瞬間がある。
そういえば日本でも法事の後に坊さんの講話とかありがたく聞くなぁ、なんて思いながら彼らを遠巻きに眺めた。

同じ仏教でも日本では独自の発展を遂げたので、祈り方も考え方も彼らとは違うところはありますが、
仏教の習慣が根付く国からきた者の端くれとして、巡礼シーズンに訪れると感慨深い者があります。
ブッダガヤに行く際は、是非とも巡礼シーズンを狙って行ってください。
チベット難民がこぞって出稼ぎにも来てるので、彼らからお買い物するのもよいですよ。
よい天然石が格安で手に入るし、彼らの生活を支えられるというささやかな自己満足も味わえます。

仏教の聖地:ブッダガヤの写真

ブッダガヤの象徴:マハボディ寺院

マハボディ寺院
仏陀が悟りをひらいた地として世界中から巡礼者が訪れる寺院。日本人もいないわけではありませんが、特に熱心で目立つのはタイ人やチベット人です。寺院の周りの広場では五体投地をしている信者が多数おられる。
悟りをひらいたと言われる菩提樹の木は何代目だったか忘れましたが、老朽化により朽ちてくると入れ替えがあるのだそうで、 その入れ替わる木は勿論数珠やらの仏具に加工されます。 「マハボディ寺院の菩提樹から作った数珠」ということが仏教徒にとって非常に意味のあることで、 それこそびっくりするような値段になるそうです。(そこいらの売店に売っている数珠はそういう付加価値がない単なる菩提樹。) 日本のお坊さんなどもこぞって買われるそうですよ。
マハボディ寺院内 仏像 五体投地をする人々 五体投地をする小坊主

スジャータ村

スジャータ村の道 仏陀が修行をしていた時、見るに見かねて村娘のスジャータが仏陀にミルクがゆを食べさせた・・・と言われているのがこの村です。 ブッダガヤのマハボディ寺院がある地域から川を隔ててすぐのところにあります。のどかな田舎の村です。
私が訪れたときには現地の男性に嫁いだ日本人女性が民宿を営んでいるとのことでしたが、いろんな意味で大変だと思いました。
のどかといえば聞こえはいいけど、すごく貧しいので、村のために尽くし続けないと居続けられないと思います。 どんな感じの方なのか興味は少しわきましたけど。

ほとんど枯れた川 スジャータ村の遺跡 スジャータ村の様子1
スジャータ村の様子2 牛の糞の固形燃料 スジャータ村の路地

スジャータ村で働く子供

お線香作りをする女の子 これまではインドでも結構な街を旅することが多く、貧しい家庭の子供などを見る比率はそれほど高くありませんでした。 子供が働いているのもそれこそ家業をお手伝いしている程度の子ばかり。
でも田舎に来るとやっぱり子供も大事な労働力だなというのが見て取れる。お線香を作っている女の子はある程度の年齢に見えますが、 日本では絶対に学校に通っていると思われます。そして、ヤギの放し飼いに向かう男の子は小学生だよなぁ。
インドでビハール州が最も識字率が低いというのも、村を歩いた雰囲気でも伝わってきます。

お線香作り お線香の芯になる枝 お線香を干しているところ ヤギの放し飼いに行く子供

スジャータと仏陀を祀るお寺

スジャータと仏陀の像 村の外れの畑の中にスジャータが仏陀にミルクがゆを与えたと言われる場所があります。 観光客はスジャータ村に宿泊したりしてお金を落とすことはありませんが(宿泊施設は皆マハボディ寺院の周りにある。)、この場所にはバスで乗り付けてやってきます。だからわざわざこんなところでフリースクールを開き、しつこいくらいに寄付を募っていました。
確かにこの州の子供達に教育が必要なのはわかります。そして貴重な労働力である子供を学校にやりたがらない親がいるのもあり、 だからお菓子や物で釣って子供達を学校に来させる。その資金は観光客などのお金がある人から集める。
ただそのお金も本当に教育に使われるかといったらそれはグレーな話。またこの場所だけでなくスジャータ村の真ん中にも同じような学校があります。 こんな小さな村にそんなに子供がいるか?と考えるとかなり疑問が残る。
というわけで、ガイドブックにも出したお金が100%教育に使われるとは限らないと納得した上で、自分の判断でどうぞ。という書き方をされています。
私は最低限の教育は国や州がきちんとやるべきことだと思うんだけど。日本の教育制度をしばし批判する人はいますが、こういうのを見ていると 日本ってかなり良い方では?と思っちゃいます。

スジャータと仏陀を祀るお寺 お寺のほこら フリースクール フリースクールから帰宅する子供

物目当てでえせ仏教徒になる大人。いいんだか悪いんだか。

お寺から出てくる人々とお坊さん 確かスジャータ村の近くの川の畔にあったタイ寺院か何かだと思いますが、出入り口の周りに人だかりができていた。 どうもお寺で行われている説法か何かに参加すると物がもらえるようで、出入り口の前でお坊さんが名簿をチェックしながら紙袋を渡していました。
中を見せてもらうとそれはビニール製のござなどの生活必需品。要するにラージギルの日本寺でお経を唱えながら金平糖を配っていたのと同じく、物で釣りながら仏教の教えを施しているようだ。
参加している大人達は物ほしさに一時的に仏教に興味があるふりをしているのではないかと思うし、お寺側はそれでもいいから少しでも彼らが救われるように、という思いを抱いているのではないかと推測する。

また、通りすがりに身のこなしや持ち物はみすぼらしいのに家だけはやたら立派な集落があった。ブッダガヤの町中などはその辺で拾ってきた木材やワラで雨風すら防げるかどうかわからないような掘っ立て小屋に住んでいる人がいる一方、この集落だけ新築のコンクリート建て。これもおそらく誰かからの寄付で作られたのではないかと思う。
村を通過するだけで腕を捕まれて金を要求されたり、お土産袋の中身を見せてと言っただけで執拗にお金をせがまれたり、この周辺の住民は誰かから施しを受けることに慣れすぎていると感じた。

それを脱するためには知恵だったり教育が必要で、だから子供達に教育を・・・っていうのもわかるんだけど、それを金儲けの手段にしている大人もいるわけで、いろいろ難しいなぁとしみじみ感じた午後の散歩であった。

最近、インドって成長著しく華々しいところを強調して報道するところがありますし、事実、これまでに通過したところはそれなりに変わっていましたけど、 きっとそれは一面的な姿なのだと改めて実感。やっぱ州や民族によって言葉も文化も法律も違ったりしますし、10億人以上が住んでるし。

お寺で説法を聞いた後満足げに物をもらって帰る人々 お寺から人々へわたした日用品 スジャータ村の外れにある立派すぎる家

出稼ぎチベタン

チベット人が営む天然石屋 インドがチベットから亡命してきたチベット人を受け入れて、ヒマラヤ周辺を中心にチベット人達が居住していることは有名な事実です。 この時期はそのチベット人達もブッダガヤに巡礼に訪れますし、それらの同胞や外国人観光客などを目当てに出稼ぎに来る人が沢山います。 食事を出すテントや仏具を売る売店などが中心です。
チベット人が出すお店をいくつか覗いてみましたが、同じチベット人でも実直に商売をする人と、外国人とみると一生懸命値段をつり上げようとする人と必死な人といろいろで、その中から正直な商売をしているご夫婦のお店で数珠とブレスレットを買いました。
骨董品のトルコ石で作られていて、おそらく108個の玉で作られた首飾りをばらしてブレスレットにしたのではないかと思いました。 長年どこかのチベットのご家庭で大事に伝わってきた物を生活のために放出した方がいたんだと思います。大事に使わせて頂きます。
(ちなみに日本に帰って天然のトルコ石がめちゃくちゃ高いことに驚きました。練り製品との色も全く違うし。)

骨董品のトルコ石ブレス モモ屋 モモ チベット寺院

前正覚山への途中にある巨木。

トトロの木 ブッダガヤからセーナ村を経由して前正覚山へ行く途中にある巨木。宿のガイドが「バイクで前正覚山やトトロの木に連れて行く!」と言っていたが これのことだったらしい。(トトロの木ではないが、日本人旅行者が言い出したことがそのまま呼び名として根付いています。) どうせなら連れて行ってもらおうと思ったのにフロントにいなかったので散歩がてらブラブラしていたら見つけてしまった。 前正覚山は遠すぎるのでここでUターンです。

ちなみに彼は自ら「宿のオーナーだ」と言っていたがどうも宿で営業を許されているガイドだったらしい。 日本語が堪能で結構いろんなことを教えてくれたが、強引な営業をかけると離れていくからか実に遠回しにまとわりついていた。
そして、ブッダガヤを去る前日に「これから呑むけどどう?」って、おい、もっと早く言ってよ!昨日の晩だったらつきあってあげたし、酒くらい奢ってやったのにという感じ。そう。ブッダガヤってお酒出すお店ないんだけど、行くとこ行けば買えるんです。みんな隠れて呑んでいるのです。

トトロの木の下
お土産物やとかでは日本語ですごくいろんな話を聞かせてもらったので(だけど買わなかった。ごめん。)、結構感謝していたんだけど、 おそらく節約旅行者にしてみると営業かけられてうざったいとか言われる存在だったのだと思う。
長期滞在者とサラリーマン旅行者では時間とお金をかけるところが別なのにな~。それこそ英語が苦手な我々からすると 日本語でいろんな話を聞かせてくれる彼の存在はありがたかったのですが。
まあ、聖地でお酒を飲むなんて不謹慎だったので、これで良かったことにします。

ブッダガヤの宿

ウェルカムゲストハウス (Welcome Guest House)

ウェルカムゲストハウス客室
Tample Street, Opposite Jai Prakash Park Gate, ブッダガヤ

ブッダガヤの中心マハボディー寺院の入り口の目の前にある宿。
宿代はお湯がふんだんに出て1000円くらいと高くもないし、部屋も割と小ぎれいですが、 「うちは洗濯機あるからランドリーサービスできるよ!」と言われて気軽に頼んだら、 1枚100ルピーといわれて後でもめた。洗濯代が宿代と変わらないのは高すぎ。 (事前に値段を確認しなかったこちらも悪い。)
宿に出入りしているガイドが日本語を話すので、酒屋にビールを買いに連れて行ってもらったりした。彼の評判は良かったり悪かったりするようですが、菩提樹の数珠のことなどいろいろためになる話も聞かせてもらえて良かったです。
「これから一緒に飲みますか?」って、どうせなら一泊目に誘ってよ!(翌朝早かったので断った。)
酒代とご飯くらいおごってあげたのに!(こういうのは気前よく出すが、洗濯代は渋るヤツ。)

▼ インド・黄金街道に行きたくなったら・・・物価と旅程の目安にどうぞ。

旅行時期:2013年12月~2014年1月
 1Rs=約1.7円


■観光:お布施 Rs.20、写真チップ Rs.20
■食事:サモサ Rs.5、ベジチーズモモ Rs.50、ドライバーのご飯 Rs.90、チャイ Rs.10 他
■土産:トルコ石ブレス Rs.700、菩提樹の数珠 Rs. 250

■宿泊:ウェルカムゲストハウス (Welcome Guest House)  600ルピー+洗濯Rs. 200

■成田-ニューデリー航空券 直行便で60,000円前後~。(参考:海外格安航空券の検索・予約 YAZIKITA)
 ニューデリーへはJAL、ANA、エアインディアなどの直行便が飛んでいます。
 私は今回、タイ航空を使い、デリーinコルカタoutの旅程をとりました。(特典航空券を含む。)
 タイ航空、シンガポール航空など、羽田を深夜に出る便から乗り継ぐと町中に日中に着くメリットもある。
 安いものでは、中国の北京、昆明など2カ所くらいを経由する便などもありますが、
 燃油サーチャージの分、経由便は燃油代がかさむので苦労する割に安くはならないです。
 私はエイビーロードで金額をざっくり把握、アタリをを付け、個別の代理店に問い合わせます。