ムクティナートにあるジープだまり
【おばちゃんたちが車まで歩かされぶーたれていた。空気が薄くてきついのはわかるが下りだし・・・。】

ジョムソンに滞在した3泊は公共バスやジープを使いながら、簡単なトレッキングをして楽しんだ。
マルファやトゥクチェはジョムソンから山を下り、またカグベニからジョムソンは行きに乗ったジープで道を記憶して、
帰りにほんの2時間だけ歩いて戻ったのである。
この辺りは早朝から午前中にかけてはトレッキングをしている外国人もそれなりにいるし、
午後になっても学校から帰る子供たちや仕事帰りの村人たちとすれ違う。
さらに公共ジープが往来しているので、いざとなったら車を拾えるため初心者でも安心して歩けるのだ。

ネパール政府もガイドブックもやたらにガイドやポーターを雇うことを推奨しているように感じていたが、
そこそこの規模の村の周辺を歩く限りでは、ガイドやポーターもいらない。
すがすがしく晴れ渡ったネパールの大空を間近にあおぎながら、のんびりと散歩するのは爽快である。

ただし、午後に吹き荒れる強風はいつも向かい風で、踏ん張りながらしっかり歩かないと足を取られるほど。
急な天候の変化や体調不良などが起こった場合、事故や自然災害に巻き込まれる可能性も否定できない。
またカグベニから先は急に標高が上がるので、ゆっくり高地順応しながらでないと高山病になる可能性もある。
個人でトレッキングするなら絶対に自己責任で行動しないとだめです。

少なくとも雨期になったら相当の覚悟がいると思います。だって、私が歩いたのって水が殆ど枯れた河原だし。
日本でも最近ゲリラ豪雨とか頻繁に取りざたされるけど、鉄砲水とか押し寄せたらかなりヤバイ。

カグベニの雑貨や
カグベニの輸入品が並ぶ雑貨屋。
麓の数倍の値段になる。

ジョムソンのバス乗り場
ジョムソンの公共バス乗り場。
このバスが山を上がるからすごい。
ところで、山の上は平地に比べて物価は高いと覚悟はしていたが、
宿代や食事代はそれほど高くは感じない。
水やお菓子は数倍するが、運んでくるコストを考えたら普通である。
それより想定外だったのは公共交通機関の値段の高さで、
どこかにちょっと移動するだけでみるみるルピーが減っていった。

トレッキングの合間に拾ったバスの請求額にぼったくりかと驚いた物だが、
後で調べたら正規料金。運転手に文句を言わなくてよかった・・・。。

ポカラからベニ、ベニからガーサ、ガーサからジョムソンと上がるに連れ、
乗車距離も乗車時間も短くなるのに、それに反比例するかのように
料金が上がっていった。
最も極端な例で比べると、ポカラからベニは5時間走って220ルピーだが、
トゥクチェからジョムソンは1時間で300ルピーである。

私のような外国人だけでなく、現地の人でも運転手ともめていたので、
世界的な燃料高の影響などで、急激に値上がったのかもしれない。

こんな山奥だ。燃料を運ぶのも、整備も相当な負担がかかるはず。
だから、別に料金が高いのに文句一つないのだが、公共バスとか公共ジープとか、 「公共」という言葉が付くことで、勝手に割安なイメージを持っていたのがあとで響いた。
さらに想定外にジョムソンから先に行けたことで、散財を重ね、

要するに調子に乗ってあちこち出歩いたせいでお金が足りなくなったのでした。

ジョムソンにも銀行があるのだが、空いている時間はジョムソンにおらず、お金は減っていく一方である。
ジョムソンを発つ前日になってあわててATMに駆け込んだら、停電でATMが動かない。
停電の終了を待って再びATMに向かうも、今度は持参してきたあらゆるカードをマシンに拒否されてしまった。

「宿代USドルで払ってもいい?電気が来たからATMに行ったんだけどおろせないんだよね」

おそるおそる宿の主人に切り出すと、「ああ、別にいいよ~」とにこやかな返事が返った。

「ATMはね、たぶん途中のネットワークがダウンしてると思う。インターネットも今通じないし。」

つまりこの村に電気は来ていても、別の場所にあるネットワークサーバが落ちているらしい。
「こんなことはいつものこと」って感じで、平然と言われてびっくりした。
さっき停電した時、銀行員が発電機でATM動かしていたけど、それって意味なかったんじゃん・・・。
っていうか、銀行ですらサーバに無停電電源とか繋げてないんですね。

日本に帰ってから知ったのだが、万年電力不足のネパールでは、毎日計画停電があるのだそうだ。
2011年の震災後の計画停電で「あんなの計画停電じゃなく、無計画停電だ!」と大騒ぎしたものだが、
ネパールでは本当の計画停電で、確かに滞在中、どこの町でも毎日どこかで停電に遭遇した。

ポンプが止まって水が上げられず、「シャワー浴びたいなら自分でバケツに水をくんでこい」と言われたり、
夕食を食べてる最中に停電になり、街灯が消えた真っ暗な中を宿に戻ったりした。
せめて事前に停電のことを知っていれば、懐中電灯を持って外出したのだが。まあ、何事もなくてよかった。

最近では旅先での現金調達にクレジットカードのキャッシングを気軽に利用していた。
そういう便利な物って、結局、電気とか、インフラがきちんと整っている前提で成り立ってるんですねぇ。

それにしても日本でUSドルの現金を作ってきたからなんとかなったようなもの。
"空港は両替レートが悪いから"という理由でケチったがために、ドル払いしてたら世話ない。

現金をたくさん持ち歩くのも不用心だし、かといってトラベラーズチェックも通用する場所は限られている。
ATMだって電気がなければただの箱。クレジットカードを使える場所でも電子決済ではなくエンボス使います。

ネパールルピー、USドル、日本円にトラベラーズチェック。
めんどくさがらずに事前に計算の上で、計画的にご持参ください。

▼ ネパールに行きたくなったら・・・物価の目安にどうぞ。

旅行時期:2013年4月~5月
1Rs.=約1.2円


■交通:バス ポカラ-ベニ 220ルピー(5時間)、ベニ-ガーサ 390ルピー(2~3時間くらい)、
      ガーサ-トゥクチェ 550ルピー(2時間弱)、トゥクチェ-ジョムソン 300ルピー(1時間ちょい)
     ジープ ジョムソン-ムクティナート 710ルピー、ムクティナート-エクリバティ 550ルピー
■その他:TIMSカード 20ドル(旅行代理店取得が団体用だったので、タトパニで個人用を取り直し。)
     詳細は≫ネパールトレッキング:アティティツアーズでTIMSとアンナプルナ保護区入域証取得。
■宿泊:アルカ・マルコポーロ Rs.800

■羽田-カトマンズ航空券 経由便のみ。燃油サーチャージ込みで100,000円前後~。(参考:海外格安航空券の検索・予約 YAZIKITA)

カトマンズ行きは以前は日本からの直行便がありましたが、現在はなし。ソウル、バンコク、マレーシア、シンガポール、デリーなどを経由して行くことになります。経由地や乗り継ぎ時間、お好みでどうぞ。
安さだけを求めると乗り継ぎ時間が長かったりするので、いっそのこと経由地でトランジットやストップオーバーして、 経由地も楽しむ方法もあります。バンコク、シンガポールは空港から町まで列車ですぐですよ。

私はエイビーロードで金額をざっくり把握、アタリをを付け、個別の代理店に問い合わせます。


旅程を立てるために参考にした本