ハサンケイフ

トルコの南東部ディヤルバクルの街からバスで1時間。
バトマンでミニバスに乗り換え、やって来たのが「ハサンケイフ」。

交通の便としては比較的行きやすい場所ですが、トルコはとにかく国土が広く見所がおおいため、
どうしてもパックツアーなどではここまでカバーしていない。
結構な景勝地にもかかわらず外国人観光客の数は少ないし、ガイドブックの扱いもしょぼかったので
単なる田舎の村かと思ったら、ピクニックに来たトルコ人でいっぱい!おみやげ屋もいっぱい!

今回、トルコを縦断していて思ったのですが、町があるところには城があり、緑があり、水がある。
町=オアシスということですね。飛行機で飛んでみるとわかりますが、町と町の間にあるのは荒野です。
冬の寒さは厳しいでしょうし、昔はそれこそジプシーが多かったんだろうなと思いますね。
町はばばーーんと大きいけど、町を一歩でると畑か荒野のどちらかです。
でも畑は国土の広さを考えるとほんのちょびっとしかない。やはり水の関係かなと思います。
土地が狭い日本としたら、道路が通ってるのに、宅地でもなく畑でもない場所は滅多にないからえらい違いです。

いろいろ考えるとやっぱり日本は恵まれた国土を持つ国だと思います。
水はきれいだし、緑はあるし、気候も過ごしやすいし。
いろいろな事情があるにせよ、乱開発で環境破壊になってしまうともったいないですね。

ティグリス川にかかる橋 ハサンケイフ城跡
このハサンケイフはチグリス川沿いの高台に城がそびえ立っています。
ここには橋が架かっていたため、商業的に重要な町だったのではないかと思われます。(今は橋脚のみ。)

城塞からティグリス川を見下ろす ディヤルバクルやバトマンは大都市で、それこそスーパーマーケットやメーカーの販売店、ファーストフードなどがある便利な町ですが、ここは商店は小さいし、こじんまりとまとまった観光地。
土産物屋といってもテントに手作り品を並べて売る店やクーラーボックスで飲み物を売る店等で、景観を損ねることがありません。 そして、どやどやっと観光バスがやってくる様な場所ではなく、トルコ人が自家用車やミニバス、レンタカーでピクニックに来て、川で泳いで、おべんと広げて・・・というところで、とにかくのーんびり過ごすのにサイコーのところです。
暑い真夏のトルコで、川沿いのレストランは快適。だから人が集まるのですね。

時間を惜しんで遺跡をぐるぐる回りたい人には向いていませんが、城塞から荒野を見下ろすもよし、川沿いにそびえる城塞の周りにこじんまりとまとまった町をぼーっと眺めるもよし、羊の群れと一緒に木陰でひるねするのもよし。川沿いのレストランで川魚を食べるもよし。
私のような一介の旅行者でもトルコ人に混じってゆったりとできるのがよかったです。

  今まで行った観光地で例えると、周りの雰囲気はパキスタンのフンザに近いです。
フンザは高地なのでもっと空気もいいけど、それより手軽に来れるところが魅力かも。
(といっても日本からは気軽にいけないのはどちらも同じですけど。)

川沿いのレストラン 自家用車で来ていた家族
川沿いのレストランは、水上コテージの様に水の上に客席が作られています。
カーペット敷き。枕に寄っかかってごろりとしながら飲み物のんでのんびりします。 川の上にベッドが浮いている感じです。
車を河原まで持ち込んでカーステレオがんがんにならしている女の子とかいましたが。

ちなみにビールくらいはありますが、さすがにムスリムが多い国ですし昼間からは飲めませんでした。
気候とシチュエーションからして、日本人は絶対に呑む場所です。
夕方ごろ、お客が減ったところで「あっちの奥の席でなら飲んでもいいよ」とお店の人に奥の人目に付かない席を勧められました。
トルコは政教分離の国なのでお酒が全く飲めない訳ではありませんが、TPOはわきまえねばなりません。

人に慣れたアヒル 断崖
アヒルの集団が来たのでパンでえづけをしたらすごいことになってしまった。かなり人になれているアヒル。
そして、えづけをする私をみて、トルコ人家族もまねをしていました。こっちはパンが少なかったので助かった・・・。

しかし、チグリス川とかユーフラテス川とか、世界の歴史で習った有名な場所に来ただけでなんか妙な感動がありましたね。

歴史の授業で世界文明がどうのとか言われてもなんのことやらわかりませんが、
実際にそういう場所に行くと、自分の中で知識が消化されていくのです。

昔は旅って無意味に時間とお金を浪費すると思っていましたが、どちらも浪費ではなくて、
自分の中にしっかりと、知識と経験が浸透し、その経験で自分の中身が成長することが実感できます。
これは大人になるまで気がつけなかった感覚です。

旅って楽しいですね。