ねじのタイヤのバイク シェムリアプのOld Marketは日用品の他に土産物なども豊富。 先に書いたように、土産物はほとんど手製の民芸品である。
写真は、廃品(ねじや鉄くずのがらくた)を利用して造った置物。なかなかいい味出してますが、重いから土産に買う気にはなれん。

「今日はシェムリアップ近郊をレンタバイクして走ろっかなー」

日本でもバイクに乗っている私。人のバイクの背中に乗っているのはフラストレーション貯まりまくり。自分で運転したい。
アジアの観光地では国際免許がなくてもレンタバイクをしてくれる店が結構あり、旅行者が各所で利用しまくっている。
カンボジアでもレンタサイクル、レンタバイクがあるという話だ。

しかし、3日間、朝もはよから動き回っていたので爆睡してしまい、起きたらすでに10時半を回っていた。
私の泊まっている部屋は、窓が一つもついておらず外の明かりがちっとも入ってこない。真っ暗闇だからいつまでも寝てしまう。

一応、町のレンタバイク屋を巡ってみたがめぼしいバイクは既に別の旅行者が借りてしまっていて、自転車くらいしか残っていない。
まさか自転車で山越えをするようなパワーを持っている訳はなく、あっさりと遠出を諦めた。
この日は昼過ぎからスコールが来たので、結果的に行かなくて正解だったともいえる。

目的が全くなくなったので、とりあえず手持ちのU.S.ドルが切れかけていたので両替をしに行くことにした。

"カンボジアにはU.S.ドルの少額紙幣を持っていこう!""ドルのトラベラーズチェックが望ましい"

どのガイドブックを見てもこういった文章が必ず書かれていた。
日本円はアジアのどこに行っても簡単に両替できる。わざわざドルに両替しなくてもよいのではなかろうか。
そんな風に高をくくって、持ってきたドル紙幣はたったの100ドルほど。あとは日本円のチェックと現金だけである。

ところが、シェムリアプは観光地なだけに物価が高い。レストランなんて、外人と現地人で明らかにメニューが違う。
慣れない英語でサービスするのだからちょっと高いのは仕方ないけど、どの料理も$1均一っていうのは、おかしい。
どの料理もカンボジアリエルから換算すると$1に満たないのだ。(遺跡公園内はさらに2ドル、3ドルしました。今はもっとでしょう。)
しかし、それ以下の小銭を出されてもカンボジアは外国ですから両替に困るから。だから1ドル均一。

夜遅くまで開いている店になるほどこのような傾向が強く、英語メニューとクメール語メニューを比べると明らかに
違う金額が書かれている店もあった。
外国人、現地人区別することなく、安価で食べ物を提供してくれる店もあり、そんな店には自然と外国人が集まっていた。
我々は現地の人たちよりお金を持っているから多少高いのはいいのだが、あまりにあからさまな料金設定だと結果的に外国人客が減ると思う。 口コミって意外と侮れない。
そもそも高くてもお金を払う旅行者は民族音楽が流れてショーをやっているとか、こじゃれた建物のレストランに行く。
中途半端に高いと、どっちの旅行者にも嫌われると思う。

さて、両替であった。

私はシェムリアプについた翌日から遺跡観光を始めたため、手持ちのお金をカンボジアリエルに両替することもできず、
遺跡入場料、バイクチャーター料、食事などなどみるみるうちに手持ちの金がなくなっていった。
シェムリアプはタイバーツも通用するため、タイバーツで急場をしのげることが救い。

結局、銀行をはしご3件目にして、ようやく日本円の現金のみを両替してくれる銀行に行き当たった。
レート計算も紙に印刷された換算表をみて計算する。(これは首都のプノンペンでも同じだった。)

両替を終えると、もう目的は何もなくなったので何となく美容院に入り髪を切り、オールドマーケットを冷やかし、 新車、中古車のバイク屋をそれぞれ覗いて回った。そして、そのへんの路地に迷い込み、雨が降って軒下で雨宿りをしていた。
目的もなく、散歩をしているだけで楽しいのが海外旅行の醍醐味ですね。

美容院の家族 そして夕方になり、宿の部屋でだらだらしていると、ドライバーのチャンがスピードボートのチケットを持ってきてくれた。 宿で手配も出来るので心苦しかったが、3日間世話になった彼らにコミッションが行くようにしたかったのだ。
バイクでやってきたチャンだったが、ビールを薦めると嬉しそうにびぐびと飲む。「ちょっとだけなら大丈夫」ってホントかなぁ?

チャンはこの日、トレンサップ湖半まで行ったという。プノンペンからスピードボートで来た観光客の客引きである。
そこでイギリス人の男性と明日から三日間遺跡案内する約束を取り付けることができたそうだ。
私らとの契約(?)が切れた翌日すぐに次の客を捕まえられて、なかなか順調みたいでよかったじゃないか。

ここカンボジアでは、あちこちの路上でたむろっているバイクタクシーの運転手の姿を見かける。
暇そうにしているのをみると、傍目には供給過剰なように思われる。
チャン曰く、仕事が得られるかどうかはホントに運次第だそうだ。

まず、1日で一番早くシェムリアップにたどり着く観光客、スピードボートでやってくる客を捕まえに行く。
そこでお客を捕まえられなかった場合、バッタンバン、プノンペン、ポイペトなどからやってくるピックアップトラックの客を待つという。

トラックは天候などによって大幅に到着が遅れるときもある。そんな時は、夜の12時を過ぎようとなんだろうと根気よく待たねばならない。 そうしないと翌日の収入はゼロ。そして、そこまでして待っていても客が取れないことだってある。

仕事が取れたら取れたで、「アンコールワットの日の出を見につれてくよ」って外人をそそのかしてたりするものだから早起きしなきゃなんない。

「バンコクに行って働きたいと思っているんだ」

数年前経済が破綻してしまったタイ。しかし、カンボジアでバイクタクシーの運転手をして働くよりも、バンコクのレストランで働く方が 数倍の収入が得られると言う。

でも、そのためには警察に支払う賄賂が必要で、カンボジアからでるための許可に数百ドル、さらにタイでの毎月の滞在許可にもお金がいる。

「そんなお金、とてもじゃないけど払えないから無理なんだ」

彼は屈託のない笑顔を浮かべながらそういった。
新興国に行くと、我々のような外国人にあわよくば・・・という思いを抱いて近づいてくるものがたまにいる。
日本人は国内が平和で安全なことが当たり前で、親切は"ただ"だと思っている。サービス料がないのもその感覚に拍車をかける。
だから「外国人と友達になれたらいいな」と願望を抱き、一方でそんな日本人とコネクションを取り付けたいという下心を持って近づいて来た人との間でトラブルが発生した時、「騙された」とか「そんなつもりじゃなかった」とか言い出したりする。
ある意味、こういう行き違い、思い違いも外国の旅における貴重な経験なのだが、チャンからはそういう空気がまったく漂ってこない。
私らになにかを望んでいるわけではない。何かを押しつける訳ではない。「今も幸せだけど、でももうちょっと楽したいな」と、そんなカンジである。
なんだかとてもとても「いいやつ」という言葉がしっくりくる、気持ちのいい青年であった。

「まあ、ともかく呑んで呑んで」

次にカンボジアに来ることがあったら、また彼といっぱい飲みたいなぁ。シェムリアップ最後の晩はすがすがしい空気で終えた。

シェムリアップののほほんな1日

Ⅰ 海外で初めて髪を切ってみました。どう?

使用前
使用後
町をふらふらしていると、ふと男性用の理容室発見!無性に髪が切りたくなり、そこのおねえちゃんに美容院の場所を聞く。
教わった美容院はオールドマーケットの目の前にあった。スタイルブックを見ながら髪型を指示。 ショートヘアはどの髪型も$3均一。高いのかなぁ?日本でも美容院って高いしこんなもんかもね。
家族経営っぽいこの店は、髪を切るのはお母ちゃんの仕事。ブローは娘が二人がかりで四苦八苦。
お母さんが髪を切るときは、スタイルブックを見ながら見よう見まねでやる。 その髪型を作るための技術を理解しているわけではなく、カタチを同じにしようと必死な感じ。 急に外国人が来て、びっくりしたのもあるだろう。ごめんね。

Ⅱ 焼きバナナは意外な味付け

焼きばなな
昼ご飯を食いにオールドマーケットへ。食堂で相変わらず一杯やってるA氏、S氏発見! 二人の食事のお仲間に入れてもらう。
ここのお店はおかずとご飯がずらっと作って並べられており、欲しいものをよそってもらうシステム。 三件くらい同じような店が並んでいる。マーケットの食堂街である。
その食堂のすぐ横に気になる屋台があった。おばさんが串に刺している白い物体はどうやらバナナである。
バナナの皮をむき、だいたい3等分に切る。それを串に刺して籠の中に積んでいく。
「きっと焼きバナナですよー」
「ええ?違うでしょ。だってあのバナナ甘いバナナだよ!」

私の意見はA氏にあっさりと否定された。
その後、おばちゃんの動きを見守る我々三人。 串刺しバナナが籠に山盛りになると、おばちゃんは鉄板をコの字型にひん曲げただけの簡易的な串焼き器に 炭を入れ始めた。ほらほらほら、やっぱり焼きバナナ臭いじゃないか!
火が熾ったところで一本の串バナナを手に取り、横に置いてあった木製の道具でバナナをまんべんなくつぶす。 やや平べったくなったバナナをたれに付け炭火焼き。やった!私の勝ち!
でも、さっきその自家製たれにネギをみじん切りにして入れてるの見たんだけど・・・。どんな味なのだ?
たれはココナツミルクが入っているらしく乳白色。さっきのネギも浮いてるし、なめたらしょっぱかった。複雑なお味。
甘いバナナに塩辛いたれを付けて焼く、面白い味の焼きバナナでした。

Ⅲ マーケットの雑貨屋さんの女の子

雑貨屋さん 食事の腹ごなしにふらふらしていると、この雑貨屋さんの女の子に呼び止められる。 他の店だと、こんな雑貨屋でも、観光客には値段をつり上げることがあるのだが、この子は違って正価で売ってくれる。しかも、売り物の飴を分けてくれるし・・・。
カンボジアの日用雑貨はほとんどがタイ製。Made in Cambodia以外買うつもりのない私にはお茶以外買うモノがなかった(お茶もカンボジア製かは怪しい)。
なんか散らかってる店だなーと思ったら、実は今は店じまい中だった。店じまいの邪魔をしてしまった私。 でも、まだ午後の3時くらいなんだけどなー。

Ⅳ バイクやは電気屋も兼ねていた

スズキのバイク マーケットをでて、町をぶらぶらしているところにバイクがずらーっと並んでいる店発見!
この店は看板にどでかくSUZUKIと書かれているからスズキの販売店であることは間違いないのだが、売っているバイクは1種類のみ。Bestというバイクで、だいたい$1,050くらいだという。 100cc、ロータリー式シフト、ノークラッチ。ドリームIIもそうだけど、クラッチなしでのギアチェンジは違和感がある。
中古バイク屋に売っているのはほとんどが、ホンダのスーパーカブ。 次に多いのがスーパーカブにスタイルがそっくりの韓国製バイクDAELIM Citi100。 でも、日本製が断然いいそうで、値段も日本製の方が高い。
あ、そういえば、バイクを売っている店と、バイクを修理する店は別だった(並びにあったけど)。

Ⅴ 雨期になったのだなぁ

雨上がりの通り 町を歩いている間に2回もスコールにあった。遺跡見学中でなかったことが幸いである。
雨が降ってくると、人々は軒下や木陰で雨宿りをしながら雨が通り過ぎるのを待つ。 空は青い。そのうちやむとわかってるから急ぐことはないのだ。
2回目の雨宿りは普通の民家の前であった。 軒先で雨宿りしていると「すわんなさい」とイスを薦めるおじさん。 「ジャポン?」以外は言ってることなーんもわからなかったけどさ。
しばらくすると突然、目の前ある材木屋の若いのに向かって大声で指示を出し始めた。 どうやらおじさんってばお店のボスらしい。歯抜けで笑うとちょっと間抜けだったが、仕事の顔になるとちょっぴりりりしいね。
雨が小降りになるころはすでに夕方の5時過ぎ。 ほのぼのとした気分で鼻歌なんて歌いながらタケオに戻りました。