果物やさん アンコールワット、アンコールトム、バンテアイスレイなどの有名どころを2日間で回り、3日目は残りの遺跡を順に回る。
大物を先に見てしまっただけに、もう仕方なく消化試合をこなしているような気分だった。

ところで、実は昨日、気になっていることがあった。A氏のドライバーを勤めているチョウは、お調子者且つ女好きでいい加減。
1日目なんて寝坊して午後まで来ないし、その後もいろいろとあってチャンとナリ、他の運転手二人と仲違いしていたらしい。
昨日なんてお互いにシカトこいていた。どうも責任感の強いチャンがお説教したらしいのだ。

「お前のガイドとしての説明はなってない」「いい加減過ぎる」

我々は彼らをはドライバーとしてやとったのだが、走りながら英語ガイドの役割も果たしてくれるんだよね。
まじめな二人に対し、楽して儲けようってタイプのチョウがぶつかるのは当たり前のようなもので、こちらにも険悪な空気が伝わる。

二日目の午後はSさんがリタイアしたためにナリと私、Aさんとチョウの4人行動になった。
ドライバーは我々が遺跡を見学している間は外で待機している。私らは各々が好きなように寺院を見学する。
さほど遺跡に興味がない私はあっという間に外に出てきてしまうのだが、Aさんはとにかくじっくり中を見て回る。
私が寺院を出ると、運転手のナリはめざとく見つけ、寺院入り口にぴたりとバイクをつける。

ナリが入り口に移動したのを見て、チョウも様子見に来るのだが、Aさんがいないので再びどこかに消えてしまう。
ナリも「じゃあ、Aが出てくるまで他のところにいるよ」とか言うくせに、チョウと一緒にいたくないモノだからすぐに私のところに戻って来てしまう。 話し相手のチャンがいないから手持ちぶさたなのである。

私もまじめで熱血、おしゃべりなチャンと二人ならどうってことないのだが、ナリはまじめなのだが寡黙なタイプ。
英語がままならない上に人見知りなので、二人にされると困るんだよ。この空気を何とかしてくれって感じだ。
そして、3日目はSさんも疲労回復し、ドライバーのチャンも復活。あの気まずい空気がなくなることだけは助かった。

結局、この日のヤツらはとても和やかで、途中でお互いのバイクを交換したり楽しげであった。
熱血男チャンも半日休んだら、イライラしていた心が落ち着いたのかも知れない。なんか気疲れし損。

踊るアプサラ この日は午前の見学が結構長引いたのと最後の日だということで、昼ご飯は6人一緒に食べた。
アンコールワットの前のレストランはちょっと高いけど、客を連れてきたドライバーはコミッションをもらえるはずだからだ。
多少、気疲れはしたが、結果的にとても楽しめた。
私ら三人が三人とも英語は下手だったけど、そういうの気にせずに気軽に喋れる雰囲気が楽だった。
国によっては英語できないと馬鹿にした態度をとられることもあるから。
そして、ご飯は一緒にいて楽しい人と食べるとより美味しい。

午前ですべての遺跡の見学は終わっていたが、一応約束は夕方までなので、もう一度バイヨンに行くことにした。
二度目のバイヨンなのに相変わらずしみじみと見入ってなかなか出てこないA氏をよそに、私はチャンのドリームⅡを乗り回していた。
ドリームIIは乗りやすくい。軽くて手軽でセカンドバイクにいいかも。スクーターは苦手だし、ギア付がよい。

ひたる私 そして、遺跡群最終日のサンセットはアンコールワット。
日暮れのしばらく前からアンコールワットの上で座っていると、続々と外国人観光客が現れ、あっという間に外人でいっぱい。
プノンパケンは丘なので場所取りもそんなに神経質にならなくてもいいけど、アンコールワットは建物だし、上に来るに連れてだんだんと狭くなっているし、そしてサンセットは西方向でしか見れないし・・・。みんな少しでもいい場所で見ようと場所取り合戦を繰り広げていた。

結局、この日も雲が多くて綺麗な夕日は拝めなかったけど、3日間の観光の締めくくりにはふさわしいシチュエーションになった。
クメール王国の王様はここからなにを見下ろしていたのだろうか・・・。

スラ・スラン、ニャック・ポアン等々 残りの遺跡の写真

Ⅰ 王の沐浴のための池(スラ・スラン)

スラ・スラン バンティアイ・クディの目の前にある「王の沐浴のための池」。ここから見る朝日も実にすばらしいそうだ。
朝日を浴びながら沐浴する・・・なんか考えると神々しい。
今度アンコールに来たら6日間のパスを買って、アンコールの日の出もスラ・スランの日の出も全て見てやるっと思いました。
あ、この写真豆粒になって見えないけど、一応鹿男がいます。題して「湖の大きさに圧倒される鹿男」。 彼にしてみればこの湖もどでかいのだ!

Ⅱ 風がきもちいー寺院頂上、気持ちよくない煙草の投げ捨て(プレ・ループ)

プレ・ループからの眺め 投げ捨てられたタバコ プレ・ループは中央祠堂を頂点としてピラミッド型の寺院。 寺院頂上部から眺める風景はただただ緑が広がっていて最高に気持ちがいい。
中央祠堂の入り口の脇に座ってぼーっとしていた私。 ふと下を見ると日本人の団体様。 「年輩の人が多いなぁ。階段上がるの大変だろうなぁ」なんて思いながら見ていた。
するとである。信じられないことにその中のひとりの親父(爺さん)がぽいっと吸っていたタバコを投げ捨てた! 遺跡の上にというか中にというか、とにかく捨てた!唖然。呆然。一緒にいたツアーの人も誰も注意しないでやんの。
街中でのポイ捨てもかなりむかつくが、それを海外で、世界遺産でやるな! マナーよくタバコを吸う人や、そもそも吸わない人が迷惑する。
しかも、「こないだバリの遺跡でさぁ・・・」などと大声で話していて、世界中でポイ捨てしてるんかなぁと。
そのうち西洋人のおばはんとかに説教されそうな気がするわ。この人。

Ⅲ プレ・ループと混乱する東メボン

東メボン 東メボンは、プレ・ループと一見そっくりなだけに、写真を見ただけではどこの写真だかイマイチわかりませぬ。 Ⅱのプレループのところで、写真を出さなかったのは、これに似ているからに他ならない。 造らせた王様(ラジェンドラヴァルマン)が同じなので寺院もそっくりになったのでしょう。
大池の中心に浮かぶように建設されたそうですが、現在は水など一滴もなく、からっからの大地にそびえ立っています。
東メボン彫刻象に喰われる鹿男

Ⅳ ホントに消化試合になってきた(タ・ソム、プリア・カン)

タ・ソム タ・ソムは元々僧院だったそうだ。タ・プロム同様植物によって破壊が進んでいて、ご覧の有様。 一応、この東塔門には女神像があるのだけど、ツタが絡まってわからなくなっている。
同じジャヤバルマン7世の造った仏教寺院プリア・カンもメチャクチャに崩れていてもはや修復が不可能な様にも見える。
プリア・カンの西門出口付近にちょっとした管理事務所の様なモノがあり、遺跡修復のレポートや写真を見ることができる。
関連の本なども売ってるけど、かなり高い。収益を遺跡修復資金に充てるためかな。

Ⅴ 絡み合うナーガ(ニャック・ポアン)

ニャック・ポアン
ナーガ=蛇。ニャックポアンは絡み合う蛇という意味があるそうだ。 その名のごとく、中央祠堂は2匹の蛇に取り巻かれている。
ここは中央池の四方に小池が配置されていて、中央池の樋口から四方の小池に水が流れ込む。 乾期だからからからに乾いていた。たぶん、アンコールワット遺跡群は雨期と乾期で表情が違うと思う。