ケイ・クチル島沖の海の中
【ケイ・クチル島沖でシュノーケリング。小魚は群れになる。スイミー。】

ケイ・クチル島のパサールパンジャンはその名の通り、白い砂浜。
西洋人の多くは、浜辺にごろりと寝そべって、のんびり本を・・・なんて過ごし方をしているが、
我々日本人は割とせっかちで、ただ何もせずだらりと過ごすということが
どちらかと言えば苦手な傾向にあると思う。

浮き輪を持参して、海でぷかぷかと浮かんでいたのはほんの数時間で、
気がつけばコテージに戻ってビールを飲みながら談笑していたように思う。

ちなみにこの浜が白いのは貝殻というより、いわゆる珊瑚の死骸のようだ。
一昔前、インドネシアではダイナマイト漁が盛んに行われていたというが、
この島もご多分に漏れず、ダイナマイト漁を行っていた。
簡単に大量の魚が手に入ったと喜んだのもつかの間、ダイナマイトで珊瑚礁が破壊されたことで
魚の住処がなくなり、魚が寄りつかなくなってしまったと言うわけ。

パサールパンジャンは遠浅で、波も穏やか。海の生物は肉眼ではあまり目に付かない。
浜からずーっと海を見渡すと、数百メートル先で海の色が色濃く変わっているのだが、
この辺りから急激に水深が深くなっていて、海が深くなるすこーし手前あたりから珊瑚礁が現れる。
水深がまだそれほど深くないので、大型魚などはあまりお目にかかれそうにはないが、
ここまで来てようやく、カラフルな熱帯魚がスイスイと泳ぐ様を見ることができます。

しかし、たどり着くまでにかなりの泳力を要し、おまけにちょっと調子に乗ると、強い引き波に
体を持って行かれそうになり、下手すると命がけのシュノーケリングになってしまって要注意だ。

浮き輪で海に浮かぶ
各浮き輪等持参して浮かぶ。
と、浜は美しいし、波は穏やかで週末を除けば人気も少なく、静かだし、のんびり過ごすにはもってこいのビーチなのだが、 そもそも我々はこの旅で、ケイ・クチル島ではなくバンダ島を目指していたのである。

バンダ島は港の防波堤から見下ろした海の底ですら珊瑚とお魚を目視でき、 浜辺に至ってはビーチエントリーでシュノーケリングが楽しめる。
おまけにちょっと舟で沖に出れば、珊瑚礁のお花畑が広がり、鳥肌が立つくらいに感動する。

だからこそ「バンダ島はいいぞー!」と友人をたきつけてのインドネシアの旅だったのに、
なぜかいるのはケイ・クチル島なわけで。
船の欠航という不可抗力なので、さすがに友人も不平を口には出さなかったが、
やっぱり少しがっかりしているのは傍目に見てもわかる。

それにバンダ島は歩いて島を一周できるほど小さいので、旅慣れない友人を放置しても全く問題ない。
その上、ハッタ前副大統領が島流しにされていただけあって、砦だの、砲台だの、ハッタハウスだの
小さな島なのに、観光名所も点在しているのである。

ただ単に海でだらーっとしたいだけなら沖縄でもいい。このままではインドネシアに来た意味が無い!
そこで我々はデリマコテージのオーナーのベニーに次の様な手配を依頼した。

一つ目はシュノーケリングボートの手配。
目の前の海は美しいが、命がけで泳いでもかわいらしい小魚が見られるくらい。
だったら、地元の漁船を頼んで、シュノーケリングに適したポイントに連れて行ってもらいたい。

日本でも漁をするときに「漁業権」があるように、インドネシアでも漁師達にはテリトリーがある。
前回は浜の北部に泊まったので、ケイ・クチル島沖の西北部の島周辺にしかいけなかった。
(一応、西南部の蛇島にも行ったけど、島民に法外な入場料を支払わされた。)
そこで、今回は西南部周辺でのシュノーケリングをアレンジしてもらったのだ。

二つ目は、未開の地だというタニンバル・ケイ島への旅の手配。
ケイ・クチル島の西南方面にある島で、島民は昔ながらの生活をしている。
西洋人御用達の宿やロンプラにはかなり未開の島と受け取れる表現で紹介されている。
宿泊施設はないので、島に泊まりたい場合は民泊。
島民と伝手のある人を通じて船や宿泊先を手配しないと行けない島なのである。

行ってみたら、今時のインドネシアでそこまで未開の島であるはずはなかったのだけども、
それでも、キリスト教やイスラム教の布教活動にも屈せず、文化を守り続けたおかげで、
昔ながらの茅葺き住居やヒンドゥ寺院がしっかり残っていた。

ただ、日本人の我々にはもっと驚くべき事実が隠されていて、
あーもう、これって日本が「戦争反対!」って近代史をおろそかにしていた弊害だなぁ!と。

私はこれまでアジアを中心に様々な国を旅してきたが、最も衝撃的で、最も印象深い出会いがあった。
そして、ここまで人との距離が縮まった旅は初めてで、今回の旅のメンバー全員が、
バンダ島に行けなかったことよりも、タニンバル・ケイ島に行けたことに大感激して帰国したほどだ。

と、まあタニンバル・ケイ島のことは次回に譲るとして、まずは北西部よりもずっと美しかった
シュノーケリングの写真などからご紹介します。
これ見ちゃうと、もう西洋人のたまり場宿はいかなくっていいや~って思います。

しかし、シュノーケリングから帰った途端、みるみるうちに雲行きが怪しくなり、波は大荒れ。
スコールどころか、大嵐に見舞われ、えらいことになりました。
一日中荒れてるわけではないので、海で泳いだり、シュノーケリングしたりには影響はないけども、
雨風が吹き荒れると肌寒く、洗濯物は乾かず、南国への旅の雰囲気が台無しになります。

楽しかったけど「スコールだと思ってたのに!!」と文句を言われ続けたことだけはいや~な思い出。
だって、雨降らせたの私のせいじゃないってば!!

シュノーケリングから戻った途端に大荒れ
【シュノーケリングから戻った途端に大荒れ。すごい大嵐と何度も遭遇。】

マルク州ケイ・クチル島:漁船をチャーターしてシュノーケリングツアーへ。変な外人付き。

謎のイギリス人が船に同乗。なんか違和感が。

ボートに同乗したイギリス人
シュノーケリングボートを頼んだら「イギリス人の知り合いを同乗させてくんない?」と頼まれ、特に断る理由もないので承諾したのだが、 なかなかに横柄な態度がしっくりこない御仁。ボートの先頭に乗り、そこから右だの左だの船頭に指示を出す。
実はこの方インドネシア語を操れたのだが、なんで我々の雇った舟でこいつがイニシアチブを取るのかがいまいちしっくりこないのだ。
漁船の到着を待つ かといって我々の雇った舟だという意識はあるらしく、我々が「泳ぐ」と言えば自分は泳ぎたくなくても静かに船で待ち、「島に上陸する」といえば、その意思に従う。一方でこちらと必要以上に会話しようともせず、なんとも居心地の悪い思いをした。 まあ、途中から我関せずで仲間内でたのしみましたけどね。

ケイ・クチル島西南部の海岸の海。雨期はお魚の宝庫です。

ケイ・クチル島の珊瑚 
日本に漁業権があるように、インドネシアの漁師さんたちの間でもテリトリーがある。そのため、漁船を出してもらってシュノーケリングをする場合、その漁師さんの漁場周辺の海しか行くことができません。(バンダ島の場合、観光客が多いので他島のポイントも熟知していたが、島へ上陸して休憩したりはできなかった。)
前回、コースターコテージに泊まったときは、北西部の島周辺でのシュノーケリングだったが、今回は島西南部の海。雨期なのもアリ、魚の数は圧倒的で、おまけに水深が深いところでは亀なども見られた。たぶん南の村で亀の飼育をしてるからであろう。
カメラが壊れて修理してから写りが悪くなってしまったので、いい写真があんまりないのが残念ですけど。※クリックで拡大表示します。
ケイ・クチル島の珊瑚と魚ケイ・クチル島シュノーケリング写真2ケイ・クチル島シュノーケリング写真1ケイ・クチル島シュノーケリング写真3
ケイ・クチル島シュノーケリング写真4ケイ・クチル島 シュノーケリング ふぐケイ・クチル島 シュノーケリング写真5ケイ・クチル島 シュノーケリング写真6

ペリカン島にいかなくてもやっぱりペリカンは出る。

ケイクチル島 ペリカン
前回、スネークアイランドに多額の上陸料を払って上陸し、ペリカンを余すとこなく見学したわけだが、やはり入島料など支払わなくても野生のペリカンを見るだけならいつでも見られるようだ。 ケイ・クチル島 ペリカン2 この島はどこかのプライベートリゾートのようで、人気のないコテージが島の真ん中にぽつんと建っていた。雨期でシーズンオフなので、無断で立ち寄っても何の問題もないといったところか。
この後、ジャカルタの動物園でもペリカンを見たが、野生のペリカンの方が綺麗だったかな。羽根を切られ、汚れた池に押し込められることを考えたら、まばゆい白い砂浜と真っ青な太陽の下で自由に羽ばたくペリカンの方が美しいのは当たり前か。

デリマコテージ(Delima Cottage) 部屋:135,000ルピア/部屋、食事:45,000ルピア/人、

Ngur Bloat Kei Kecil, Maluku Tenggara
デリマコテージの部屋
ケイ・クチル島西海岸沿いNgurBloat村にあるビーチ近くのコテージ。コースターコテージと同じ海岸の南側の村に位置する。
ケイ・クチル島へ夕方到着したので、パサールパンジャン方面へ向かって飛び込みで宿を探したところ、 一部屋だけ空室があったので、一泊目は一部屋に4人で雑魚寝。(マットを持ってきてくれたので、床に2人、ベッドに2人。強行軍に疲れてたので爆睡。)
翌日からコテージの三部屋全てを独占して貸し切り状態になり、他のお客がいないので気を遣わずに快適だった。 (コースターコテージなどは部屋数が多い分、食事どきに他のお客さんとの交流が義務になるので面倒。)
宿のお母さんが料理上手で毎日美味しいご飯を食べられて、大正解だった。
特においしかったのがピーサン・ゴレン。衣にエンバルを使っているところがケイ島風。
デリマコテージの外観デリマコテージのテラス食事の一例。いつも豪華。エンバルを衣に使った絶品ピーサンゴレン

▼ インドネシア ケイ島旅行に行きたくなったら・・・物価の目安にどうぞ。

旅行時期:2016.12月
95インドネシアルピア=約1円


■交通:シュノーケリングボート 600,000ルピア
■宿泊:デリマコテージ 135,000ルピア/室
■食事:昼食・夕食 45,000ルピア/人、瓶ビール450,000ルピア/本、缶ビール250,000ルピア/本

■成田-ジャカルタ航空券 直行便で燃油サーチャージ込み60,000円前後~。(参考:海外格安航空券の検索・予約 YAZIKITA)
 ジャカルタ-アンボン航空券 片道15,000円~20,000円(予約クラス・レートによる。)

私はエイビーロードで金額をざっくり把握、アタリをを付け、個別の代理店に問い合わせます。


旅程を立てるために参考にした本やウェブサイト
Lonely Planet Indonesia

マルク州の情報が唯一載っているガイドブック。分厚いので私はこのガイドブックは切り刻んで必要な箇所のみを持っていきます。
重い荷物を持ち歩きたくない場合は、電子書籍版を購入するか、oney planetの公式サイトで売っているpdf版を必要箇所だけ 購入することも可能です。
今回は古いロンプラ(紙のガイドブック)に加え、電子版をネットでダウンロードしました。
掲載されている地図や記事は古い方のが詳しかったので両方使えて便利だった。
都会と違って離島は急激に発展しないので、古い情報で旅しても問題は起こらないです。
インドネシアの人は親切なので、指さし会話帳などを駆使しながら頼り切るのも有りですよ。

agoda
ジャカルタとアンボンの宿を予約。スカルノハッタ国際空港付近のトランジットホテルが豊富。