ペルニ船 ンガプル号
【インドネシア国営ペルニ船:ンガプル号のど迫力のたたずまい。フレームにはいらん!】

2011年1月4日はちょうどバンダ島にインドネシア国営のペルニ社の船が停泊する予定だった。
バンダネイラのペルニオフィスに掲げられた時刻表をチェックに行ったのは5日くらい前。
ペルニ社のホームページでは1ヶ月前くらいには各船の大まかなのスケジュールが確認できるのだが、
細かい時間はその時の状況で刻一刻と変わるため、正確な時刻を事前に知るのは難しい。
現にアンボンで「何時頃出航するの?」と問うてみても「わかんない。」って言われたし、
ガイドのヤネスとの最後の挨拶も「じゃあ、港で6日か7日に会おう!」という調子だった。
船も列車もバスもほぼ時間通りに発着する日本の交通機関がいかにすごいのか、こういう時に改めて感じる。
1分遅れだだけでも「本日はお忙しいところ遅れまして申し訳ありません。」っていうあの放送はある意味異様だ。

ちょうど2日前、アイ島の宿のバルコニーで海を眺めてくつろいでいた時、地平線の彼方に船が見えた。
時間帯から察するにペルニ船のチレマイ号であることがすぐにぴんと来た。
予定ではチレマイ号は1/2の16:00にアンボンを出て17:00にバンダネイラに到着するはずだった。
アイ島から見えたのが1/2の17:25だったので、このままずるずると遅れて行くのが当たり前なのかと思ったら、
なんとバンダに戻ったら、チレマイ号のバンダネイラ再寄港時刻が2時間も早まっていた。
すごい追い上げッぷりである。(チレマイはバンダ島-ケイ島-パプア島に行き、同経路で戻って来る。)

この日はパプア島のファクファクからンガプル号が18:00に付く予定だったので、17時過ぎに港に行ってみた。

波止場の前の道路に出た屋台
波止場の前に屋台が並ぶ。
壁の向こうにンガプル号が!
壁の向こうにンガプル号!
数日前の港は桟橋の先で釣り糸を垂らしている若者が数人いるのみ。
屋台の道具は並んでいたが、店は出ておらず静かな物だった。

ところが、この日は道路の両脇にずらーっっと屋台が並ぶ。
ケナリやナツメグなどのバンダの名産品を並べる店もあったけども、
最も多いのが食べ物。それもくすんだ色の魚介類っぽいものがいっぱい。
「なんだろこれ?」
細長くつるんとした形の物体の串焼きをじーーっと眺めていたら、
「テロール、テロール!エッグエッグ!」
って、テロールって卵だよなぁ・・・あ、魚卵か!!

「ツナ!ツナ!」というところを見ると、マグロの仲間の卵らしい。
「魚卵を串に刺して焼いちゃうの!?炭火焼き?」って思ったのだけど、
買って食べてみたら、なんと薫製であった。魚卵の薫製。(ページ下部参照。)
あー、そっか。船の中でも食べられるように日持ちさせるんだなぁ。

感心しながら屋台を次々に冷やかしていると、港の敷地の向こうに巨大な船の姿が目に入った。
もう、見た瞬間にとてつもなく驚いた。で、でけーーー。
私はこれまでの会話の中でペルニ船のことを「ペルニボート」とゆっていたのだが、大きな間違い。
っつーか、こんなにでっけー船は日本でも見たことないんだけど!ぺ、ペルニ・シップだぁ~。

船のデッキやバルコニーにはバンダネイラ港にンガプル号に接岸するのを今か今かと待つ人がぎっしり。
これは、今のうちに晩ご飯を確保しなくては!
魚卵の薫製に、魚にご飯に・・・、あ、野菜も!とあわてて今晩のおかずを買いまくった。

乗客が下船した後
乗客が一時下船した後。
ンガプル号が接岸すると、船側の真ん中辺りの扉がぱかっと開き、
人々が次々と船から駆け下りてきた。
5分たっても10分たっても下船する人波は絶えず、いつもは静かな
バンダネイラがたちまち人であふれかえった。

また、下船する乗客を押しのけながら果敢に逆送して入っていく売り子の姿も。
そう言えば屋台に群がっているのは大半が若い男である。
女子供、年寄りは船の中で待ってる人が多いのかもなぁ。

バンダネイラにペルニ船が寄港するのは全くもって一大事である。
村の女は煙に燻されながら大量の魚を焼きまくる。クトゥパットやお菓子を作りまくる。
普段はその辺の路地でバイクにまたがってオジェなんかやってる男たちも、
この日はポーターのゼッケンを付けて、船から荷下ろしをしたり、運び出したりと力仕事に精を出す。

子供たちにとっては、この船を眺めに来ること自体が大きなイベント。
その巨大な船を憧れのまなざしで食い入るように見つめている。

そういや私の尊敬すべき横浜育ちの大先生がこんなことをゆってました。
子供の頃、横浜の港に行くのが大好きだったと。
日本では見たことのない異国の果物が運ばれて来て、それを食べるのが嬉しかったんだって。
あの時代に異国の食べ物を食べられるなんてどんだけおぼっちゃま育ちなんだ!と思ったけども、
「ああ、先生の見た世界はこんな感じだったのかも。」って思った。

駅より、空港より。列車や飛行機より、港や船の持つエキゾチシズムってすごいなぁ。

ンガプル号は1時間の停泊時間を30分ほどのばし、19:30過ぎにアンボンに向けて出航した。
3等船室の扉が閉められた後、いつまでも1、2等への階段をしまわないのはなぜかと思ったら、
なんのことはない。軍のお偉いさんの乗船をひたすらまっていたらしい。
セキュリティーと共に乗船し、無事お部屋まで送り届けられたところで階段がつーっと収納される。

マルク諸島は日本とほぼ経度が同じ。だから日暮れの時間も日本と同じくらいだ。
とっぷりと日が暮れ、真っ暗闇の中を船はゆっくりと進んでいったのでした。

帰りのフライトがキャンセルになれば乗れたのになぁ~。いつかまた絶対にペルニ船に乗りに来ます!!

バンダネイラ ジャランジャラン写真館 その3 ペルニ船の停泊時間はお祭り騒ぎ?!編

乗客が小さな島に流れ来る。

船からバンダ島に下船してくる人々
船が到着するとたちまちバンダネイラが人でいっぱいになった。
この船はパプア島のファクファクからやってきたので、肌の色が黒くて 野性的な顔立ちの人も多く、「さすが多民族国家だなぁ」と感じた。
そして、船で大人数が移動する様はまさに海洋アジアって言う感じで、 陸路で人や物を大量に運搬できる日本とはえらい違う。
日本の5倍の国土の島国ってこういうことなんですねぇ。
いや、すげぇ。のひと言です。

三等船室の出入り口 ペルニ船チレマイ号の前方1/3 下船したら待ちに流れ出る 村のマーケットにもどんどん人が流れていく。

大忙しのイブイブ屋台。ご飯時の停泊は嬉しいでしょね~。

魚の薫製やクトッパットの屋台
ペルニ船は基本チケット代に3食の食事が含まれるハズなのだが、 量は少ないそうで、「足りね~」と感じてる人、特に若い男の子は食べ物を求めて船を下りてくる。
船の中で出る食事もご飯と魚って話だけども、外で売ってるのもほぼ魚。魚食い民族であります。薫製は意外だったなぁ。
屋台ではどこで何を買っても10,000ルピア均一でした。 「これとこれ!」と指さすと、10,000ルピアの量に調整してくれました。お菓子は1個単位だったけど。

チュチュを買ったばあちゃんの店 ウチュんとこの奥さんの屋台 魚の薫製が山積みの屋台 乗客が降りたら途端に大にぎわいの屋台

約1時間半の停泊を経てさようなら。ンガプル号は暗闇に消えてゆく・・・。

暗闇に浮かぶンガプル号の全貌
バンダ島での荷下ろしや乗客の乗り降り、はたまた買い出しを終え、バンダネイラを出航した時には とっぷりと日が暮れていました。夕方の寄港っていうのが最も島にとって嬉しい時間帯。
翌日の5日の朝4時には2日の夕方にもやってきたチレマイ号がケイ島、パプア島を経た後に舞い戻ってきます。 さすがに朝の4時だから乗客も寝てる人多そうだし、人は少なかったかも。 船が寄港すると宿でも汽笛が聞こえますが、さすがに早朝はならなかった気がする。(寝ていて気が付かなかっただけか?)

一緒に船をお見送りした子供たち1等船室用の収納式階段3日前にアイ島で見たチレマイ号

港の屋台でブンクスしたおかずで夕食。

イカン・テロール・アサップ魚卵の薫製
この日の晩ご飯は屋台でブンクスして宿のテラスで食べました。
ガマラマゲストハウスのかーちゃんも屋台を出していて、おかあちゃんからマグロの卵の薫製を買いました。 サンバルも付き。
どこの屋台も扱っているおかずは似たようなものでしたが、利益が分配されるように全て別の屋台で購入してみた。
左:マグロの卵の薫製、下左から魚の薫製サンバルソース、ケナリのガドガド、米のココナッツちまき、黒米のパンケーキでっす。
宿でビールを1本貰って、大ご馳走の夕食になりました。

イカン・アサップ 魚の薫製 サンバルソースケナリのガドガド米のココナッツちまきチュチュ 黒米粉のパンケーキ

▼ インドネシア バンダ島旅行に行きたくなったら・・・物価の目安にどうぞ。

旅行時期:2010.12月~2011年1月
100インドネシアルピア=約1円


■食事:イカン・テロール・アサップ 10,000ルピア、イカン・チリとケナリのガドガド 10,000ルピア、
      ちまき 5,000ルピア
■おやつ:チュチュ(チュチュール) 1,000ルピア
■土産:皮付きケナリ 20,000ルピア、ナツメグやダリ・シンコン等いろいろ 50,000ルピア
■観光:博物館 20,000ルピア、ハッタハウス 10,000ルピア
■宿泊:ガマラマゲストハウス 150,000ルピア(エアコン付 1室)

■成田-ジャカルタ航空券 直行便で58,000円~。(参考:海外格安航空券の検索・予約 YAZIKITA)
 ジャカルタ-アンボン航空券 片道9,000円~30,000円(予約クラスによる。)
 アンボン-バンダ航空券 片道 250,000ルピア+諸税70,000ルピア=282,000ルピア

 アンボンは国際空港なのに外国からの直行便がないと現地人が嘆いていました。
 2011年1月現在、駐機場を一生懸命増やしているので将来的にシンガポールあたりから来るかも?
 ジャカルタ、マカッサルなどを経由してアンボンまで来ることになります。
 ガルーダインドネシア航空の他、ライオンエアなどの格安航空会社の便もあるが時間が悪いです。

私はエイビーロードで金額をざっくり把握、アタリをを付け、個別の代理店に問い合わせます。