カツオ一本焼き
【カツオ一本焼き。ココナッツの殻で炭をおこして焼いてくれます】

インドネシアの北端も北端。スマトラ島沖のウェー島の食生活について語ります。
インドネシアは日本の5倍もの面積を誇る島国、海洋国家です。
火山がたくさんあって地震も多発。(なので温泉もあちこちにある。)日本と環境が似ています。
ただし、年中高温多湿な土地柄のため植物の生態系は似てもにつかず、食生活は大きく違います。

また、世界最大のイスラム教徒を要する国であり、スマトラ島北端のバンダアチェに至っては、
インドネシアに初めてイスラム教が上陸した土地とあって、敬虔なイスラム教徒が多いです。
(インドネシアは信仰の義務があるので誰でも某かの宗教を信仰しています。)

従って、アチェ州では豚肉とお酒を手に入れるのは大変に難しい。
しかし、外国人観光客を呼ぶためにはビールくらいは置かないと商売にならないため、
そういった人たちを対象にした宿やカフェレストランではビールは置いてあります。
外国人向けのレストランではサンドイッチやポテトフライ、スパゲティなども扱っているのが普通で
西洋人観光客はいつでもそういった店に集っています。

ヤングフィッシャーマン
ヤングフィッシャーマン。
ルアーフィッシングしてました。

ヤングフィッシャーマンが釣ったチュミチュミ(イカ)
釣果は小さいイカ。チュミチュミ。
イボイでは車やバイクが入ってこれる村の入口付近にローカル向けの
食堂が連なっています。
ウェー島に遊びに来るのはなにも外国人観光客だけではありません。
インドネシアの人たちも仲間たちと一緒に遊びに来るのです。

団体でグラスボトムボートを借り切って魚観察に出かけるグループから、
周辺をシュノーケリングする人まで、楽しみ方は様々。
ほとんどの人がムスリムなのもあり、海で泳ぐのも洋服のまま。
ジルバブをかぶった女性がそのまま泳ぎ始めた時はさすがに驚いた。
(着替えどうすんのかな~。)

そして完全なる地元の人たちはお弁当を持参していますが、
スマトラなどから来た人はローカルレストランで食事を楽しみます。
ウェー島でもスマトラ島の大衆食堂と同じく、作り置きのおかずを
各々がブッフェのように取り分けるスタイル。
「ごはん食べたいの」という顔をして近づくとお皿にこんもりご飯を盛ってくれ、
「後は好きなおかずをのっけてちょうだいよ」という感じ。

定番はココナッツミルクベースの野菜煮込みと魚類。魚の種類と調理法は毎日変わる。
最も豪勢な食事はイカンバカール。焼き魚です。

しかし、イボイの海には漁船は停泊していません。
国内外から観光客が集まるので観光業を生業にしている人がほとんど。漁師さんがいないようなのです。
だからイカンバカールの注文が入ると、その足で違う町まで魚を買いに行っていました。
目の前の海にいくらでも魚が泳いでいるのに、とっても非効率きわまりない。
突然注文すると、食卓にあがるまでに1時間以上かかると思われます。なんとものんびりしたものです。

せっかくなので、滞在中、一度くらいはイカンバカールを食べようと思いました。(刺身は諦めた。)
イカンバカールを焼く焼き台を備えたお店に事前にお願いしておこうと狙っていたのですが、
ある日、食事どころを探していた時、翌日のおかず用のカツオを搬入している現場にバッチリ遭遇。

「おおー、カツオだ~」(←日本語。)
「ツナだよ。ツナ。食べるか?」

どう考えてもカツオなのですが、インドネシアではカツオもツナと呼んでいるようです。
「イカンバカールにしてくれる?」「もちろんだよ!」とその場で交渉成立したのでした。
新鮮なカツオであれば刺身で食べたいところですが、漁船に氷や冷蔵設備が備えられている望みもなく。
炎天下で漁をしてきたハズですから刺身で食べるには勇気が必要なのですね。(日中は40度近くなる。)
だからやっぱり郷にいれば郷に従え。火を通すしかないのです。
ココナッツの殻で火をおこし、カツオを丸ごと一本焼き。日本でもこんな豪快な食べ方しません。(何人前だ?)

やはり海辺の町なので庶民の食卓の中心は魚です。
作り置きのおかずは傷むのを防ぐ為もあり、魚の種類に合わせて香辛料を使いわけながら煮込んでありますが、
味つけは全体にマイルドで、辛すぎたり、甘かったりせず、実にバランスがよいのです。

外国人向けレストランでフライドポテト食べるより、絶対美味しいんですけども、(冷めててもうまい)
なぜか庶民食堂って日本人しかいないんですよね。

しかし当然ながらローカル食堂には酒は全くありません。焼き魚定食として食べることになります。

ちなみにサバンには港の外れに水揚げした魚を焼いて食べさせてくれるイカンバカールレストランがあります。
海沿いは海沿いなのですが、町から相当外れた場所にあるので行くなら早めの時間帯にどうぞ。
24時間営業っていう話だけど、あんなトコでお客が来るとは思えないのですが。
もしかしたら漁師たちは24時間態勢で漁にでているのかもしれません。
防波堤に掲げられたイカンバカールの看板が目印です。

イボイでの食生活 写真館

カツオ一本焼き。イカン・バカール!

バケツいっぱいのカツオ
カツオ一本焼き定食
昼間にイカンバカールを注文しているおじさんたちを見て、「最後の晩に食べるぞ!」と狙っていたのですが、 たまたま通りかかった食堂でカツオを仕入れたところに遭遇し、釣られてそのまま食べてしまいました。
(魚を食べるのに合わせて焼酎をこっそりペットボトルに入れて持ち込もうと思っていたのに、突然だったので不発に終わった。)

ココナッツは野菜の煮込みなどに使われるんですが、そのココナッツジュースを採った殻を使って火をおこします。 油をかけて大きく火を付けた後、くすぶってきたところで魚をセット。即席の炭火焼きです。
途中でマーガリンを塗りながら焼くのがイボイ風で、焼き上がりまでに30分以上待ちます。

ソースはインドネシアの甘い醤油ケチャップマニスにニンニク、トマト、玉葱、唐辛子のみじん切りをいれたもの。 仕上げに少し酢を効かせているのがアチェ風。アチェの料理は酸味を効かせるのが特徴です。 唐辛子は赤と舌に突き刺さるように辛い青唐辛子を両方使います。
ソースが実にうまかった。これは日本でサンマなどの青魚に合うだろな~。日本でもやってみよ。

ココナッツの殻に油をかけて火をおこす 炭になるまでしばらくココナッツを放置する 燃え上がるココナッツの殻 遠赤外線でカツオを炭火焼き
カツオをほぐしたところカツオにかけるたれナシ・イカンにしてみた。カツオご臨終

現地の人たちが食べる普通の食堂のご飯

魚の頭の煮付けのっけ飯
大衆食堂では数種類のおかずを大皿に盛った物をショーケースに並べてあり、お客が好きなおかずを選ぶスタイル。
その辺の海で釣ったり、仕入れた魚を、例えば頭はスープ煮込みに、身は切り身にしてチリソース煮にしたりして 、調理を仕分けます。きんめの様な魚はターメリックで煮付けてありました。
野菜は基本的にココナッツミルクと塩をベースにしてあって、余計な味つけはいっさいなし。 たまにターメリックが入る程度の優しい味。 旅ではどうしても野菜不足になるため、いつもこの野菜スープをタップリかけて食べていました。シチューごはんみたいな感じ。
いつも10000ルピア(約100円)でしたが、おかずを沢山のっけるとそれに応じて値段はあがるようです。
カツオの切り身の煮付けのっけ飯小魚のかき揚げのっけ飯キンキのターメリック煮のっけ飯
サユールのココナッツスープ煮のっけご飯冬瓜のココナッツスープ煮ガラスケースに並んだおかず

外国人向けレストランのご飯

アチェ・カリー アチェ風カレー
外国人向けレストランでは西洋人はビールと西洋飯(バーガー、スパゲティ、フライドポテト必須)を食べている人が 多いのですが、アヤムゴレンやガドガドなど、インドネシアの他島でもおなじみのインドネシア料理もあります。 チャプチャイはジャワ島で食べると味の素タップリの野菜炒めですけども、イボイではココナッツミルク煮でした。 ウェー島では野菜はココナッツミルクで仕上げるのが基本の様です。
全て注文に応じて作るため時間がかかりますし、作り置きの大衆食堂に比べたら値段は高いです。 一品25000ルピア(約250円)くらいするので、これにビールとか頼むとあっという間にお金が飛んでいく。
食事時は地域にいる西洋人が集結するのですこし時間をずらすといいかも。 (西洋人とのコミュニケーションを望むなら、狙っていくと良いでしょう。)
チャプチャイ・アチェ アチェ風の野菜のうま煮魚のオリジナルソースがけナシ・アヤムゴレンガドガド

▼ インドネシア アチェ・ウェー島に行きたくなったら・・・物価の目安にどうぞ。

旅行時期:2012年4~5月
100ルピア=約1円


■食事:ナシ・チャンプル 10000ルピア~、ガドガド 22000ルピア、缶ビール 25000ルピア/本、
     ナシプティ+アヤムゴレン 25000ルピア、イカン・ゴレン・サウス・オララ 25000ルピア、
     アチェ・カリチャプチャイ、アイス 68000ルピア、イカンバカール定食 100000ルピア/2人
■その他:水 6000ルピア、クラッカー 7000ルピア、ろうそく 2000ルピア
■宿:オオンズゲストハウス 100000ルピア(ビーチフロントバンガロー バストイレ付き)

■成田-バンダアチェ航空券 経由地によるが10万円前後 (参考:海外格安航空券の検索・予約 YAZIKITA)

バンダアチェに飛ぶためには日本からマレーシアのクアラルンプールに飛び、クアラルンプールからエアアジアに乗るのが最も近く、経済的です。他にはインドネシアのジャカルタからのフライトがあります。
クアラルンプール経由の場合、マレーシア航空のロス便が成田経由になったため深夜便にのれば早朝着で、エアアジアのアチェ便に乗り換えは可能。ただし、空港ターミナルが違うのでご留意アレ。
エアアジアの羽田発は深夜便があるのでターミナルを変えずに乗り換え可能です。(KIXはKULに一泊。)
ジャカルタ経由はガルーダやライオンエアなどです。(一部メダン経由)

エアアジアは直接航空会社のHPで。他はエイビーロードで金額をざっくり把握すると便利です。


旅程を立てるために参考になる本やウェブサイト
Sumatra Eco-tourismLumba Lumba Dive CenterPulau Weh Resort
インドネシア観光局:バンダアチェウェー島|アチェツーリズム:ache.net(全て英語サイト)