山羊を解体中の男達
【犠牲祭の当日、山羊や牛を解体するのは男達の役割。】

ケイ島を発ち、アンボン、マカッサルと経由してジャカルタに降り立ったのは日もとっぷり暮れた頃。
東西に広がるインドネシアでは国内でも時差があり、実質2時間日が延びたような物。
飛行機の到着はジャカルタ時間の19時。ケイ島時間では21時だ。
さすがに移動ばかりで疲労困憊。おまけにLCCだったからケイ島をでて以来、何も食べてない。
宿に荷物を下ろすととっとと晩ご飯を食べに表に出た。

こんな時、ビールの1杯でも飲めればリフレッシュするのだが、そこはムスリムの多いインドネシア。
その辺の食堂でビールなどあるはずもなく、ただひたすらスパイシーなカレーとご飯をむさぼった。
(しかも昼もパダン料理だったのに、夜もパダン料理だった。)

数年前、ジャカルタ中心部に滞在したとき、コンビニの前でビールをあおり騒いでいる若者がいた。
あのときは「え?ここインドネシアでしょ?」と驚いたのだが、さすがにこの事態が問題にならないわけがなかったようで、 今回はコンビニではビールを置かなくなっていた。

2泊のジャカルタ滞在中、ビールをひたすら探したが、コンビニというコンビニからお酒類が消えており、
ようやく見つけたのはこじんまりとした1軒の酒屋さん。
後にカルフールでも見つけたが、ともかく、コンビニなど気軽な場所には置くのを止めたらしい。
コンビニの店員に「この辺でビール売ってないの?」と問えば「ボクはわからない」の一言でおしまい。
それでもスーパーなどで売られているのはさすがは首都といった感じだった。

山羊の毛と皮をバイクで運ぶ
解体後の山羊の毛と皮を運ぶ男
ところで、私のジャカルタ滞在はちょうどイスラム教の行事である
犠牲祭イドゥルアドハと重なった。
ケイ島でもムスリムの集落周辺では、トラックの荷台で運ばれたり
電柱にくくりつけられた牛の姿を何度か見かけていた。

犠牲祭の当日はジャカルタ。しかも宿泊したホテルの周辺はモスクらしき建物もちらほらと見えたため、 当てずっぽうで民家の集まる方向へ歩いて行ったら、集落の広場でちょうど山羊や牛を屠っているところだった。

「日本人か?写真?撮れ撮れ!」

誰も彼もが突然現れた外国人を大歓迎。
レンズを向けると、カメラの前でポーズをとったり、撮りやすいように配置を換えてくれたり、
飲み物くれたりと至れりつくせり。
長老らしき厳つい顔のおじいさんが現れたときは、「邪魔だ!」と怒られるだろうとドキドキしたが、
むしろ若い衆に「おまえら写真が撮れるようにまな板をこちらに向けてやりなさい」とか、
男達が作業をしているど真ん中に招き入れてくれたりした。(それも日陰。)

炭で火を熾す男達
オフィス街でサテの準備中
炭に火を熾す↑肉を串に刺す↓
串に肉を刺してサテの準備中
その後、祭日で閑散とした中心部のオフィス街を歩いていたら、
高層ビルの駐車場に座り混んでいる男達がいた。
「何だろ?」と思いつつ、ちらりと一瞥すると「サテ!サテ!」という。

犠牲祭では大企業や政治家など、お金持ちが牛や羊を寄付をしたりするのだが、その牛たちは屠られた後に貧しい人たちに配られるのです。
解体された肉はホントに食うや食わずの人たちでなくても、一般人でももらうことが出来るようで、テレビや新聞ではその話題で持ちきりでした。
この男達、もらってきた肉を駐車場でサテにして食べるらしい。
ちなみに場所は、外資系の銀行が入っているオフィスビルです。

ジャカルタは外国人を狙ったスリが多いとか、悪いところを強調されるので、つい1人だと、バスやタクシーを使わず、 警戒しながら歩いているのだが、これを見て脱力というか、気が抜けましたね~。笑っちゃった。
やっぱりインドネシアってゆる~い。首都でもゆるい。なごむ。
なんか、「くれ」ってゆったらくれた気がするよ。

結局、ここに限らず、一人で歩いていることを気に掛け、親切にしてくれる人なつっこい人の方が多かった。
そういえば初めてのインドネシアの旅でもブラブラしてたらあちこちから声がかかったなぁ。
あれは自分が若かったからだと思っていたけど、おばさんになっても相変わらず気さくに接してくれるのだった。
「ハーイ、イブ~(おばさん)」と声を掛けられた時には少なからずショックも受けたが(笑)。

昨今はイスラム原理主義を標榜した過激派組織がイスラム教のイメージをおとしめているけど、
旅に出るとやっぱりムスリムの人は旅人に親切にしてくれると実感します。
数ヶ月前にジャカルタでテロがあったことは本当に残念ですが、的確な情報を仕入れつつ、
気後れせずに是非とも旅に出て欲しいです。

さて、明日からまた日本での日常が始まります。

インドネシア ジャカルタでの一コマ。犠牲祭など。

ホテルの近くの集落で山羊と牛を屠っている現場を見学

山羊の解体
ホテルから徒歩5分ほどの場所にあった集落の広場で山羊と牛の解体現場に遭遇。
どこかで頭を落としてきた山羊を竹竿にくくりつけ、ナイフで丁寧に皮をはいでいく。 足の部分だけ皮を残すので、なんだかソックスをはいているみたいで妙にかわいらしい。
皮をはいだ後は鉈で肉、骨、内臓と切り分けていき、最後に肉は一口大にぶつ切り。 その後、集落の家庭分でしょうか。肉を均等に分けていきます。

山羊を抱える男と子供 皮をはいだ山羊を鉈で解体 山羊を解体中 解体した山羊を分ける

牛の解体は重労働。大変そうだった。

牛を竹竿で運ぼうとしているところ
山羊に比べ牛の解体は重労働だった。牛の前足、後ろ足を縛り、竹竿を通して運ぼうとしていたが、牛の重みに耐えきれず竹竿が何本も折れてしまい、結局、牛の足を持ってずるずるとビニールシートの下まで引きずっていた。
山羊のように宙づりに出来ないため、皮をはぐときも、皮を引っ張ってしわをなくし、肉と皮の境目を丁寧にナイフでそいでいく。
皮をはぎ終わった後の肉の解体も豪快。見事に裸になっていく牛。太ももをがばっと開き、たるんたるんの太ももがあらわになったときには妙にこっぱずかしい感じ。「モモステーキってこの部分なのか」とか、普段は肉の塊しか見たことがないだけに、妙に感心した。日本の子供達も見るべきだよなぁ。
ちなみに肉の解体は男の仕事で、女や子供達は遠巻きにその作業を見学していた。 さばいた後の牛骨とか内臓などは我先にと女性達がもらって帰っていました。
牛の皮を引っ張りながらナイフでそいでいく 牛の皮を片面はぎ終わったところ 牛骨を抱えるおじさん 暇な子供におもちゃを売りに来る物売り

イスティクラルモスクでも犠牲祭の雰囲気が残る。

イスティクラルモスクにいた牛
犠牲祭の日の早朝のお祈りの様子はテレビでも中継されていましたが、昼過ぎに行ったときには普段と変わらない感じのモスク。 この日は2万人の人がお祈りに来ていたとガイドさんが説明しているのを耳にした。(私のガイドではないです。)
モスクの裏門付近にはまださばかれていない牛さん達が数匹繋がれており、彼らもこれから食べられる運命なのかなぁとしみじみと。

イスティクラルモスクの牛2 イスティクラルモスク裏門 イスティクラルモスク内部 イスティクラルモスクで講話中

ダムリバスで市内へ移動

ダムリバス乗り場
ジャカルタ滞在は1人だったので、移動にダムリバスを利用した。空港行きのバス亭がアマリスホテル前、市内等に向かうバスが歩道橋を使って高速道路を渡った反対側にある。空港から来るときのダムリバスの一つ目の停留所なのだ。
1日目はガンビル行き、2日目はマンガドゥア行きに乗車。毎日来るから職員と顔なじみになり、「今日はどこに行くんだ!」と世話を焼いてくれた。 「帰りは車掌にアマリスホテルで降りる!って言うんだよ!」って。

ダムリバス乗り場2
2日目は「エンポリウムプルイットモールに行く」と言ったら、運転手に指示して、モールの前で下ろしてくれたりして、タクシーより安全で、かつ安く乗り物を利用できた感じ。

ちなみに場所によっては、2人だったらタクシーの方が安いと思われます。3人以上だったらなおのことタクシーの方がお得かも。 あくまでも1人だったのと、タクシーでぼられたり、遠回りされたりするのがイヤだったのでバス利用です。
地元の人もここから乗ってる人結構いましたし。ボゴール行きなど長距離のものに乗るのもアリです。

ジャカルタで食べた物いろいろ

パダン料理
ジャカルタは初日にパダン料理を出すワルンで食べた後は、インドネシアっぽくない食事も多かった。
写真下上段右端はたもやの肉うどんと天ぷら。今回のジャカルタ滞在ではジャカルタで人気だという讃岐うどんを食べようと決めていて、 結局、プルイットモールのたも屋で食べました。丸亀製麺は休日で混んでいたので眺めておしまい。
宿泊していたのが空港の近くだったため、暗くなってから1人で戻るのがはばかられ、ケンタッキーでテイクアウトしてスーパーで買ってきたビールを飲んだり。空港に近いホテルは帰りは便利だが、町に比べれば食事処が少ないのは難点。ただ、ばんばんホテルやモールを建ててるのでこれから増えると思う。

テールスープ ご飯 たもやの肉うどんと天ぷら
ケンタッキーのサンドイッチとポテト ドーナツと珈琲 ソフトクリーム

オーチャーズ ホテル バンダラ 4000円くらい

Jl. Husein Sastranegara No 8, スカルノハッタ空港, ジャカルタ
オーチャーズホテルバンダラ
スカルノハッタ空港から4キロほどの場所にある中級クラスのトランジットホテル。 新しく必要最低限の機能を備えており、ビジネス客、観光客どちらも使いやすい。 朝食もそれなりに充実していて美味しいです。
ホテルのすぐ近くにワルンやコンビニがあり、2つ東側にあるスイスベルインホテルの入っているビルにはテナントでKFCやJ-Coffeeなどが入っているので滞在に事欠きません。
ダムリ社の空港バスのバス停が近いので、マンガドゥア、ガンビルなどの市内中心地に空港バスで遊びに行くこともできて便利。(帰りは「アマリスホテルで降りる」と車掌に伝えればOKです。)

この周辺にはトランジット客向けの手頃なホテルがいくつも建設されているので、
ジャカルタ市内に特に用事がないのであればこの近辺に宿泊すると便利ですよ。

▼ インドネシア ケイ島旅行に行きたくなったら・・・物価の目安にどうぞ。

旅行時期:2015.9月
100インドネシアルピア=約0.82円


■宿泊:オーチャーズ ホテル バンダラ 約4000円
■交通:ダムリバス マンガドゥア、ガンビル 40,000ルピア/回(複数ならタクシーがベター。)
    タクシー 空港→ホテル 53,000ルピア 
■食事:パダン食堂 4500ルピア/人、紅茶 4500ルピア、チキンフィレサンド 31,000ルピア、
    テールスープとご飯 89,100ルピア

■成田-ジャカルタ航空券 直行便で燃油サーチャージ込み60,000円前後~。(参考:海外格安航空券の検索・予約 YAZIKITA)
 ジャカルタ-ラングール航空券 片道15,000円~20,000円(予約クラス・レートによる。)
  たまたまアメリカの利上げ観測に伴う新興国通貨の巻き戻しルピア安で安く行けた。
 
 ケイ島へはマルクの州都アンボンの空港を経由しないといけません。
 飛行機以外にペルニ船もありますが、船は直前にならないとスケジュールが出ないため、
 時間に余裕がある人じゃないと使いにくいです。
 ジャカルタとアンボンを結ぶ航空機は、マカッサル経由の物もあるので注意が必要です。

私はエイビーロードで金額をざっくり把握、アタリをを付け、個別の代理店に問い合わせます。


旅程を立てるために参考にした本やウェブサイト
Lonely Planet Indonesia

マルク州の情報が唯一載っているガイドブック。分厚いので私はこのガイドブックは切り刻んで必要な箇所のみを持っていきます。
重い荷物を持ち歩きたくない場合は、電子書籍版を購入するか、oney planetの公式サイトで売っているpdf版を必要箇所だけ 購入することも可能です。
ジャカルタなどと違って離島は急激に発展しないので、古い情報で旅しても問題は起こらないです。 むしろインドネシアの人は日本人に親切なので、指さし会話帳などを駆使しながら頼り切るのも有りですよ。


coaster cottage[英語]
savana cottage[英語]
agoda
ケイ・クチル島の欧米人に人気の宿2件の公式サイト。
宿泊案内の他、島の観光情報も掲載されていて参考になる。
ジャカルタの宿を予約。スカルノハッタ国際空港付近のトランジットホテルが豊富。