テテバトゥの棚田
【テテバトゥの棚田。丘陵地帯なので棚田が美しい】

割礼のお祝いに乱入させて頂いた後は、テテバトゥのメインの観光地であるジュクットの滝に向かった。
宿のレストランにはテテバトゥ周辺の手書きの観光案内図があり、それを見る限り道は単純明快。
ガイドブックにも「徒歩で行く場合はガイドを雇おう。」という注意書きがあるくらいだから、
舗装道路を歩いて行くのは散歩になっていいのかも。

そんな感覚でいたのだがそこは大きな間違い。
簡単そうに見えた舗装道路も一本道ではなく、しばしば分岐する上に地図のように一直線ではない。
おまけに辺りは一面ひたすら田んぼで、景色が全く変わらないし、滅多に人も通らない。
北方向にはリンジャニ山がででーんと鎮座しているため、方向だけは間違わずに歩けそうだが、
舗装道路ですらこの状態。勿論、日本のように道路に観光地を示す看板なんてありません。
こりゃ、ガイドを雇えって言うワケだわ。
しかも、滝の入口までバイクでも15分ほど走ります。中途半端に長い距離は歩くと不安だったろうなぁ。

山の上にある木
トレッキング途中にある木。
神聖な木らしいが忘れました。

ジュクットの滝の入口に当たる管理事務所でバイクを降りた。
滝まではここから山道を徒歩で2km程歩いて行くことになる。
入場料を払いそのまま登ろうとした時、一人の男が声をかけてきた。
ガイドである。

ガイド料は50,000ルピア。別に払えない額ではない。

「ガイドがいないといけないような険しい山なわけ?」

「いや、そう言うワケじゃないよ。道はちゃんとある。でも・・・」

ゴニョゴニョと口ごもりながら説明するアブルをじーっと見つめるガイド氏。
そして、そんな私らを尻目に、後から来たインドネシア人観光客はずかずか山に入っていくし、
山から下りてくる家族連れもちらほら出てくる。ああ、これは道がどうのっていうんじゃなくて、仕事が欲しいだけか。

入口近くに設けられたスコールよけの小屋の下では、若い男たちが楽しげにトランプ遊びに興じていた。
たぶんあいつらみんなここで仕事待ちなんだろなぁ。外国人観光客少ないし・・・。
アブルは「できれば村の若者のために雇って欲しいんだけど・・・」って言いたげ。(でも言わない。)
バリのブサキ寺院の様に村ぐるみで「ガイドを雇え!」と半ば強制されると「雇うかバカ」で終わるのだが、
めずらしく「まー、雇ってやるかぁ。」っていう気になった。

目的のジュクットの滝
ジュクットの滝。
雨で見えないけど。
雇ってみると、ひとつだけ山の向こうにそびえ立つ木の説明をしただけで、
あとはすたすたと先に歩いて行ってしまう。
こちらの足下に注意するでもなく、ただ前を歩くだけなのではっきり言って無意味だが、
英語は堪能だし、ちょっとした話し相手にはなるかなぁという感じ。

おまけに宿を出る時にはピーカンで雲ひとつなかったのにも関わらず、
どっしゃーーっと山の中でスコールに見舞われてしまい、服も鞄もずぶぬれ。
雨で視界が遮られるわ、足下は滑るわで、せっかく2kmも山道を歩いたのに、
滝をみるどころではなかったのであった。
(しかも滝自体もしょぼいしね~。まあ、それをいってはおしまいだが。)

その後、一時的なスコールで終わるかと思った雨は、1時間経っても2時間経ってもやまず、
意を決して土砂降りの中をバイクで宿まで駆け下りることになった。

もはや道と言うより川と化した舗装道路を、慎重に慎重に降りていく。
濁った水が道路に開いた穴を隠しているため、下手をすると穴にはまってズルリと転けてしまう。
大きな水たまりをざざーーっと一気に駆け抜けながら「ツナミ、ツナミ!」って、もう。転ばないでよ~。

宿に戻ると、ずぶぬれになったヤッケを干し、水に濡れてしわしわのガイドブックやメモ帳を床中に広げた。
そして、勇気を出してシャワーに駆け込むと、びっくりしたことに、蛇口からは熱々のお湯がジャバジャバと出る。
うっわー、期待してなかっただけに涙が出るほど感激してしまった。

テテバトゥに来る観光客の多くは滝を目的にしています。
外国人の多くは悠然と広がる棚田の中のあぜ道を通り抜け、緑の中をトレッキングする道を選びますが、
ガイドごと町からやとってやってくる場合もあり、となると、村にあまりお金が落ちません。
インドネシア人はでっかい観光バスで滝の入口までやってきて、滝だけ見学して帰っていきます。

日帰り観光客が大半のため、宿泊するとどうしても存在が目立ってしまうのですが、
「できれば観光行きませんか?」というスタンスなので客引きされてもそれほど不快には感じません。
緑の中でのんびりと滞在出来ること請け合い。大音量のアザーンも慣れればむしろ風情を感じるかも。

わざわざ滝にいかなくてもいいし、何もないところでただぼーっとする。
そんな休日を過ごすのにもテテバトゥはオススメです。
ヒマが苦痛な人は耐えられないかもしんないですけどね~。

テテバトゥの写真館

スコールよけの休憩小屋で宴会中。イスラム教徒なのにねぇ。

雨よけしながら宴会中
滝の入口から滝までの間、雨よけの小屋が3つ設置されていますが、その一番手前では村の男たちが鶏とどぶろくで宴会中。ブルムと呼ばれる米の酒はちょっと酸味がかっており、カルピスソーダというか、アンバサホワイトというか。アルコール度数もそれほど高くなく、飲みやすい。
ここに来る前にお邪魔した割礼のお祝いではこのブルムをとる前の米の発酵物である「ポテン」を茶菓子代わりにいただいたばかり。ロンボク島の人はほとんどがイスラム教徒ですが、ブルムもポテンも問題ないと言います。
私はこの食習慣の方が宗教よりも先なのでは?と思ったのですが、どうでしょうかねぇ?2Lで10,000ルピアだそうです。リュックの中酒だらけ。
酒を飲む習慣のない国や宗教の人は、こういうアジア人の開けっぴろげな宴会をどう思ってるのかなぁ?なんてふと思いました。日本人なんて花の下でやりますしねぇ。

鶏肉を直火で焼く:アヤムバカールリュックいっぱいに入った酒本来の使われ方をしている小屋。

距離はたいしたことないが、道が大変な滝トレック

テテバトゥの棚田
「徒歩で滝を見に行く時はガイドを雇おう!」とのことですが、テテバトゥは間違いなく、自力で観光すると道に迷います。いわゆる目印になるような建物や看板が全くないのです。
おまけにライステラストレッキングとなると、周りは全て田んぼになるので距離感がなくなるし、地元民とすれ違うこともなく、迷っても助けてもらえません。そこら中に土産物屋があるバリと同じ感覚でいると危険です。
雨が降るともっと悲惨。雨期はカッパの準備も必須です!

滝までの道、舗装道路。 田んぼのあぜ道を延々歩く テテバトゥの手書きの案内地図
【左から、穴だらけの舗装道路、田んぼのあぜ道トレックに行く西洋人、手書きの簡易地図(クリックで拡大)】

村人の食卓にはあがる養殖の淡水魚

鯉を養殖している池
宿のテラスでくつろいでいたら、裏からゴンごんと鐘を鳴らす音が聞こえた。 畑の隅にあったのは鯉の養殖場で、餌の時間になると鐘を鳴らして鯉をプールの隅に集める。
日本では食用にはしない錦鯉も食べるのだそうだが、残念ながら宿のレストランでは扱っておらず、味見はできなかった。外国人には淡水魚は好まれないということか。
養殖場の管理を任されていたのは、昼間、私が雇ったオジェの運転手で、 こちらが本業。副業で観光客むけにオジェをしていたっぽい。
しかし、この宿のオーナー宅はかなりでかいと思っていたが、やり手の事業家みたいですね。

餌に集まってくる鯉鯉の餌養殖担当のお兄さんが住んでると思われる小屋。鯉の養殖所の入口。看板アリ。

▼ インドネシア ロンボク島旅行に行きたくなったら・・・物価の目安にどうぞ。

旅行時期:2011年4月~5月
100インドネシアルピア=約1円


■観光:オジェ 100,000ルピア (1日雇った値段。)、滝入場料 20,000ルピア、ガイド 50,000ルピア
■宿泊:グリーン・オリー・イン 250,000ルピア

■成田-ジャカルタ航空券 直行便で60,000円前後~。(参考:海外格安航空券の検索・予約 YAZIKITA)
■ジャカルタ-ロンボク 9000円くらい~。
 バリ経由なら便数も多いので、日本-デンパサール-ロンボクの方が便利かも。

私はエイビーロードで金額をざっくり把握、アタリをを付け、個別の代理店に問い合わせます。