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ラノーン-チュンポン肉まん街道とい・の・う・え君との再会。

私事ですが、実は昨日は自分のうん回目の誕生日だった。

「誕生日だから、温泉でのんびりがいいな~」なんて思ってたら、予想外に卵が粉砕したりして悲しみに打ちひしがれたのだが、その後の食事のあまりのうまさにすっかり上機嫌。
ラノーンって町は、温泉は出るわ、食べ物は美味しいわ、素朴で良い町だわ、すごく気に入った。

お金があったらここに湯治宿を作りたいところだが、暑い国だからなぁ。繁盛はしないかなぁ・・・。

夕方のぎりぎりの時間まで、ラノーン温泉を満喫し、夕方のチュンポン行きのバスに乗るべくバスターミナルへ向かった。
ラノーンだと、バイタクに「ボーコーソー」(タイ語でバスターミナル)という方がスムーズに通じる。

バスターミナルに着くと、直後に出るチュンポン行きのチケットを買った。
無表情でぱきぱきと働くカウンターのおねーさんは、2ヶ月前と同じ人。
田舎町だから、そうそう人数がいるわけでもなさそうだし。


しかし、驚いたのはその直後のこと。
「あのバスに乗って」と指さされて乗り場に行くと、ん?なんかこのバス見覚えあるんですけど・・・。
転席の横やフロントガラスの上に掲げられた行き先表示といい、バスの塗装といい、このバス、2ヶ月前に乗らなかった?

バスをじーーっと見つめながら立ちつくしていると、白いシャツを着た男が1人近寄って来た。

「もうすぐ、バス出るよ。乗ってな。」と。

振り向いてびっくり。あの女好きのくいしんぼう車掌!
あそこのベンチに座ってるのは、暴走運転手と安全運転手!そして、井上くん!
なんと、今回のバスは、前回のラノーンからバンコクまで走った時のあのバス。クルーも全て同じだったのだ。
(前回のバスの旅はこちら参照。タイ旅行記(海と温泉編)

ってことは、この会社の場合は、バスごとに人員とシフトが決まってるってことか。
車掌も運転手も井上君もこちらを憶えていたらしく、ちょっと感慨深い物がある。
相変わらずだぶついたシャツで腹をごまかしたその姿は、タイの親父予備軍。いやはやこういう偶然も楽しい。

夕方16時になり、バスがチュンポンに向け出発すると、まもなく車掌が毛布を配り歩いていた。
乗客に行き先を聞いて歩き、バンコクなど遠くに行く人だけに毛布を与える。
バンコクに向けて夜通し走り、恐らく夜中の3時頃にバンコクに着くだろう。・・・降りた後、どうするんだろ。
まあ、チュンポンで降りる私には関係ないことだが(チュンポンまでは3~4時間)。

肉まんを買い食い
やっぱり肉まんを買い食い
ラノーンからチュンポンまでは、綺麗に舗装された山道をひたすら下っていく。
ここで気になったのは、前回の井上くんたちの行動である。彼らはやたらにバスを止めて、買い食いをしていた。

ラノーンから1時間ほど走った頃だろうか。
バスの街道沿いに、ステンレス製の大きな蒸し器の並んだ屋台がずらりと並ぶ界隈がある。
その蒸し器の中身はほかほかの肉まんで、この前彼らは20個ほど包んでおみやげに持ち帰っていた。
彼らだけでなく、病院にお見舞いに行くらしいおばさんも差し入れに買っていたところを見て、
降りて購入しなかったことを後悔したものだ。

そして、今回、再び肉まん店街を通ったが、この前の肉まん店は店じまいをしていた。
彼らもバスを止めなかったため、「この前は特別に土産を買ったのかな?」と思った。

しかし、その数分後、再び肉まん屋台街が現れると、運転手はききーとバスを停車。
井上君は一目散にバスを駆け下り、肉まんを購入。そうかい、ちゃんと買う店が決まってるわけね(笑)

再びバスが走り出すと、バスの中にぷーーーんと肉まんのいい香りが漂う。
そう、今回のは土産ではなく、奴らのおやつだった(笑)

肉まんをむさぼり食う、車掌と井上。
そのうち一つを箱から取り出すと、おもむろに運転中の運転手に差し出す。山道の運転でそれはやめなさいって。

しっかし、これはよっぽどこのお店の肉まんが美味しいって言うことである。
私はラノーンとチュンポンを走る国道4号線を勝手に肉まん街道と命名した。

次回は私も肉まん買ってやる~。くそう。気になるなぁ。