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仏教のイメージのミャンマーで教会?時計塔?クリスマスが祭日?

年末のあわただしい日本を離れ、バンコク経由で行った初ミャンマー旅行。
入国時に強制両替の声がかかることも無く(かつては外国人は強制的に一定額を両替させられた。) 無事に空港を出ると、通りすがりのタクシーに乗り込み、ヤンゴンの町をダウンタウンに向かって突き進む。 小綺麗な住宅街や金ぴかなパコダを通り過ぎ、小一時間ほどでダウンタウンに着いた。

ヤンゴンは日本製の中古バスや車が行き交う雑多な町で、一国の首都としては少し地味に感じた。
外国資本のファーストフード店などが全くなく、古びたコンクリートのビルには手作りの 丸っこいビルマ語の看板が掲げてある。 その看板もいかにもって感じで、塗りにムラがあったり、禿げていたりするのはご愛敬だ。

ヤンゴンの町
【ヤンゴンの町並み】
ヤンゴンのダウンタウンは意外と初心者でもわかりやすい。
町の中心にそびえ立つスーレーパコダを中心に、南北、東西に規則正しく延びる道。 おまけに通り名は「37番通り」とか数値な上に、細かい筋にまで看板が掲げてある。

そして、パコダに、教会に、時計塔に目印には事欠かない。
・・・っていうか時計塔?教会?おまけにあの派手なライトアップは何?

「・・・ミャンマーって敬虔な仏教国だったはずだけど?」

なんとなく腑に落ちず、胸の中に妙な違和感を憶えた。

ところで、この旅では中国の雲南省にほど近い町ラーショーに行くつもりだった。
マンダレー-ラーショー間に走るおもちゃみたいな登山鉄道は、旅行者の間で評判が高く、
この列車に片道だけでも乗ってみたい。
日本にいるときは新幹線に飛び乗ってぴゅーーーっと旅行する私も、いざ旅となると鈍行でのんびりを選んでしまうのだ。

ホワイトハウスの朝食
【バナナのホットサンドがうまい】
翌朝、起きるとすぐにラーショーまでの交通情報を集め始めた。

「あの~、ヤンゴンからラーショーまでの飛行機って何曜日に飛んでるか知ってますか?」

ホテルのフロントのにーちゃんはさも当然という顔をして、「バスか列車でマンダレーに行って・・・」と一般的なルートの説明を始めた。マンダレーから飛行機に乗るルートは聞かなくても知ってる。

「違う違う。ここから直行便のフライトが知りたいの。」

「直行便?だったら明日まで待って。政府系の飛行機だから・・・」

「は?何で明日まで待つの?今日じゃだめなの?」

訝しげに聞き返す私に向かって、向こうも不思議そうな顔をしてこうのたまった。

「だって、今日はクリスマスでしょ。だからお休みだよ。民間の航空会社なら電話通じるけど、ラーショーは政府系の飛行機しか飛んでないんだよ。」

えええええ~?クリスマスが休み??

「みゃ、ミャンマーはク・リ・ス・マ・スが休みなの?」
「休みだよ。ほら、カレンダー見てよ。赤い字が休日ってこと。今日は赤いだろ~。だから明日。」

驚いた。

敬虔な仏教徒が多くて、ほほえみの国で、日本の神社の如く町の至る所にパコダがおったっていて・・・でも、クリスマスが休み。
なんでだっ。あんなに浮かれてバカ騒ぎする日本だって休日じゃないぞ!っていうか、日本には特定の宗教に関連する休日ってないんじゃないか?

「日本はクリスマスが休みじゃないの?」

フロントで一部始終を見ていた西洋人に不思議そうに聞かれてしまったが、ミャンマーにいるのにクリスマスが休日で当然と思うあなたが不思議だ。
思えば町の作りも西洋的。教会、時計塔、整然と並ぶストリート。
イギリスが支配していたし、その形跡はのこってるけども、こういうとこにも影響してたか。

うう。初っぱなからぶったまげた。