新型成田エクスプレス 虫号
【新型成田エクスプレス5号 成田空港到着時の写真】

前回の旅行では成田空港の交通手段として京成スカイアクセスを使いました。
別に狙ったわけでもなんでもなく操業初日にどんぴしゃだったので折角だから予約してみた。
しかし初日だったことから本来乗りたかった1号や3号がてっちゃんで満席になってしまい、
「お、遅れたら飛行機行っちゃうじゃないか~」と冷や冷やしながら5号にのりました。
ま、さすがに操業初日から運行に遅れを来すなどという馬鹿なことにはならず、間に合いましたけども。
(→その時のレポート。≫京成スカイアクセス!新型スカイライナー操業初日に成田へ出発!

今回はその新型スカイライナーよりも半年以上早くリニューアルした成田エクスプレスを使いました。
実はこの成田エクスプレス、2009年の年末の旅行で使うべく切符を予約してあったのです。
ところが、ところが、JRが年末ダイヤを変更しやがって(しかも変更ダイヤが探しにくいところに掲載されていた)
折角、新型車両を予約したのに旧型が来たんですよ。アレには頭にきた。
だって、成田エクスプレスって成田に行くのに最もお金がかかる交通手段なんですよ~。
しかも私昔の成田エクスプレスってキライなんです。荷物入れも使いにくいし、ボックス席だし。

その当時はまだ新型車両と旧型車両を混載して運行されていたのですが、現在は全て新型に変わりました。
新型NEXが走り出して1年以上が経ち、ようやく乗車とあいなりました。

▼東京駅での連結作業を見学。す、すげーー。[動画も貼り付けてみました]

横浜駅からのりゃーいいのに、横浜駅でJR横須賀線に乗り込み東京駅にでました。
予約した成田エクスプレス5号の1本前の横須賀線で東京駅に到着です。
横浜から東京までは東海道線や京浜東北線でもでれますが、横須賀線だと同じホームに着くのです。
で、売店でお茶などを買い込み、次にホームに入ってくる成田エクスプレスを待ちました。

大船、横浜方面から来た成田エクスプレス高尾、新宿方面からきた成田エクスプレス
写真左は神奈川方面からやってきた成田エクスプレス。右は高尾・八王子からやってきたNEXです。
東京駅で2つの車両ががちょんと連結するんですね。この他大宮の方からくる車両もあります。
初めて新型車両を見た時から思っていたが、この顔は「虫」みたいです。だから勝手に虫号と呼んでいる。

横浜方面からやってきた車両に乗っていた車掌さんが「えへん」という感じで無線片手に降りてきます。

「あの~」となにやら聞きたいことがあるらしい女性が車掌に近づいたところ、
「ちょっと待ってください。今仕事中ですから。」と目は車両に向いたままぴしっと言い放ち、
無線に向かって指示を出し始めます。

「前へオーライ、前へオーライ。やわやわ、やわやわ」

車掌さんの声に合わせて後からから来た成田エクスプレスがぐんぐんと近づいて来ます。

近づいて、近づいて、がしょんと連結しました。普通の列車ならこれで終わりなところですが、
虫号の顔が左、右とぱかぱかんと開いたかと思うと、横浜の虫号からどうんと蛇腹の物体が出てくるのです。
連結した車両同士を繋ぐ通路ができたのだ。

まず最初に先に到着していた車両の車掌の指示で、後からやってきた車両が連結。
車両下部の金具のところが繋がったところで運転士が出てきて連結を目で確認します。
その後、運転士、車掌共に中にはいって「どぅん」も含め、しばらく作業をしているようすです。
1分後くらい?運転士、車掌ともにカバンをもって降りてきました。彼らの仕事は東京駅で終了。

「あれ?通路ができて繋がったってことは後ろと前の行き来ができるようになったんだよねぇ?」

中は一体どうなってるんだ?ととまどっていると、立ち去ろうとしていた車掌さんが
私のつぶやきを合図にするかのように「えへん」と解説してくれました。

「昔は連結だけで行き来できなかったんだけど、今のは通路を繋げて通れるようにしてあるんですよ。
 繋げて通路を作った後、運転席と車掌席のドアの鍵を閉めてきたの。」


「そうですねぇ。お客が運転席に勝手に入ったらまずいですもんねぇ。」

車掌さん、ちょっと得意げです。今の成田エクスプレスを自慢に思っているみたいでした。

しかし相づちをうちつつも意味がよくわかりません。運転席と車掌席は一体どこにあるんだ!
蛇腹が出てきたのは真ん中ではないか。

出発時刻も近づいてきたので、車掌さんにお礼をいって連結部分の車両に乗り込みました。
疑問氷塊。良くできてます。

成田エクスプレス。東京駅の連結作業で車掌室と客席入口が開いている 客席の乗降口。車掌室への扉は閉まっている 連結作業が終わり車掌さんが下車する前に扉が開けられる 扉が車両最後部2階の車掌室にあがる階段側で閉められる。 扉の位置が移動して通路ができた。
【成田エクスプレスの連結部の構造。客席と車掌室を隔てた扉の位置を連結後に移動させる。】

あのね。運転席と車掌席は車両の上部にあるんです。
ぱかんと開いた扉の上のカプセルみたいなところにお二人が収まっているのですね。
で、上の席につくための階段があるわけですが、階段の扉が客席を行き来するための扉と兼用になっている。

その扉は通路が繋がっていない時は、運転室と客室を分ける扉として使われていて、
通路を作った後は、その扉を90度開ければ、運転席と車掌席へ入るための階段の入口の扉が閉まる。
で、お客さんは通り抜けられるし、鍵を閉めれば運転席にみだりに入られたりしなくなるわけです。
う、い、意味わかるかなぁ。写真撮ったけど、言葉足らずでうまく伝えにくいです。

「でもさぁ。運転席があんなに高いと運転しづらくないかなぁ?」
「運転しづらくて見えないから無線で「やわやわ」ゆってたんだよ。」

な、なるほど。 (↓やわやわ。聞きたい方はこちらどうぞ。初 You Tubeです。)


車掌さんが誇らしげに「昔は行き来できなかったけど、今はできるんですよ」という背景には、
列車に飛び乗ったお客の席が連結先の別車両だったりというトラブルが多々あったのだと思う。
停車駅が少ないから、途中で行き来もしようがないし、空いている席があれば座ってもらえるにしても、
たまたま満席だったら文句言われたりしただろうなぁ。

だから今回のリニューアルでその辺りを解消したかったのでしょう。
こういうのを見ると日本の技術と細かい気遣い、サービスには感心してしまいます。
(逆に言うと、こういう細かいこと要求するのは日本だけなのかもしれないけど。)

成田エクスプレスの普通席 座席はこんな感じです。→
座席については多くの鉄道ファンがあれこれゆっているのでここでは割愛。 グリーン車を革張りにしたり、ワイマックスの無線LANが使えたりとサービス向上にも念を入れているのはよくわかる。

やっぱりJRの問題は金額です。金額。
京成がお上のテコ入れもあって新しい線路を造って日暮里まで36分という時間短縮を実現したのに対し、 JRは車両は新しくても時間は元のままなわけです。 なのに値段は高いんだもの。
京成は山本寛斎の名前使って、時間短縮して、値段はちょっぴりあがったけどJRよりは安い。
JRの売りは路線の豊富さで大宮、高尾、大船から運行できるということかもしれませんが、
便利なのは停車駅が最寄り駅の人だけで、わざわざ出向いてまで乗るには魅力が薄すぎる。
私の場合はやっぱりバスに乗ります。バスの方が値段も安くて早いもん。
そして、時間がある時は在来線でのんびり行っちゃう。今後は羽田発のフライトを選ぶという選択肢もできた。

そんなのJRの社員みーんなが承知のことなんだろうとは思いますけどもね。
例えば、チャイナエアラインの機内誌をぱらぱらめくっていたら東京へのアクセス方法に「JR成田エクスプレス」と
バスしか紹介がなかったので、広報が地味に努力してんのかなぁと思ったりした。

ま、ともかく成田エクスプレス。グリーン車の座席を革張りにしたり、ユニバーサルデザインを実現したり、
スカイアクセスの驚異におびえながらもすっごいがんばってます。ブルーリボン賞も取ったらしいし。
(スカイアクセスは取らなかったそうです。)

一番、「おおっ」と思ったのは、各車両の連結部の自動ドアです。

自動ドアが連結部を挟んで手前の車両と次の車両の両側に二重になっているのは普通の電車と同じです。
自動ドアの前に立つと、手前と奥の両方の自動ドアが同時に開くのですが、開き方が互い違いなんです。
手前の扉は左に、奥の扉は右にひゅる~んと開くの。なんかSF映画みたいでかっちょいいですよ!
トイレに立つ時にでも気にして見てみてください。
(実は私の取った切符は1号車だったもので、連結部分から最後部の車両まで延々歩いた。)

この後、バンコクで乗ったエアポートレイルリンクなんて開業しだしたばかりなのに超かっこわるいデザインで、
いずれにせよ日本の技術とセンスはまだまだイケテルと思った私でした。

最近、にわか鉄子になってきたなぁ。

(バンコクのエアポートリンクは別ページでレポートしますね。)