ネパールトレッキング:アティティツアーズでTIMSとアンナプルナ保護区入域証取得。
マルファというのはかつてチベットが鎖国をしていた時代、日本人僧侶河口慧海が滞在していたところ。
河口慧海僧侶がチベット語を憶えるため?に滞在していた住居なども残されており、 彼の著書を読み込んだ旅行ファンがあこがれる辺境地域でもありました。
ただ、桃源郷とも言われる周辺の村を訪れたいだけなのですが、そのあたりに入にはアンナプルナ保護区の入域証と、TIMSというトレッカーのための許可証が必要です。トレッキングしなくても、バスやジープで通過する場合でも必要なのです。
その許可証を日本からカトマンズの旅行代理店とやりとりで取得した報告です。
TIMSカード。個人用と団体用。
TIMSカードを開いたところ。
アンナプルナ保護区の入域証と、TIMSの二つです。
これらの許可証は行く地域によって異なります。
素人でも楽に行けるアンナプルナ、エベレスト、ランタンはTIMSですが、
もっと厳しい地域の場合は2人以上のグループのみに許可される
トレッキング許可証がいります。
さらに登山の場合は、登山のための許可が必要。
(これはアルピニストにしか関係ない。)
ネパール人にとっては聖なる山ですし、山を保護する等の目的でお金を取られることは全く抵抗ありませんが、この許可証を取る手続きが面倒すぎる。
旅行者としてはアライバルビザのように空港で取得ようにするか、
事前に日本など海外のネパール大使館で取れるようにしてほしいところだ。
アンナプルナ地域の入域許可証
しかし日本人が経営する旅行代理店では、トレッキングツアーを申し込んだ人のみ手配代行するところが殆ど。
別にトレッキングしたい訳ではないのでポーターもガイドも必要ありません。
全く知らない人と旅することになるのもストレスになります。
さらに探して見つけたのが日本語ができるネパール人が経営する旅行代理店のアティティツアーズでした。
ホームページが日本語なので日本語でメールを出しましたが、返事の日本語がちょっとおかしい。
日本語は話せても読み書きでやりとりできるレベルではないようで、途中から英語でのやりとりに変えました。
どうも翻訳ソフトを使ってやりとりしていたようです。
日本語は話せても、読み書きは日本人と同等のレベルでは無理なようです。
トレッキングをするわけではなく、ジョムソン、マルファなどの地域に行きたいこと。
カトマンズは滞在せず国内線でポカラに飛びたいので、空港で受け取りたいこと。
必要な許可証の種類や金額など、細かいことを何度も確認し、手配を依頼しました。
(日本人のように言葉のニュアンスをくみ取ってくれないため、しつこいくらいに確認した。)
カトマンズ到着日にきちんと従業員がやってきて、国内線ターミナルまで案内してもらいつつ、
国内線航空券、TIMSカード、アンナプルナ保護区入域許可証の3種類を受け取り&支払い。
≫国内線航空券102ドル、TIMSカード20ドル、アンナプルナ保護区許可証25ドル。代行手数料21ドル。
ところが、TIMSが個人用ではなく、団体トレッカー用で使えなかった。
請求された金額が個人用を示す「インディビジュアルトレッカー」の20ドルと同じだったこと、
代行手数料は別提示してもらったこと、
トレッキングはせず飛行機か陸路でその地域に行きたいだけだと何度もメールに書いていたので、
個人旅行者であって、ポーターもガイドも雇うつもりがないことを向こうがくみ取っていると勘違いしたところもある。
ポカラから陸路でジョムソン街道を登った時、最初のTIMSチェックポイントのタトパニで
「ポーターやガイドは一緒じゃないの?これは団体用の10ドルのTIMS Cardだから通せないよ。」
「団体用はブルー。個人用はグリーンのカードなんだよ。ほら。個人用は20ドルでしょ。」
と、個人トレッカー用のTIMSカードの台紙を出しながら、何度も説明をされてしまった。
ただ、私のような旅行者は多いようで、タトパニのチェックポイントで 個人用のTIMSカードを発行してもらえました。
(そして、ジョムソンのチェックポイントで「タトパニで作り替えたな?」と笑われた。)
発行代金はきっちり20ドル。(日本だったら差額の支払いで済みそうなところだ。)
「今日はバスでジョムソンまで行くの?行きはこの個人用使ってバスで山を登って、
帰りはポーターとガイド雇ってトレッキングしながら下りてきたら?グループ用は帰りに使いなよ。」
なーんて言われたけど、帰りは飛行機のチケットあっさり取れたんでぶーんと飛行機で帰ってきました。
団体用のTIMSカードは記念品として、またHPのネタとして使わせてもらいます。
ちなみにカードを見比べると、カードの色と発行金額欄以外は全く同じフォーマットです。
インディビジュアルトレッカー用にもエージェントのコンタクトナンバー記入欄が入っているところをみると、
旅行代理店が取得代行できないわけではないようです。
日本人が経営している旅行代理店は、面倒で儲けが少ない許可証だけの取得代行はしないだけみたい。
ただ、TIMSも制度の中身がころころと変わるようなので、団体用で通してくれた時期もあったのかも。
ネパールは日本の日曜日に当たる休日が土曜日です。
私はネパール入りが土曜日で、自分で許可証を取りに行くと許可証取得だけで旅程が2日つぶれるため、
事前に代理取得をしてくれる旅行代理店を探して、こういう顛末になりました。
時間があれば自分で行く方が確実ですが、人に頼む場合はしつこいくらいに詳細を確認した方がよいです。
そして、ポーターもガイドも雇うつもりがないのなら、「インディビジュアル用がほしい」とちゃんと指定しましょう。
海外の旅行代理店を使うとき、メールのやりとりは日本人スタッフを介することが多かったのでうっかりしました。
ただし、メール一つ、しかも後払い(空港払い)で手配してくれたということを考えると、
割と良心的な代理店だったと思います。立て替え払いしてくれたんです。
会ったこともない日本人のために完全に信用だけで手配してくれたのはすごいと思います。
旅行手配って日本国内でも普通は完全現金前払いですから。ましてや外国ですよ?
そういう意味ではこの代理店を薦める日本人が多いのも頷けまず。
ネパールの旅行関係者にとってトレッキングツアーの手配って主たる稼ぎのようなものなので、
カトマンズやポカラの宿にチェックインすると必ずトレッキングツアー参加を呼びかけられます。
そういった勧誘はいっさいせずに許可証だけの手配をしてくれたことは、私のような旅行者にはありがたいです。
今回の行き違いは私にも非があるので20ドルの追加払い自体は仕方ない。
みなさんも気をつけてください。
HPでスカイプを開設しているのは文字でのやりとりが大変だからでしょう。
でもってネパール政府にはカトマンズやポカラ以外での発行もしてくれよっていいたい。
ネパールに来る外国人はゆっくりと時間をかけて山を登るような人が多いのかも知れませんけどね。
日本人のように大忙しで駆け巡るのは似合わない国かも。