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トルコ観光の定番ギョレメ。町は閑散。博物館にだけ観光客。

カボチャにあらず。スイカ
カボチャと思ったら西瓜
シャンルウルファから夜行バスに乗り、カイセリへ。
「今日のだったら空席あるけど、明日はない。」と言われて、ハランから戻るなりそのまま向かった。

へろへろの状態でカイセリにつくと、おなかの調子が悪くてギョレメ行きのバスに乗り継げず。
ぎゅるぎゅるぎゅる・・・。

休憩を取りながらもどうにかギョレメに到着。
バスを降りても客引きはまったくいなくて拍子抜け。 正直、今回ばかりは、客引きに宿連れて行ってもらうの期待してたのでなんだかがっくりもくる。

仕方なく、ガイドブックで紹介してある料理自慢の宿を片っ端からあたっていったが、ギョレメ泊のキモとも言える洞窟部屋が開いておらず、最終的には食事よりも部屋を優先してギュムスホテルに宿泊した。とりあえず、洞窟部屋にはなった。

あとでギョレメでお菓子屋を営んでいる日本人女性に聞いたところによると、ギョレメではあまりに客引きが強引すぎたため、観光客に評判が悪く、禁止になったそう。別に客引きが目的じゃないのにバスターミナルに来ただけで怒られるのだそうだ。

確かにバスターミナルにちゃんとしたインフォメーションもあるし、ホテル・ペンションの地図もでかでかと看板になって出ています。
でも、ギョレメって山間にあるので、平面じゃないから宿が探しにくいと思うんですよ。

バスターミナル周辺の宿はお客が簡単に集まると思いますが、ちょっと離れるとたぶん大変だと思います。
だって、疲れているところで荷物を持って坂を登ったり降りたりして探したくないもん。

おねえさんのカフェ ところで、この日本人女性は、旅行当時、オトガルの西側の道路をちょっと南に下ったあたりお店を構えておりました。
トルコ通いが講じてこの年にトルコ人の彼氏と結婚し、お店をオープンしたばかり。

ところで、私はギョレメって観光客があふれているイメージがあったのですが、その割に町はすごく静かな雰囲気です。

「あの、カッパドキアに来てみて思ったんだけど、宿やレストランも閑散としてるし・・・観光客少なくないですか?」

「そーなんですよ~。わかります???今年、本当に少ないんですよ!」

彼女が言うにはヨーロピアンはドイツのワールドカップでお金を使い切って旅行に来なくなったそうだが、
(この年、ドイツでサッカーのワールドカップがあったらしい。)
西洋人がみんなドイツで散在したかどうかはともかくとして、ギョレメの町はなんか寂しい感じ。
ギョレメは個人経営の小さな宿が多いため、団体は受け入れられないんですよね。
つまり個人旅行者がとても少なかったみたいです。

「折角、冬にお店オープンして、かき入れ時だ~と思ったらコレだもん。やんなっちゃう。」

ちなみに西洋人だけでなく日本人の個人旅行客もものすごく少なかったです。

アジア人を見かけるとたいてい韓国人。日本人はちらほらとサラリーマン世代のお兄さんはいましたが、学生がとにかくいなかった。
なんか想像と違うなぁ、トルコ。OLさんも少ないし。

ところで、この女性のお店で売っていたチョコレートクリーム入りのロクムはトルコで食べたロクムの中で一番美味しかったです。
ミルクの生地がふわふわっとマシュマロみたいで◎なんです。
旅の前半だったので、荷物を増やしたくなくて購入を断念したのですが、あとでイスタンブール中を探したけど、同じ味はなかった。

トルココーヒーとチョコレートプディング 日本語が通じる気安さと、お腹を壊して優しい味の物が食べたかったので、
このお店のスイーツを結構食べましたが、ストラチはあまりにも甘すぎて完食不可能。
チョコレートプディングは、カカオの苦みが混ざっているため適度な甘さでまあまあです。
いろいろ食べ比べてみて日本人が入りやすいトルコのお菓子はロクムかなって思った。


ギョレメ観光の余談。なんかいい思い出が残らない町だった。

ギョレメの夕暮れ
【ギョレメの丘の上から町のパノラマが広がります】
ギョレメはトルコで最も有名な観光地の一つ。この町に来て、はじめて多くの観光客と出会いました。
これまでにたどって来たトルコの東部はかなりマイナーな地域だったということです。

ギョレメでは野外博物館などの観光地に一応行きました。 カッパドキア最大の見所で多くの岩窟教会が集中しています。
浸食した白い溶岩石?等が織りなす不思議な風景(上記の写真参照)だけでなく、さらにこの岩の中に教会があります。
でも、ここで何とも嫌な思いをして、結果的にトルコ旅行に嫌な思い出が残ることになった。
結構、長いこと根に持っていましたが、最近、ようやく気にしなくなったくらい。

ウチヒサルからの眺め(小) 今回の旅は私は個人旅行で回っています。 先にギョレメの町は個人旅行者の数が少なく、町が閑散としていたと書きましたが、こういう博物館に行くと、どこにいたの?と聞きたくなるくらい、団体旅行者がわんさかいてびっくりします。
その団体旅行者のほとんどが西洋人です。トルコは近くてエキゾチックだからか西洋人の旅行先として人気の観光地だからですね。

いままで私が旅行で出会ってきた西洋人はたいていが個人旅行者で、西洋人の団体をここまで見たコトってなかったのですよ。
よく、日本人の団体観光客を揶揄する言葉って西洋人からよく聞きますけど、だからよっぽど西洋人はマナーが良いのかと 思っていたんだけど、なんだよ、そんなことないじゃないか。っていう。

ここの岩窟教会というのは、岩の中にキリスト教のフレスコ画を描いた物が残っているものです。
だから一つ一つの入り口大変狭い。
団体旅行者はバスでどやーーっと次から次へと押しかけるので、個人旅行者が追いやられてしまう。

「は~い、みなさんこっちでーす」というガイドに導かれ、次から次へとノースリーブや短パンから肉がはみ出たおばさんたちが押し寄せてきます。(トルコでこういう格好をしている常識のなさもイヤ。)

そのくらいは観光地に来たんだし、個人旅行者だろうと団体だろうと関係ないのだけど、団体旅行ってスケジュールがぎっしり詰まっているのはわかるのだけど、自分たちだけが快適にゆっくりと見るために、でっかいおばさんが一人洞窟の入口に仁王立ちして入口をふさぐんですよ。
それこそゴールキーパーみたいに両手両足を広げて、他の観光客が入れないようにする。

「私がここに立って閉めるわ~。」

なんて言ってるんですよ。(完璧に英語が聞き取れた。英語圏の人ですね。)

「おいおい、おばちゃん。何してるんだよ。」

ってあきれて日本語でぼやく人もいましたが、若かった私はかーーっと血が上ってしまい、おばはんの隙間をぬって中に入ってやりました。

そしたら「ふざけんなーー。中は狭いんだ。入ってくんな!」とそのツアーの参加者から大バッシング。

っていうか、あんたたちたったの5人くらいだし、外で閉め出された個人旅行者はたったの数人だ。入れるだろ。
おまえらの洞窟じゃないんだよ。
順番っていうなら、順番抜かしたのはどっちだよ。(この洞窟の前に、団体でどやどやと抜かしていったんですわ。)

えらい頭に来たので言い返そうと思いっきり息を吸い込んだところで、「馬鹿はほっとけ。」と周り止められました。
悪いのはこっちじゃないのに~。

ちなみに外に閉め出されたのは私を含め、韓国人や中国人。すべてアジア人でした。

人を閉め出して、何事も無かったかのようにガイドの話にうなずきながら聞き入って大満足。
洞窟から出てきざまに「どきなさいよ」って言い放ったおばはんの顔を思い出すと、おまえら何様?と腸が煮えくりかえっておりましたね。
思えば、親日の人たちが多い国やアジアが好きで旅している西洋人にしか出会ったことがなかったのです。
ああ、こういう人っているんだなぁと初めて知った出来事だったかも。

ピプジョンズケイブ その後、気分が戻らないまま次々に小さな洞窟を回り、最後にカランルク・キリセ(暗闇の教会)に行きました。

他の洞窟のフレスコ画は光が入ったり、イスラム等が消してしまったりしたと思われ、色彩もかすれていたり、岩が削ってあったりするのに対し、ここはとことんきれいに壁画が残っている。たまたま見つからずにいたために色が鮮やかなままでした。

私はキリスト教とかって全く興味がないし、絵心もないし、興味を持てずに終わりましたが、でもよくわからないけど、ここに訪れている西洋人ってクリスチャンが多いと思うんですよ。さっきの嫌なおばはんもガイドの話をうなずきながら熱心に聞いていたし。

暗闇の教会でも、「うわ~、すご~い」と大感激している西洋人のおばちゃんがいたわけです。
確かに他の教会の壁画を見てきた目では断然違って見える。別料金とられても納得できるくらい。

でも、ガイドや管理人の目を盗んでかしゃかしゃ写真撮ったりするんですね。
こういう人はどこにでもいるのか。

案の定、フラッシュが光るからあっさり管理人に見つかってしまい「フラッシュたくな!」って怒られるんだけど、 罰悪そうな顔をしてるなぁと思ったら、洞窟のすみに座りこんで管理人さんがいなくなるのを待ち、 いなくなったら再びフラッシュをたいて写真を撮りまくる。 完全に、わざとなのですね。

確かにあなたの持っているそのコンパクトカメラじゃ、この真っ暗闇でフラッシュなしで写真は撮れないでしょうよ。
自動でフラッシュがあがってしまうんでしょうよ。
でも、このあなたが素晴らしいと感激している壁画が傷むと思うんですけど・・・。
光が当たらないからこそ、これだけ綺麗に絵が残ったのではないかしら。

ギョレメで出会った二組の西洋人団体観光客により、私の西洋人の印象も旅の後味も悪くなってしまった。
どこの国の人かは全くわからないので、そういう意味では西洋人ってくくってしまうのもなんですが。

まあ、向こうも私を通して日本人の悪口を言っていると思いますが、この時期、トルコには日本人旅行者が少なくてアジア人と言えば韓国人だったので、もしかしたら韓国人の悪口になっているかもしれません。

旅ってトラブルも後で「いま振り返ればいい思い出」と思える物ですが、このギョレメに関してだけは
しばらくの間、思い出して怒りが沸騰するくらい、嫌な思い出でしたね。いやはや。

たぶんカメラのフラッシュのおばちゃんなど、普段はなんの気にも留めないと思いますが、
その前に洞窟締め出しおばちゃんに出会っていたので、怒りが増長したんでしょう。

旅行記には簡単にしか書いてないけど、集団でほんとに嫌な人たちだったんですよ。
老若男女そろいもそろって。見下してるのが在り在りと感じましたね。

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