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トルコ横断旅:ディヤルバクルで子供のバクシーシ攻撃。うんざり。

トルコの大地
[トルコの街の周辺はこんな景色が続きます(町から近いのでまだ緑がある)。]

ディヤルバクルの城壁 イランの国境近くの町ワンから一路、ディヤルバクルにやってきました。
この町はティグリス川の上流にあり、全長5.5kmもの城壁に囲まれた町。城壁の高さは世界第2位だそうだ。
町をざっと眺めると城壁の中が旧市街のような感じで、おしゃれなブティックなどは城壁の外のショッピングセンターにあります。
城壁の中の建物は古い煉瓦造り、石造りのものが多かった印象です。

ディヤルバクルの城壁の外しかし、この町で印象に残ったのは町並みなどでなく、子供!!!
旅行中って、旅行者の相手をしてくれるのは子供や年寄りが多い。
特に東アジア以外の国に行くと、見た目で明らかに外国人とわかるので、子供が寄ってきて、 一人旅の場合など暇つぶしに遊んでみたりする。(遊んでもらっているともいえるが。)

特に子供好きでもない私でもそこそこ楽しい場合が多いのですが、トルコを横断して戻ってきた後に振り返ってみると、 トルコのアラブ系の人の多い町、特にディヤルバクルに関しては、とにかく子供がお金をせびるのがとてもいやだった。

歩いているだけで「マネー。マネー」と寄ってくる。
町並みの写真を撮ろうとすると無理矢理に被写体になろうとしてじゃまをする。
被写体になるから金をよこせという。

こう言うのってインドなどでもないわけではないのだが、インドの場合は生活に困った人がバクシーシを求めて寄ってくるのが普通だし、 たいていの場合、断ればそれほどしつこくない。

でもこの町の場合、子供たちの間に小遣い稼ぎをするというはっきりとした目的があり、 しかも外国人が少ない割に子供の数が異様に多いので、とにかくすげーしつこい。

親切なおじさんに道を教わって博物館に向かって歩いていたら、突然路地からひょっこり現れた中学生くらいの女の子が勝手に道案内をし始め、「案内したんだから、3人分チップをちょうだい」って言ってきたりする。
これが幼児とか小学校低学年くらいならまだわかるけど、結構ないい年の子供になると、もう「勝手についてきてふざけるな!」と怒りがこみ上げる。

こういう人って新興国に行くといますよ。いますけど、たいてい大人ですから。

案内を勝手にするならまだしも、ただ私をみつけて「お金!!」って駆け寄って来る。
道路を歩くのがうっとうしくて、城壁に登って町を眺めていたら、1キロくらい離れた家の屋上で遊んでいた男の子が私を見つけ、屋根を伝い、壁を伝いしながら5分以上かかって、城壁まで猛ダッシュしてきて、言ったせりふはやっぱり「お金!!」ですよ。なんなんですかね。

大人は子供が私に金をせびっている姿を見るとしかりとばしてくれましたし、たぶん子供達の中で流行っているゲームみたいなものなんだと思われます。

きっとちょっとしたことでチップをあげたりお菓子をあげたりした外国人旅行者がいるんだよね。

相手は子供だし、怒鳴りつけるわけにもいかず、イライラし通しでした。
このときは「トルコ中がこんなんなのかなぁ・・・」とうんざりしましたが、
南東部を離れたらつきまとったり、お金を要求したりする子供はぱったりといなくなってほっとした。


プール2 ところで、城壁に登ってみたのでわかったのですが、サライ門を出て南側の城壁にそって歩いてみると、あちこちにプールがありました。
よく見ているとビニールバッグを持ってあるいている男の子が次々とプールにやってきます。
小学生くらいから高校生くらいまでの男子のみ!女の子は全くいません。
ざっと見ただけでプールが3つはありましたが、どこも結構水深が深く、男の子たちは泳ぐのではなく、飛び込みをして遊んでいました。

飛び込め! 城壁を歩いているだけでプール中の男の子に第注目され、 「こっち見て~!!俺が飛ぶぜ!」 って感じでいちいちパフォーマンスしてくれるのはおもしろかった。
(飛び込み台でひなたぼっこしている子に「飛べ!」ってゼスチャーで示したら飛んでくれたし。)
こんな風にわーわーはしゃいでるの見てるのはかわいいんだけどな~。

飛び込みファッション 小さい子供は浮き輪を着用して飛び込むか、もしくは、ビーチボールをシャツやバスタオルで腰に巻き付けて飛んでいました。
落ちた後はアメンボみたいにプールサイドまでじたばたしながら漂っていて、泳ぎはかなり下手であった。

やっぱり、子供は元気に遊んでいるのがほほえましい。
お金をくれくれと言われ続けるのにはうんざりしたけど、ああいう文化を産んだ原因は絶対に大人である。
それが外国人なのか、現地の人なのかはわかりませんが、子供の態度は大人を写す鏡だよなとつくづく思います。

あー、疲れる町だった。(正直、ディヤルバクルの印象はこれしか記憶にないです。)


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