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トランジットでロサンゼルス半日散歩日記


日本からメキシコへの直行便といえばアエロメヒコ航空のみ。
なのでメキシコを訪れる日本人旅行者の多くはアメリカを経由することが多い。
(JALがカナダ経由で飛ばしているが廃線になるって話だしね~)

今回、成田からロサンゼルス行きのチケットで日本を出た私は、メキシコでの滞在時間をなるべく長くしたくて
ロサンゼルスを夜中に発ち早朝メキシコシティ着。
そしてメキシコシティ乗り継ぎでカンクン行きのメキシカーナ航空のチケットを予約しました。
ロスからカンクンの直行便はロスを朝の9時に出るので、ロスに一泊しなければならないからです。
日本からの飛行機からうまく乗り継げる便もあるにはありましたが、クリスマス前で高かったのと、
アメリカの入国にもたついて乗り継ぎができなかった時のリスクを考えてやめたのです。

今回の旅レポは、ほんの数時間だけぐるりとロスを散歩した感想文から始まります。

あ、ちなみにロスの空港にはクロークルームがないという情報をネットで仕入れていたので、
日本からバゲージタグをカンクンまで着けてもらい、ロスでトランジットの荷物として預けました。
ザック担いでしない散歩はちょっとね~。

空港からダウンタウンへ ユニオン駅から散歩出発。

ユニオン駅構内
アムトラックの機関車
初心者らしく、空港からフライアウェイでダウンタウンのユニオン駅へ。
さしたる目的もなく駅構内をうろうろとしていてアムトラックを発見。
なんじゃこりゃ~。無駄にでかい(無駄ってことはないのかもしれないが)

ユニオン駅はアムトラックの他、メトロレールのゴールドラインとレッドラインが乗り入れており、 対して広くもない構内を電気自動車が縦横無尽に走っている。 お年寄りに優しいとも、歩かなくて不健康ともいえる。
東京に来たら雑踏と乗り換えの複雑さにとまどうかも。

ゴールドラインのホームにあがる階段の前に設置された券売機で
とりあえず1日乗車券を購入し、メトロレールに乗ってみた。

最初に行ったのはチャイナタウン。びっくりしたのはその活気のなさ。
ペルーのリマのチャイナタウンでさえ、小さいながらもにぎわっており、
串刺しにされたシュウマイや肉まんをほおばる人で一杯だったのに、
歩いている人もまばらだし、しかも、超地味
赤い瓦屋根や漢字の看板がちらほらとあるので、かろうじて中華街だとわかる程度である。
こうやって旅してみてわかることですが、横浜の中華街って結構成功している町だってことだろうか?
まっすぐに整備された広い道路の脇に整然と並ぶコンクリートの建物がなんだか味気なく感じる。
どこに行ってもパワフルな華僑のパワーがちっとも感じられないのであった。

再びゴールドラインにのり、今度はユニオン駅を通り過ぎてリトルトーキョーへ。
こちらはチャイナタウンに比べれば観光客の姿もぐっと増えた。なんだかそれも不思議。
日本なので町のカラーもぐっと落ち着いたモノトーンにまとめてあった。
ちらりと店を覗いてみると、パン屋でパンを売っているのはメキシコ系っぽい顔立ちの青年。
ふーん。こんなところなんだ。とぐるりと回ってとりあえずダウンタウン散歩終了です。


メトロレールでハリウッドに移動。一気に観光客が増えてびびる。

ハリウッドハイランドのハリウッドサイン
ゴールドラインで再びユニオン駅に戻り、レッドラインに乗り換えてハリウッドへ。 駅の構外へ出た途端に驚いた。観光客で一杯!
ダウンタウンでは「不況で閑散としてる?」と不安だったのだが、
ダウンタウンはオフィス街とも住宅街とも聞くし、わざわざ行かないだけか。

ハリウッドハイランドの向こうに見えるハリウッドサインをバックにしたり、
チャイニーズシアターの手形に自分の手をはめたしして写真を撮る。
そんな人たちで一杯だった。
ああ、そうか。ロスに来る人の楽しみってこっちだよな。

しかし、そのハリウッドスターの手形よりも、これをまねて作った香港のチムシャツイの
香港スターの手形の方が断然にぎわっていると思ったりした。
やっぱり今はアメリカよりも中国のパワーの方がスゴイってことか?(ま、あそこは夜景も美しいですが。)

ちょうど訪れたのが12/23のクリスマス直前。
しかし、クリスマスの本場は家族でクリスマスを祝うからか、町のイルミネーションは地味目。
むしろ、クリスチャンでもないのに年末商戦にかこつけて派手に飾り付けるのは、
日本をはじめとしたアジアの国々である(今年はタイもすごかった)。
この後行ったメキシコも、やっぱり町のイルミネーションなどには余り金をかけてないように見えた。

ハリウッドロードクリスマスイルミネーションも一応ある

メトロレール レッドライン、ブルーライン、グリーンラインを乗り継いで空港へ

メトロレールレッドライン構内は御堂筋線に似てる
ハリウッドの有名老舗レストランでアメリカンな食事をし、
再び地下鉄構内を目指す。20時過ぎだったでしょうか?
レッドラインはホームの両端に設置されたエスカレーターで 地上と行き来するような仕組みで、大阪の御堂筋線を思い出す。

ガイドブックは「夜は地下鉄に乗らないように」とさも危なそうに書くので 少々ドキドキ物ではありましたが、何事もなく地下鉄を乗り継いで空港までたどり着きました。

ロサンゼルスの地下鉄は1.25ドルで乗り放題。日本の列車の初乗り運賃よりも安い。
通勤通学の時間帯になると警備員が座っているくらいで、駅員の姿はない。
そして、見ている限り、地下鉄の乗客は、ヒスパニック、黒人、少しのアジア人。
時間帯のせいか、乗車区間のせいかはわからないが白人の姿などまるで見なかった。

思えばこの日食べた夕食は、何の変哲もないフツーのレストランで、
グラスワイン3杯とメイン2皿とサラダだけで軽く1万円を超えました。
前からアメリカの物価は高いと思っていたが、でも、公共交通機関は日本より安いという。
アメリカのことはよく知りませんけど、これは政府のやってる貧困層向けの対策だろうと思った。
車社会のアメリカ西海岸において、車を持てない人が利用するのがバスであり、地下鉄なのかなと想像した。
乗客の数と料金を考えると、税金が相当投入されないとまかなえるはずがない。

そういえば、昔NHKでやっていたアメリカのドラマ、ビバリーヒルズ高校白書では、
白人中流家庭の子供とおぼしきブランドンも車で高校に通ってたなぁ。 アンドレアはバスで高校に通っていたなぁなどと、いろいろ思い出した(あれはフィクションで極端だとしても)。

ここんところ、中南米の国を旅行して歩いていますが、旅行中に会うアメリカ人と言えば、
白人かアジア系(特に中国系)の人ばかりです。
なんかアメリカの経済構造の一端を少しのぞき見たかの様なロサンゼルス半日散歩でした。
次にトランジットで来ることがあったら、ビーチ沿いとかショッピング街とか、
ロサンゼルスといえば誰もが思い描くようなセレブなところを散歩してみようと思います。
今回はお上りさんでハリウッドだけでおしまいです。



▼ ロサンゼルス旅行に行きたくなったら・・・物価の目安にどうぞ。

旅行時期:2009.12.23

■バス:フライアウェイ 7ドル
■メトロ:1日券 5ドル
■食事:ターキー・ア・ラ・キングシーバスステーキ、カリフォルニアワイン 3杯、サラダ 約120ドル
■お茶:カプチーノ 4.33ドル

■成田-ロサンゼルス航空券 約29,800~130,000円 (ローシーズンのfixチケットは安い!)


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