第8話 国営企業ビアスール社のバスでシエンフエゴスへ[トリニダー]
バスの出発時間の30分前になり、宿泊していた家を出た。
この家は割と町の南に位置するため、バス停まで歩いて10分くらいはかかる。
ガイドブックにキューバの個人移動についてはあまり書かれていないのでここで補足すると、
トリニダーに来るにはパックツアーと個人手配の2つの手段がある。
私は旅行代理店を通して手配したため、旅行代理店の出すプライベートバスでここまで来た。
そして、今回、適当に見つけた旅行代理店でトリニダーからシエンフエゴスまでのバスを頼んだ。
「それでどこからバスに乗るの?」
「バスターミナルだよ」
「え?バスターミナルどこにあんの?」
手持ちのガイドブックのコピーを差し出しチェックを入れて貰うと、なんと町のど真ん中。
おいおい。だったら自分でバスターミナルまでチケット買いに行ったのに~。
トリニダー歴史地区の北西部、町のど真ん中に国営バスが発着するターミナルがあるのです。
ハバナみたいにでかい町だとターミナルは町はずれですが、トリニダーは町のど真ん中にあった。
そして、行ってみたら当たり前だけど、キューバ各方面へのバス案内が出ていて、
全く地球の○き方の不親切さには頭が下がる。(なんで地図に載せないのか意味がわからないです。)
改訂版のガイドブックに載ってる可能性もありますが一応補足しておきますと、
Gustavo Izquirdo通りを道なりに北西方向に進むと左側にバスの発着所が現れます。
Gustavo Izquirdo通りとCimoe Beliver通りの交差点を過ぎたあとすぐです。
トリニダーバスターミナルの位置。
「乗る前に荷物は荷物入れに預けなさい」といわれ、
車体の脇にある荷物入れに自分で荷物を載せにいった。
その荷物入れの扉の前には小銭を数枚入れた小さな籠が置いてあり、
荷物係の親父があごで「金入れろ」と指示をする。
なんで自分で荷物を運んだのにチップを要求されねばならないのだ!
そう思ったが、彼にはこれしかお金を稼ぐ手段がないのだし、
仕方なしに、本当に小銭(たぶんクォーターくらい)を入れてみた。
ここで「少ない!」と文句を言わないのもやっぱりキューバだなぁ。
(アジアだったら絶対にごねられる。)
トリニダーからシエンフエゴスまではバズで約1時間くらい。
トリニダーに来た時と同じのどかな道を折り返して走っていった。
乗客は10名未満。そのほとんどが外国人観光客かな?
途中で車掌の私的な買い物でバスがストップしたりして、なんとものんきなものである。
空のボトル持参で牛乳を買う車掌。
「そう。これだよ。これ。」
白い液体がなみなみと注がれたペットボトルを掲げた見せた後、
頭の上に2本の指を突き出し、角を作って見せる車掌さん。
見た感じで明らかに家畜の乳。たぶん牛乳だろう。(ヤギ乳かな?)
庭にはカウボーイみたいなカッコで馬にまたがる渋い親父がいるし、
どうもこの家は酪農家のお宅のようだ。
牛乳の直売も自営業の一環として認められているのかなぁ?
車掌の買い物による10分の停車を除けば至って順調な走行で、時間通りにシエンフエゴスに着いた。
さて、迎えの人を捜さなくちゃ~。
石畳が整備された歴史地区。 昼間はひっそりとしているけど。 |
ちょっと町を外れると団地がある。 妙に違和感有り。 | 板にキャスターを付けたスケボー。 子供は遊びの天才? |
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