スーツケースは軽くて頑丈なものを選ぶ。

海外旅行でスーツケースを使うなら、頑丈でセキュリティがしっかりした商品を選ぶべし！
ソフトケースにするくらいならザックやボストンで充分です。



私のはじめての海外旅行はカナダでスキー。
当時の私は海外旅行＝スーツケースという思いこみで、スーツケースを探し回ったのを憶えています。
旅行形態はパックツアー。スキーですから宿泊先の移動も全くありませんでした。
何よりスキーブーツやらウェアやらと荷物も多く、むしろ大型のスーツケースが便利だった。

誤算だったのは自宅から空港までの道のり。慣れない大きな荷物を抱えての電車の乗り降り。
乗換え駅の階段の上にさしかかった時、あろう事かカバンの重みに耐えきれず手を放してしまい、
特大サイズのスーツケースがずざざざざーーっと思いっきり滑り落ちて行きました。

ホームにいた人たちはそのすさまじい音にびくっと振り返り、スーツケースと階段を交互に見ていました。
階段下にお年寄りとかいなくてよかった・・・。今でも思い出すとぞっとします。

キャスターが付いていてコロコロと転がすことのできるスーツケースは一見楽チンですが、
大きいが故に荷物をあれもこれもぱんぱんに詰め込んでしまいます。
おまけに普段そんなに四角くてでっかい物体を持ち運ぶことなどないので、
するすると転がせる平らな床以外では扱いにくいことこの上ない。
スーツケースを使って旅行するのが便利な旅は、インフラの整ったある程度の都市か、
目的地までバスや車が運んでくれるパッケージツアーや手配旅行に限ります。
（個人旅行ならタクシー移動やレンタカーっていうのも勿論アリです。）

また、使っている本人も「重い！」と思う荷物。それは空港の職員とて同じこと。
飛行機や港での荷物の積み下ろしの際、勢をつけて放り投げるのは当たり前。
重い荷物は衝撃のエネルギーも増え、簡単に破損します。そして他の荷物を積み重ねられます。
だから、持ち運びの便利さだけで「軽いもの」を選ぶのは危険です。
軽いけど丈夫。これがスーツケースを選ぶ時のポイントの一つ。

そしてもう一つは安全性。ちゃんとした鍵がかかるかどうかでしょうか。
ある程度治安の良い国を旅する場合、貴重品はホテルのセキュリティボックスに預けたり、
貴重品入れにしまって全財産を身につけて外出するのが常です。

しかし、治安の余り良くない国では、強盗に遭えばその場で無一文。
ホテルの従業員に預けた貴重品からクレジットカードを偽造されることもあります。
部屋の貴重品ボックスより自分のスーツケースの中の方が安全な場合もあるのです。

布製のバックパックやスーツケースのジッパーに南京錠を通すなんて気休めで、
特にカバンが柔らかい素材であれば、鍵を開けることなく簡単にジッパーが開いてしまうし、
それ以前にカバンをナイフで切れば済んじゃいます。

スーツケースは軽いけど丈夫でセキュリティ的にも安心な物を選び抜きたい。

選ぶ時、最も判断しやすいのは値段。それこそ1万円以下の物は避けた方が良いです。
機能性を追求すればある程度値段は張ります。安かろう、悪かろうです。

そして、素材。
軽い高級スーツケースの主流素材ポリカーボネートは薄く伸ばして使うので柔らかく変形しやすい。
ABS樹脂は丈夫だけど分厚く重くなるので、中に詰める荷物の量を減らさざるを得ない。
飛行機の重量オーバーした時の追加料金は以外と高いので要注意です。
メーカーの高級なスーツケースは軽いポリカーボネートを100%使用していますが、
表面の凹凸の付け方などデザインを工夫し、軽くて丈夫になるよう工夫されています。

最後の決め手は、色。デザイン。
余り人が選ばないような派手な色は旅行中も目にとまりやすく、 他人のカバンと混同しにくくなります。
スカーフやバンダナなどをおしゃれに巻いているのもよく見かけますが、
外れたら意味がありませんし、カバン自体が派手な方がわかりやすいですよ。

バックパックと同様、安物買いの銭失いになりやすいのがスーツケースです。
保証のことなども考えると有名メーカーの製品を選ぶ方が賢明です。

No.1　日本製！老舗鞄ブランド直営ショップ。アウトレットがねらい目。　★★★★★

ACE ONLINE STORE
ＡＣＥＯＵＴＬＥＴ online store

カバン専門メーカーエースの直営オンラインショップとアウトレットショップ。
旅行だけでなくビジネスユースにもＯＫのきちんと感がある上にデザインもオシャレなカバンがそろう。
型落ち品など、在庫処分のアウトレットからお気に入りを見つけられるとラッキーです。

エース鞄は、元々サムソナイトのスーツケースをライセンス生産していた経緯がある
信頼がおける国内の旅行カバンメーカーです。
安価なモデルは中国などの外国で生産していますが、多くのモデルは日本製。
高くても日本製なら安心できるのは、日本人のサガでしょうか。
デザインはヨーロッパ、生産は日本というおしゃれなデザインの物もあり女性にはお勧めです。

No.2 安心の日本メーカー。高品質・低価格のスーツケース満載。　★★★★☆

スーツケースのSojourner

創業117年。国内スーツケースの老舗メーカーサンコー鞄です。
エース鞄より知名度は低いものの、丈夫で高機能なスーツケースを扱っています。
知名度の低さは価格でカバーしていて、生産拠点を中国にし低価格を実現。
販売は日本なので、アフターフォローはバッチリです！
スーツケース全て「無料受託手荷物サイズ」。細かい配慮も日本ならではです。
（大きすぎると重さが規程以下でも貨物料金を取られることがある。）

またこのメーカーが特にこだわって作っているのはスーツケースの軽量化。
軽くするだけなら意味がないのがスーツケースです。
ポリカーボネートに独自の素材をブレンドすることで軽量・丈夫を実現した
スーパーライトモデルが人気です。軽くて丈夫なのに25000円を切っています。

箱がつぶれていたり使用には差し支えないアウトレット品が出た場合、
アウトレットコーナーで割り引き販売されるのでチェックするといいですよ。

オススメNo.3 アメリカの老舗　サムソナイトにドイツのリモワ　★★★☆☆

サムソナイトは1910年にコロラド州デンバーで創立された
シュウェイダートランク製造会社から始まった老舗カバンブランド。
スーツケースだけでなく、旅行用のサブバッグからビジネスカバンまで、
高品質の商品がラインナップ。
特にスーツケースやキャリーバッグはデザインも豊富で、女性でも納得します。
子供用のキャラクターリュックサックなんてかわいすぎます（子供にはもったいない値段）。

難点はとにかく軽くて丈夫な商品は高額なこと。
小さいソフトキャリーは1万円ほどの安価なものもありますが、それを買うなら
わざわざサムソナイトにする必要がない。おしゃれファッションブランドで充分です。
どうせ買うなら機能性にこだわって選びたい。

リモワは1898年ドイツ生まれのメーカー。
高級感のある光沢のある素材にリブ加工が入ったおしゃれなスーツケースです。
創業当時から軽量であることを重視しているため最強強度ではありませんが、 スーツケースとしての必要十分な強度は保たれています。
質実剛健。ドイツっぽい職人魂が感じられますね。

サムソナイト、リモワ、いずれも高級スーツケースです。
しょっちゅう海外を飛び回る方はあっという間に元を取れますが、
そうでない方にはもったいない気がします。
日本人はブランド好きなので、こういうのにあこがれちゃうんですけどね。

オススメスーツケースラインナップ

スーツケースの購入はメーカー直販が安心ですが、提携店舗で少し安く手に入る場合もあります。
メーカー純正品を信頼のおける店から買うのが鉄則です。