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パラオの食文化:戦後のアメリカ統治のアメリカンな食生活

チーズバーガー
【離島の軽食堂で頼んだチーズバーガー。全体的にボリューミー。12ドルです。】

パラオの食文化:日本が残した携帯食。お弁当。に書いたように、パラオはスペイン→ドイツ→日本→アメリカと外国に統治された歴史があります。
日本統治の名残は言葉や食文化にかすかに残っていますが、今のパラオは戦後のアメリカ統治の影響が一番色濃い。
流通している通貨がアメリカドルなのを始め、英語が共通語の一つです。
そして観光客の私が何より感じるのは食文化や食習慣がアメリカンだよな~ってこと。
世界中の料理を取り入れている日本人に言われる筋合いはないかもしれないけども、料理の種類だけでなくって、
量とか食べ方とかもすごいです。
※アンガウル島では日本語も共通語の一つとのことですが、それもいつまでかという気もする。
(行きたかったけど、行けなかったので残念ながら未確認です。)


レッドルースター アンバー
レッドルースター アンバー
ハーフアンドハーフ
まず最初に度肝を抜かれたのはその量の多さでした。
食堂のメニューを見て「ビーフンが10ドル?高いなぁ」なんて思うわけですが、 出てきた料理に圧倒されます。どう考えてもファミリーサイズ。4人前はあるのです。
グリルドフィッシュに至ってはカジキのステーキが3人前も出てきて、一人前4ドルならまあ納得の値段。高くはありません。
ビーフンは鶏肉、にんじん、セロリ、キャベルなど具もたくさん入っている。
比較対象物がないのでわかりにくいが、パーティーサイズのお皿に山盛りです。
そういえば、隣の家族連れのテーブルに直径20センチくらいの丼がどーんとおいてありました。
きっとあれは汁麺の類いだったのだろう。スープも加わったら太刀打ちできないです。

物価が高い国と思っていたので、値段を見ると日本と同じくらいと想像していましたが、
スーパーに行ってみると、牛のステーキ肉や鶏肉などは日本よりもかなり安いです。
つまり日本は自国の農作物を守るために関税を高くしているからで、特にアメリカ製品は高く感じなかったです。
でも、周りを海に囲まれている国で、魚を頼むと冷凍の魚が出てくるんだな~とさみしい気持ち。
これがカフェだったからで、ちゃんと食べさせてくれる店はありますが、ふらっと入った店にはなかなかないかも。

冒頭の写真はペリリュー島のカフェで食べた晩ご飯です。
宿を予約したときに食事をお願いしていなかったので、夕方食事ができるか聞いたのですが、
「チーズバーガーしかできないわよ」と、離島とは思えない答えが返ってきた。
材料の準備がないときに提供できるご飯が、ハンバーガーなんだと。これは島の人が注文するからだよね。

島の宿は3食付きのミールパックをやってくれるところが多いのですが、私は普段3食しっかりは食べません。
特に旅行の時は食事付きの宿で朝がしっかりだったら、昼はパンをかじる程度とか、
朝食のパンをとっておいて昼に食べたりするから、3食はいらんのです。

晩ご飯だけ頼めばいいやっていう感覚だったのだけど、肝心の宿主が一度も宿に現れず、頼めなかったので、
隣のカフェに頼みに行ったのでした。(元々宿主に頼んだとしてもカフェの人が準備したとは思う。)
そんで食べられたのがチーズバーガー。(と、フィリピンビール。)

パン食がしっかり根付いている上に人口が少ないので、パン屋が作ったふかふかの美味しいバンズです。
それにしっかりした味のパテとレタスにチーズにピクルスとボリュームたっぷりのハンバーガーで
正直、マックなんかより美味しい。パテは冷凍物のはずなんだけども。
ちなみに島の小売店のパンコーナーに食パンや菓子パンの他、このバーガーバンズもたくさん並んでいました。
島の人たちが自宅でもバーガーをよく作って食べるのかも知れません。

ビホン・グイサド カジキのステーキ
【フィリピン料理のビーフン:ビホン・グイサドとカジキのステーキ。量がとてつもない】

そして日米食文化の供宴。スパムとパンと米です。

スパムとクリームパン スパムおにぎり
【日米食文化の供宴。クリームパンとスパムおにぎり。】
日本も戦後にアメリカの支援の元に、パン食が流入・根付きましたが、パラオも同様と思われます。
米食はきっと日本の影響で、今は台湾産のうるち米がスーパーにずらりと並んでいます。
パンは元々はアメリカなんだろうけども、写真左のパンは色からしてチーズのパンかなと思って購入したら、
なんと中にクリームが練り込んであって、これはクリームパンじゃないか!!と。(しかも砂糖がざりざりした。)
パンを開いて、スパムを挟んでサンドイッチにして食べたけど、スパムのしょっぱさとパンの甘さが割と合った。
(それでもチーズパンとかのほうが美味しかったと思うが。)

そして、沖縄、ハワイなどのアメリカ、日本の影響がある常夏の島ではもはや定番のスパムおにぎり。
パラオではお店によって炊き込みご飯のおにぎりだったり、いろいろバージョンがあるようですが、
ともかく、いずれにせよ、日米の文化の供宴の賜かなぁと勝手に思っている。

スーパーのお惣菜で最も売れている感じがしたのはフライドチキンです。
調味料としての醤油や醤油味のおかずにはよく合うのに、鶏の唐揚げは見なかったですね。
(日本食を出す店にいけばあるだろうけども。)

そして何より、アメリカの文化なのかなぁとしみじみしてしまったのは、カウチポテト。
ローカル線に乗り込む子供や大人がみーんなお菓子とジュースを買い込んでバリバリ食べてること。
明治のカールとか400円近くするのに(日本の4倍)、買って普通に食べてるし、
おばあさんが船で森永チョコボールの大箱を手のひらに出して、ボリボリかじっていたりする。

食材の値段に比べて、輸入菓子類の値段は決して安くはないんだけども、
(だって、スパムの缶詰よりカールの方が高いんだよ!!)
その値段が当たり前だと思っているから、高く感じないんだと思われます。

元の値段を知ってるだけに、お菓子類だけは手を出せなかったです。
地元のパン屋さんが焼いた手作りクッキーが1枚単位ばら売りしてる店で買ったくらい。

きっと昔はタロイモやバナナ、魚を主として食べていたと思うので、ずいぶん食生活が変わったんじゃないかなぁ。
と、そういう日本もずいぶん食生活が変わった国なので、大きなお世話でしょうけども。
もちろん、ローカル料理も食べられますよ。事前に予約したりしないとだめだけど。

フライドチキン弁当
【弁当だけでなく、フライドチキンを山盛りテイクアウトする人もいる】