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メキシコの死者の日:ツィンツンツァン村の祭礼準備
さて、メキシコシティのホテル変更の返事は来まして、メキシコ滞在を伸ばしてもらえました。
だから明日のモレーリア発パツクアロ行きのディア・デ・ムエルトスツアーに参加することは可能なのだが、そうすると今日この10月31日が1日暇なのである。
「このままモレーリアで時間つぶすの退屈だな・・・」と気が変わり、散々騒いだ割にはあっさりパツクアロに自分で行くことにしました。一人旅ってホントに気まぐれだ。
だって、とにかく町で一人でいても何もすることがないのだ。つまらないのだ。
完全に思いつきでの行動だったので、モレーリアに到着した日にバスの時間を調べたくせに適当に宿を出てしまい、パツクアロ行きのバスは出たばっかり。「次は12:30よ」って1時間以上あるじゃん・・・。
後で気づいたのだが、隣の2等バスのターミナルの建物まで移動すればもうちょっと頻繁にあったみたい。まあ、目的は死者の日の雰囲気を見に行くこと。メインが夜なのであまり急いでいく必要もないんだけど。
12:30の切符を買うと、持ってきた本を読みながら時間をつぶしました。
そして、14時過ぎにパツクアロに着くとすぐに帰りのバスチケットを確保して、まずは近郊の村ツィンツンツァンを目指します。
ツィンツンツァンはパツクアロ湖畔にある小さな村で民芸品市場や遺跡があることで知られる。
ちょこっと村を覗こうかなと思った程度だったのですが、道路沿いに墓地があり、お墓の掃除をして、飾りをつけてと、おおっ、本物のディアデムエルトスの雰囲気がこんなところで見られるとはっ。
「ミチョアカンの田舎に行けば雰囲気が味わえると思うわよ」
ってゆーのはこれか~。
日本のお墓参りと違うのは、やっぱり鮮やかな色彩があふれていること。
オレンジや真っ赤の花だけを使ってアーチを作り、お墓をお花や食べ物で埋め尽くしたりととっても派手です。
「うわ~っ。すごーーい」
お墓を丁寧に掃除する人。軽トラックの荷台から祭壇をおろす人。広場にステージを作る人。屋台の準備をする人。歩きで、車で、バスで次々と人々がやってきます。
歩いて15分もかからず回れそうな小さな町なのに、墓地を中心にしていろんな人であふれていました。あれ?そういえば、日本ではお墓が町のメインロードのすぐ横に作られることってあまりないかなぁ。
突っ立って見入っていると、一人のお父さんがお墓に飾る立て看板の様な物を持ってきた。
その中心には小さな子供の写真が飾られていて、「子供を亡くされたのかなぁ」としんみり。浮かれすぎの自分を反省・・・。 (-"-;A ...
そういえばこういう写真はみんなモノクロでした。
で、そんな雰囲気を味わっているとですね、どこからともかく子供がカボチャの入れ物を持ってやってくるんですね。
これはとっても迂闊であった。っていうか、見ている限り、外人の方がくれる確率が高いので外人に集中的に来ます。(周りの大人は死者の日の準備で忙しいこともある)
たまたまホールズを持っていたことを思い出し、数人のカボチャに入れてあげたのだが、そんなものはあっという間になくなって、「もうない」とゆってるのに困ったような顔をしてなかなかそばから離れてくれない。
隣で見ていたおじさんが「お金持ってないの?」っていうじゃありませんか。
「ない」って即座に答えたけど、なんとアメリカのハロウィンと違って小遣い集めも兼ねているようです。
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【帰りはなんと22:45発】
【マリーゴールドの壁制作中】
【墓地のゲートもマリーゴールド】
【みんなで墓地の掃除】
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えーっ、お金をむやみにあげるのはイヤ。
正直、他人様に物をねだるっていうのは日本人にはなかなかできないことですから。とまどったよ~。
日本でも最近はハロウィンって取り上げられますが、大半が企業の売り上げアップのためにブチあげたイベントって感じで、全然根付かないっすよね。子供が近所の家を回ってもおばちゃんとまどいそう。
いや、いくら期日が近いからって、死者の日とハロウィン混ぜるのはやはり問題なのでは・・・。
「お菓子くれないといたずらしちゃうぞ」
って、お化けになってご先祖が子供に憑依するんすかっ??