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素顔のカトマンドゥ ラジャ・ラトナ・スタピット


ネパールの普通の人々の普通の暮らしを知ることができる本。
寺院での祈り、マーケット、食べ物、祭りなどを写真と文章でわかりやすく描いています。

この本のレビュー

日本に留学経験のある著者が日本での異文化体験をきっかけに故郷のカトマンドゥを
日本に紹介したいという思いで書かれたカトマンドゥのフォトエッセイ。

ガイドブックでは世界遺産となっている場所くらいは詳細に説明がありますが、
たとえば、もっとぐっと庶民的な建物や庶民の習慣、お寺での祈り方など、
現地で見て「おや?日本と違うな?」というのはわかってもそれだけで終わってしまいます。

でもこの本はバザールがどういうときにどういうところで開かれているのかとか、
ネパールの人でも年に1度だけ参拝できる寺院の紹介だとか、
砂曼陀羅、まに車といったネパールの人には当たり前のお参りに関する習慣も、
ダルバード(ネパールの定食)やお茶のことまで、カトマンドゥの日常が
たくさんの写真と共に簡単な日本語語紹介されていて、
ネパールに興味がある人、ネパール旅行を控えている人には必見の書。

著者の子供の頃の思い出などもエピソードに盛り込んであるので、
外国人が勝手に「世界遺産」とかゆってるお寺も子供たちにとっては遊び場だったりして。

ネパールの文化ってインドにも似てるし、チベットにも似てる。
ホーリーを祝うのってインドだけじゃないのだなぁ?と
ネパールを全くよく知らなかった自分を改めて認識したりもしました。

ところで、この本はこの本でコンセプト通り完成されていますが、
それよりも私はこの著者が日本に留学していたときの異文化体験記を読んでみたいです。
前書きで最初はネパールとの生活の違いに苛ついていたのに、ある時から違いを楽しみ始めた ということが書いてあったので、そのネパール人から見た日本の姿に興味があります。

長いことネパールに行ってませんが、久しぶりにいこうかな?って思いました。

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