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中国福建省の旅:福建省と言えばお茶でしょう!

福建省の鉄観音と柚子茶
【福建省といえばやっぱりこれ!鉄観音茶!香りがよくてめちゃうまいです。】

さて、旅行の締めくくりはやっぱりお土産です。 最近ではあまりお土産を配る人もいないので自分土産が中心ですが、 それこそ自分土産に嬉しい物が福建省にはある。 お茶です。中国茶。
だってもそもそもアモイってお茶の貿易港として開港させられたとこなんだもん。

今回はアモイにはいってすぐに洪坑の客家土楼群などに行きましたが、沿岸から2時間ほど大陸に入ったところで
徐々に山がちな地形が現れ、時々茶畑が目にはいるようになりました。
日本の茶の産地のように一面茶畑が広がるような光景ではなく、小規模零細な感じ?
福建省がお茶の産地だと知っていたから気がついたけど、そうでないと見逃すくらいの規模。

お茶を真空パックするマシン
その場で真空パック

廈門土産のお菓子いろいろ
いろいろ買った土産
廈門には今でも輸出用の茶葉が集まってくるのか茶屋がやたらに多いです。
また地域住民もお茶を日常的に愛飲しており、店先などに一日中お茶セットが 準備されています。
茶を飲みながらトランプやおしゃべりしたり、仕事の合間に飲んだりと。
10年くらい前に中国を旅したときは、人々はマイ茶水筒を持ち歩いており、
食堂などではお茶ではなく、お湯のポットを常備していたものですが、
ここ最近、そういう光景みなくなったなぁとおもっていました。
それが久しぶりに水筒を持ち歩いている人を見まして、なかなか懐かしかった。

福建省の人たちのお茶の飲み方は結構どくとくです。
まず、ふたつきの湯飲みにタップリの茶葉をいれ、湯を注ぐ。
しばらくたって茶葉が綺麗に広がってくると、茶葉が湯飲みのふたを押し上げてきます。
そうなったら飲み頃で膨らんだ茶葉を蓋で抑えながら、ぐい飲みよりもずっと小さい一口サイズの湯飲みに茶を移して飲むのである。

正直、1回で口の中に入るお茶の量なんて舌をぬらす程度。
一口のんだらまたふたつきの湯飲みに湯を注いでお茶をだし、小さい湯飲みに移して飲む。 また、お湯を注いで・・・の繰り返し。うわーーーいらだつ。
最初から普通サイズの湯飲みでいれてくれよ~。っていう感じだ。

タップリの茶葉を使ってお茶を入れた方が香りも味もよいのだろうけど、
そして、その美味しさをより堪能出来る飲み方なのかもしれないけども、
お茶を飲んでる気がしない。

しかしさすがは産地だけあって、みなさんが日常的にお茶を楽しんでおられました。
日本人は中国の文化というと香港や台湾の情報のほうが頭にこびりついているし、
日本の中華料理屋に行くといろんな種類の中国茶がおいてある上に
安いジャスミンティーなんかはただで出てきます。
だから中国の人は食事のときに必ずお茶をのむと思い込んでいたりします。

でも実はそれって大いなる勘違いだと知ったのは最近のことです。
中国北方でお茶を飲みたいと言ったらいぶかしげな顔をされたからなぁ。
お茶って高級品なので食事のときに日常的にのんでたりしないようです。
食事のときにだしてもらえるのはお湯だったりする。
基本、高級品なので、「有料だよ?」とか聞き返されました。
(しかもそれなりのレストランだったけど、ティーバッグだった。)

ところで去年は縁あって台湾に2回も旅行する機会に恵まれました。
台湾土産でもお茶の産地に行く機会があり、自分用にほんのすこしお茶を買ってきました。
台湾でもお茶は高級品なのでおいそれと買える値段ではないのですが、
びっくりするのは手軽に飲めるペットボトルのウーロン茶のうまさです。
勿論、値段は他の清涼飲料水と同じ。別段高いわけではありません。

なので日本に戻ってくると某飲料メーカーのウーロン茶のまずさに驚きを隠せません

これまで福建省に足を踏み入れたことがなかったため、台湾のウーロン茶が特別美味しいのであって、
中国のお茶はあの程度なのかと思っておりました。しかし、それは大間違いでした。
中国茶に慣れていない日本人はウーロン茶はあの味だと思いこまされてしまったのではないかと思った。

勿論、やすいお茶の中には(日本のスーパーでは茎だらけのお茶も高級鉄観音とかいてあったりするが)
ああいう味のものもあるんだろうと思います。
中国茶にもいろんな種類があるので、そういう意味では間違っていないとは思うのだが、
ペットボトル飲料も日本茶はものすごく進化しているのに、ウーロン茶はアレのみっていうのはどうなんだろう?
何年か前に聘珍樓プロデュースのウーロン茶があったけど、売れなかったんだろうか?

最近も盛んにテレビCMを見ますけど、見るたびに「あんなまずい物に金払うか。」という気分になる。

中国でお茶屋さんにはいると、いの一番に店の一押しの茶を試飲させてくれます。
確かに一押しのお茶は中国茶に慣れていない私にも美味しさがはっきりとわかります。
でも、それより等級を落とすとまずいかと言えばそうではなくて、それでも日本で売ってる物よりずっとうまい。
(勿論、日本でも売っている店はあるが、50gで2000円は軽くするので手が出ない。)

というわけで、福建省に行ったらやっぱりお茶を土産に是非!です。
茶葉の劣化を抑えるため、1回分ずつの使い切りパックの詰め合わせなども売っているので、
それをばらまき土産にするのもアリです。

ただ、たまに中国では試飲したものと、パックされたお茶の中身が違ったなんていう騙しもあるようなので、
心配だったらその場で真空パックしてもらいましょう。
でも廈門はどこの店でも値段は一緒だったし、変なお店はなさそうでしたけども。
店先で手作業で丁寧に茶葉から茎を外したり、真空パックを作っているのをみかけますよ。
そういえば空港のお店も町中と値段は全く一緒でした。なかなかに良心的です。


廈門でかった土産いろいろ

海苔卵巻
誰かにあげるわけでもないので自分用の実用品ばかりです。(置物とかキーホルダーとか記念品が欲しければ観光地にあります。)
美味しかったのは海苔味の卵巻。壊れやすく、店で並んでいる物も既に割れていたりしますが。お茶のお供にぴったり。
廈門市が土産として薦めているのは、餡餅(あん入りパイ)、ジャーキー、ピーナッツクッキー、ギュウヒ(写真左下)、茶、龍眼、海産物の干物。 多くは繁華街の土産物屋やコンビニで手に入ります。(龍眼は青果なの持って帰れませんけど。)
桔紅 廈門の海苔とごまペースト、ピーナッツペースト 廈門 コロンス島名物のジャーキー ごまペースト,ピーナッツペースト

廈門名物食べ歩き4:海鮮、点心、麺などなど。

咸水鴨 鴨の塩煮
廈門で食べたものの一部を一挙に紹介。 上左より、咸水鴨米粉花生湯蛋巻炒青椒墨魚鴨肉粥魚丸湯焼肉粽ルーウェイ沙茶麺
沙茶麺は3軒くらいで食べましたが、一番美味しかったのは月華沙茶麺。 スープの味とピーナッツソースのバランスがよくて美味しかったです。 元々が東南アジアのサテのソースがベースになっているのでべたっと甘い店が多いのだ。
また魚のつみれの真ん中に豚肉が入っているのが当たりくじのようで売れしかった。 そうだ。ビーフンも廈門名物ですよ。土産に買うのもいいかも。
米粉 ビーフン 花生湯 落花生汁粉 蛋巻 卵入り腸粉
炒青椒墨魚 烏賊とピーマンの炒めもの 鴨肉粥 あひるのおかゆ 魚丸湯 魚団子のスープ 団子アップ
焼肉粽 ルーウェイ 中国風煮物のトレー 沙茶面 ピーナッツ風味汁麺

中国 福建省に行きたくなったら・・・物価の目安にどうぞ。

旅行時期:2012年3月
1元=約13円
■土産:お茶 鉄観音(1級) 100元/120g、B級 50元/150g(←B級で充分うまい。)
■食事:咸水鴨米粉、炒芹菜、ビール大2本 62元、花生湯 3元、蛋巻 3元、炒青椒墨魚、隠元の炒め、ビール2本 65元、鴨肉粥 4~5元、魚丸湯 6元、焼肉粽 5元、ルーウェイ 量り売り、沙茶麺 6元

■成田-大連航空券 直行便で50,000円前後~。

日本企業が進出しているためANAの直行便があります。ビジネス路線なので座席は取りやすい。
中国の他の都市や台湾、香港からの便も多いですが、経由するメリットはあまりないと思うので、直行便がベスト。 時間がある旅行者は台北から金門島に飛んで船で廈門入りもできる。

旅程を立てるために参考になる本やウェブサイト

客家円楼 1週間で円楼を見に行く (旅行人ウルトラガイド) [ 岡田健太郎 ]

内容は古いので円楼の入場料や宿泊代などは参考にならないが、周辺の様子や交通手段などの参考になる。 地球の歩き方D05と合わせて利用して、後は現地で確認を。世界遺産になったのでかなり政府の手が入ってます。廈門はガイドブックの情報では足りないのでネットや観光局を併用したほうがよいです。