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中国福建省の旅:廈門 同安で福建の郷土料理を食す。

同安名物の封肉は箸でほろほろにくずれる
【同安名物の封肉は箸でホロホロにくずれる。】

アモイ観光の1日目は誰もが訪れるコロンス島を散歩してみました。2日目は同安です。
同安は大昔、この辺りの中心地区でアモイも同安県の一部だったのですが、
南京条約締結後にアモイ港が開港してからというもの、アモイがどんどん発展していき、
アモイは経済特区になり、そして同安はアモイ市の一部になってしまっています。

主に観光客が訪れるエリアは廈門市の中でもアモイ島という島の狭い部分です。
この島に外国の船舶が出入りする大きな港があるため、貿易港として栄えていったのでありましょう。
この辺りから我々観光客が乗れる船と言えば、台湾の金門島行きのフェリーや香港行きがおなじみですね。

最初はフェリーで金門島にでも行こうかと思ったのですが、国際行路(中国の言い分は国内かもだが)なので
1日の大半が乗船時間や出入国手続き時間に占められることになり、ろくに観光できないので見送りました。
で、結局、うまい物食べ歩きがよかろうと、同安に行くことにしたのです。

同安といえば「同安封肉」というわけで、廈門市の美食パンフレット片手に同安に向かいました。

BRTのプラットホーム
BTSのホームでバスを待つ。

梵天寺の文鳥占い師
梵天寺の文鳥占い師
同安へは廈門快速公交、いわゆるBRTを使うことにしました。
BRTについてはこのページで詳しく書いてます。
同安封肉の名店は路線バスターミナルの近くにあるらしいのですが、
長距離移動になるので信号に引っかからないBRTが便利です。
また、単に食事だけではなくて町もブラブラ散歩しようというわけで、
地図を開き、同安区にいくつかある寺のうち、梵天寺を目指すことにした。

ちなみに同安には映画の撮影所もあるので、中国映画ファンにはいいかも。
「同安映視城」は国家AAAA級景区だそうです。(円楼はAAAAA級だった。)
天安門や明清時代の建築様式のセットなどがあるそうです。
656番のバスがアモイ島の第一埠頭発で同安映視城行きなので、
このバスにひたすら終点まで乗るのも手。(ちなみに梵天寺も通る。)
駅前などの繁華街で売られている地図にバス路線も載っていますので、
バスで市内を動く場合は買っておくと便利です。

さてBRTです。BRTの2系統で終点の同安の車庫まで行ってみました。
BRTはそのほとんどが高速道路のような専用の高架橋を走ります。
駅を除けばほとんど視界が良好でアモイの町を見渡すことができます。
廈門島は商業施設や住宅が目立ちますが、橋を渡って本土に入ると、
辺りは企業のオフィスや工場らしき建物ばかり。
そして、海沿いに沿って工場やホテル、高速道路をまだまだ整備中で、
アモイにまだまだ開発できる土地があることに驚くと同時に、
果たして一昨日内陸で見た開発区は勝てるんだろうか?と思ってしまった。
まー、あれは温泉リゾートだと言い切るのであればそれはそれでって感じだが。
BRTの同安路線はこの開発中の工業地区への足として考えているみたいだ。

海沿いの開発区を抜けると同安の町中に向け北にほぼ一直線。
終点の一つ手前「城南駅」でいきなり方向転換してしまい、終点は町の西はずれ。
町の中心から1kmほど離れたその辺りはマンションを続々建設中で、うたい文句は「駅近」である。
たむろしていたバイクタクシーの客引きを断ると、同安区の中心まで歩いてもどりました。

ちなみに終点の一つ手前の城南駅は同安のバスターミナルの最寄り駅です。
他に公交ターミナルが別にあるので、恐らくここは長距離バスターミナルではないかと思います。
いずれにせよBRTは新線なので、BRTの駅から観光名所は近くはありません。
歩くにせよ、バスに乗るにせよ、市内地図を手に入れておくと便利ですよ。


梵天寺の様子

梵天寺の法要
同安区の中心には孔廟を始めとして5つの宗教施設がありますが、なんとなくで梵天寺に行ってみました。 まずは敷地面積が日本では考えられないくらいだだっぴろいのに驚いた。
ちなみに敷地内にやたらに占い師のおじさんがいて、目が合うと手招きされるのだが、興味はあれども中国語がわからないので残念無念。鳥籠を持っている人が多かったので文鳥占い??

梵天寺の内装 梵天寺の建物1 梵天寺の建物2 梵天寺の入口広場

同安の町中散歩

同安に残る古い家屋
同安は大発展してショッピングセンターが建ち並ぶアモイ島と異なり、すごく地味な感じの町でした。 大きな商業施設はあまりありませんが、衣料品店などは中国でよく見かけるブランドの小売店が並んでいて 普通の住宅街といった感じです。
時々、中国の古い家屋を見かけましたが、そのうちなくなってしまうんだろうな。

同安の路地裏 同安の西渓という川 同安の西渓で漁をする人

目的の同安封肉!そして薄餅と山芋と豚タンのスープ

薄餅 クレープ巻き
福建省の名物小吃:薄餅。
薄餅捜の店内
壁上部にずらりと名店の証。
この店を探すのにえっらい苦労しました。というのも観光案内には「同安バスターミナル近くの祥福花園1号楼」とあるのですが、行ってみてびっくり、バスターミナル付近はマンションだらけなのです。このマンション群から祥福花園を探し出すのに苦労した・・・。確かにバスターミナルに近いけど、住所がないと探すの大変。
しかもさんざん迷って昼時を逃してしまいお店はお休み中。しばらく周辺を彷徨いていると、従業員が気づいてくれて食事させてくれた。(スイマセン。)お昼のピークが終わってまかないでも食べていたんだろうと思う。
英語のできる女の子が食事が終わるまで残るように頼まれたようで、うちらが店をでた直後に帰っていった・・・。

このお店は市政府などから様々な名店の称号を受けています。
一番の売りは福建小吃認定の「薄餅」。この地方では旧暦3月3日の祖敬節に食べる習慣があります。
後は同安名物の「同安封肉」とお姉さんが押す豚タンスープ

食べるの遅くて迷惑かけたので、お詫びに住所付きで宣伝しておきます。
「薄餅捜」同安区銀湖中路西渓里173-174 祥福花園1号楼です。
同安バスターミナルの北にある交差点を左(西)に曲がってしばらくいった右側です。団地の1階ね。
他にもこの辺りの郷土料理がいろいろあるみたいなので、できれば大人数で行きたいお店です。
廈門で海鮮ばっかり食べるのに飽きたら、同安まで足を伸ばしてみて。BRTの城南駅下車です。
淮山猪舌湯 山芋と豚タンのスープ 同安封肉 びんなん風豚バラの煮込み 薄餅捜でおまけに貰った餡餅

中国 福建省に行きたくなったら・・・物価の目安にどうぞ。

旅行時期:2012年3月
1元=約13円
■交通:BRT 廈禾路口-同安 4.5元、 城南-廈門駅 4元、廈門駅-頭西路 0.5元
■食事:薄餅 3元/個、封肉 35元、淮山猪舌湯(小) 30元、ビール 6元

■成田-大連航空券 直行便で50,000円前後~。

日本企業が進出しているためANAの直行便があります。ビジネス路線なので座席は取りやすい。
中国の他の都市や台湾、香港からの便も多いですが、経由するメリットはあまりないと思うので、直行便がベスト。 時間がある旅行者は台北から金門島に飛んで船で廈門入りもできる。

旅程を立てるために参考になる本やウェブサイト

客家円楼 1週間で円楼を見に行く (旅行人ウルトラガイド) [ 岡田健太郎 ]

内容は古いので円楼の入場料や宿泊代などは参考にならないが、周辺の様子や交通手段などの参考になる。 地球の歩き方D05と合わせて利用して、後は現地で確認を。世界遺産になったのでかなり政府の手が入ってます。廈門はガイドブックの情報では足りないのでネットや観光局を併用したほうがよいです。