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中国福建省の旅:廈門初日はスジホシムシにチャレンジ!

廈門の朝:びっくりするくらい霧が降りていた
【廈門の朝。5メートル先が見えないほどの霧。驚いた。】

さて、廈門です。廈門には成田午前発のANAの直行便できました。現地には昼過ぎに到着します。
空港から町中への移動も30分程度なので、到着した後に割と動きやすい時間帯です。
今回の旅は廈門を拠点に永定の客家円楼に行く予定です。
荷物を持って歩き回ることが前提なので、持ち物は最小限に減らしタウンリュックにおさめました。
タクシーに頼っての移動をするつもりはなかったし、円楼近辺は絶対にバイクでの移動になるからです。

宿は翌朝のバス移動を考えてバスターミナルの近くを予約。
リムジンバスが停車する廈門駅とコロンス島行きのフェリーターミナルの中間くらいに位置するため、
フェリーターミナルまで一気に向かい、そこから繁華街を散歩しながら宿に歩いて行く方法をとりました。
最近の旅ではキャリーバッグなど流行っていますが、個人的にはこういう時に不便だと思う。

廈門コロンス島行きフェリー乗り場
コロンス島行きの渡し舟。

廈門の老街
老街:趣ある建物が残る。

廈門歩道橋の上から見た老街
歩道橋の上から見下ろした町。
繁華街に近いのに古い家も残る。
空港を出てから30分ほどで町中に到着。
終点のフェリーターミナル周辺は各地からの観光客でごった返していました。
この日は少し霞んでいて、1キロ先に見えるはずのコロンス島がぼやけます。
この時「中国(南部)はもう春の陽気だなぁ」なんてのんきに思いましたが、
翌朝は辺り一面霧が降りて5メートル先すらはっきり見えない。
春霞と浸っているどころではなくなってしまった。(だって円楼が見えないかも。)

さて、そのフェリー乗り場のすぐ東側がアモイ島の繁華街付近になります。
外観を綺麗に塗り直された昔風の西洋建築が並んだ中山路を中心に
観光客や地元の人たちが集まるのがこの辺りです。
繁華街といっても上海のようなけばけばしさがなく落ち着いた雰囲気。
近くに近代的なビルもなくはないですが、雰囲気を壊しません。

そこから一本入ればいきなり老街で、古い商店街や市場が残っています。
さらにその辺りの露地を入るともう民家です。
商店街も通りに面した1階は商店ですが、2階には人が住んでいます。
廈門にも欧米のスーパーマーケットチェーンが進出していますが、
まだまだ庶民の台所として、市場や商店街が愛されているようです。

一応はホテルの方向へ進路を取りながら、露地の中を楽しく彷徨いました。
そして、中山公園近くに来たところで、廈門の名物土筍凍の名店で買い食い。
廈門はちょっと小腹がすいた時に食べられる廈門風の小吃の種類が多く、
散策の合間に食べ歩きができるところも魅力です。

一番最初に「土筍凍(スジホシムシの煮こごり)」を選ぶ辺り私もチャレンジャーですが、 ちょうどホテルに行く途中に土筍凍の名店があったんですもん。
香港や台湾と違って廈門の小吃はガイドブックに全然のってないので、
ネットや観光局で予め調べておくとより楽しめますよ。

廈門市旅遊局のホームページに載っているお店は廈門市民に親しまれた名店ですし、
ホテルのフロントや観光案内所にある「廈門美食旅遊指南」というリーフレットも結構使えます。
道ばたの地図売りのおばちゃんから地図を買って、住所を頼りに歩けばバッチリです。
店主が替わって名前が変更されている場合もありましたが、お店自体はだいたいその場所にありました。
廈門在住の日本人の作ったブログなどでもいいですが、割と旅遊局と情報かぶります。

というわけで初日は町をブラブラして食べて終わりました。明日は円楼です。


廈門の船着き場近くの市場

廈門の老街の市場
さすがは港町。繁華街近くの一等地にも市場がしっかり残っています。 肉、魚、野菜、加工品などを買い求めるお客さんでいっぱいです。
広州の市場のようにあらゆる動物がそろっているわけではなく、品揃えはごくごく一般的な感じ。 日本との違いはハトや野鳥が少しいるくらいですかね。
市場の雑踏を電気スクーターが走り抜けるのですが、むやみにクラクションを鳴らさずに歩行者を優先しているのが印象的でした。

廈門市場2 廈門市場3 廈門市場4

廈門名物食べ歩き1:土筍凍 [スジホシムシの煮こごり]

土筍凍 スジホシムシの煮こごり
旅程を組んでいる時「廈門で何をたべよ~」と調べていて最も興味を持ったのがこれでした。「土筍凍(スジホシムシの煮こごり)」です。商品として出されているのは調理後のゼリー寄せ状態になったものなので、知らずに食べればなんでもないものですが、先に正体を知ってしまうと少し躊躇する。でも日本でも食べる地方があるみたいですね。
同じお店で豚皮凍なども食べました。廈門の人はフルフルした物がお好きなようです。

土筍凍 スジホシムシの煮こごりをフォークで突き刺す沙虫の原型豚皮凍 豚の皮の煮こごり西門土筍凍

廈門名物食べ歩き2:白灼章魚 ゆでタコ

白灼章魚 ゆでタコ
港町廈門はタコも名物のようです。日本で言うところのイイダコ。「白灼章魚」といいます。 スジホシムシの煮こごりをだす路面店などにもこのゆでだこはおいているのですが、夜に海鮮料理屋で戴きました。 廈門市民に親しまれている名店です。ゆでだこ屋台から始めた店のようです。
その他、「目魚面(イカすり身を麺状にした物を炒めた料理)」とか「南瓜酥(南瓜パイ)」とか戴きました。 中国旅行では人数が多くないと魚料理を頼めないのがネックです。
食べきれなかった南瓜パイは持ち帰って翌朝食べました。

目魚面 イカのすり身麺 アップ南瓜酥 カボチャパイ炒荷蘭豆亜珠海鮮大酒楼

中国 福建省に行きたくなったら・・・物価の目安にどうぞ。

旅行時期:2012年3月
1元=約13円
■交通:リムジンバス 廈門空港-港 10元
■食事:土筍凍 10元、豚皮凍 10元、白灼章魚 50元(時価)、目魚面 55元、荷蘭豆 28元、
    南瓜酥 18元、小菜 15元、ビール大瓶4.5元

■成田-大連航空券 直行便で50,000円前後~。

日本企業が進出しているためANAの直行便があります。ビジネス路線なので座席は取りやすい。
中国の他の都市や台湾、香港からの便も多いですが、経由するメリットはあまりないと思うので、直行便がベスト。 時間がある旅行者は台北から金門島に飛んで船で廈門入りもできる。

旅程を立てるために参考になる本やウェブサイト

客家円楼 1週間で円楼を見に行く (旅行人ウルトラガイド) [ 岡田健太郎 ]

内容は古いので円楼の入場料や宿泊代などは参考にならないが、周辺の様子や交通手段などの参考になる。 地球の歩き方D05と合わせて利用して、後は現地で確認を。世界遺産になったのでかなり政府の手が入ってます。廈門はガイドブックの情報では足りないのでネットや観光局を併用したほうがよいです。