旅ナビ-アメリカ大陸・カリブ海
※当サイトは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含んでいます。
ホーム > 交通・移動手段  »  機内食・機内サービス > ラン航空。史上最悪のフライト。スタッフ教育の低質さにうんざり(1)

ラン航空。史上最悪のフライト。スタッフ教育の低質さにうんざり(1)

2009年8月のペルー旅は、私的な事情で直前に出発日時を調整せざるを得ず、
成田からロサンゼルスまでを大韓航空のチケットで取り直しました。
ロスから先のラン航空(LAN航空グループ)のチケットは航空会社webサイト上でオンライン予約してありました。
細かい事情は複雑なので割愛しますが、チケットが旅行代理店経由と直接予約の2種類になりました。

手元には
≫大韓航空の成田-ロサンゼルス往復のFIXチケット(変更いっさい不可)
≫ラン航空のロサンゼルス-リマ/ラパス-リマ-ロサンゼルスのチケット(手数料を払えば変更可)
が存在しました。
まさかこれが帰国便のトラブルをさらに冗長することになろうとは・・・。

今回、一つのフライトキャンセルをきっかけにラン航空の企業としての教育レベルの低さにうんざりしました。
それぞれのスタッフがその場しのぎの処理をするので問題が複雑化して手に負えない。
お陰で帰国が2日伸びた。私の時間を返してくれ。

では、トラブル回避の事前危機管理を含め、詳しくレポートします。
そして、LAN航空にはもう二度と乗らない


往路:LA2605ロサンゼルス-リマ(ランペルー航空運行LA601のコードシェア便)

ラン航空:ロス-リマ機内食
【エコノミーの機内食】
ラン航空:エコノミー機内食(軽食)
【到着直前に出る軽食】
サンドイッチの中身断面
【チーズとピクルスのサンドイッチ】
行きの成田-ロサンゼルスの大寒航空便は遅れもなく順調。
ロサンゼルスでラン航空の便にチェックインしなおし、順調に乗り継ぎました。
大韓航空のレポで書きましたが、オーバーブックでビジネスにアップグレードしてくれた)

機内食は右の写真の通り。
以前、ペルー便に乗ったことのある友人に写真を見せてもらってたので
たいしたことないのはしってましたが、やっぱりこんなアメリカめしがでた。
マカロニとサンドイッチです。

ところでこの機材は2-4-2の座席配置で、私の席は窓際の後ろから2番目。
座席に座った直後にアテンダントに「チケットを見せろ」と言われました。
見せたら「別に。チェックしただけ」って。一体なんなんだ。

飛び立った後わかったのですが、この機材は「お見合い席」がなく、
乗務員用の席は客席の一番後ろに作ってありました。

よく見ると私の席の前方の壁にはカーテンを止めるボタンがついてます。
要はお客が少ないときはアテンダントが後方の2×2席を使うようです。

で、この背後に座ったアテンダントの態度がひどいったらなかった。
どの客よりも声がでかくてうるさい上に、耳障りの悪い人を馬鹿にしたような
ケタケタという笑い声がずっと聞こえる。
(後で知ったが、ラン航空の地上係員もこうだった。)
座席の背もたれのテーブルは勢いよくバタバタしめるし、席を立つたびに
座席を蹴飛ばしたり、引っ張ったりして、背中に乱暴な振動が加わる。

「別に。ただ座席をチェックしただけ」っておまえが座りたかっただけかよ・・・。
後ろの席に子供が座るよりひどい・・・。

ま、往路はパーソナルテレビに付いたゲームなどやりながら時差調整で無理矢理起きていたので、
いらつくよりも「どうしようもないクルーがいる会社だ」っていう感想を持っただけでした。
たぶん、帰りのトラブルがなかったら、ここに書くことすらしなかったと思います。
どうせこんなモノかなって感じで。

ちなみに旅行メモを確認したら

「降りるときに"ありがとう"とか"バーイ"とか"アディオス"といった
 挨拶をするクルーは一人もおらず、大あくびで出口付近に立っていた」


と書いてあった。
これだけ読んでもサイテーだ。・・・あり得ない。

2時間半前に着いた空港で「キャンセルです。」って。あっさり言いますね。あなた。

お椀状のラパスの町並み
【ラパスの町並み:お椀状にくぼんだ底に町が形成されている。360度山に囲まれた感じ】

今回の旅はペルーがメインの旅行でした。
日本の数倍の国土を持つペルーで旅行者がまず行きたがる観光地はアンデス山脈に沿って存在する。
そして、クスコからチチカカ湖沿いにラパスに抜けるルート(もしくは逆ルート)は最もポピュラーな国境越え。
時間の制約があったことも確かだが、それよりも以前から様々な旅行記で見聞きしていたこのルートを抜けたく、
リマ→クスコ周辺→マチュピチュ→クスコ→プーノ→そしてボリビアのラパスというベタな旅行計画を組んだ。

旅行は至って順調で高山病に悩まされることもなく、なんの問題もなく進んでいった

「さぁ、これで帰国だ~」

1日たっぷりかけてボリビアの首都ラパスの町をぐるっと歩き、夕方6時過ぎに空港に向かった。
フライト時間は9時45分だから余裕しゃくしゃくである。

ラパスの空港はここが首都の空港?と言わしめるくらいとても小さかった。
空港までは国内線コチャバンバ行きの飛行機に乗るオランダ人とタクシーをシェアしてきたので、
国内線ターミナルに着いてしまったのかと錯覚したくらい。
目の前にあるラン航空のカウンターがそれであるらしい。

LAN航空のカウンター前には大型のスーツケースを持った現地人っぽいおばちゃんと その家族が立っていた。
それ以外に人がいなかったのは自分が早く空港に来すぎたせいだと思っていた。
その時は、出発案内のディスプレイに自分が乗るはずの便名が表示されていないことに 何の疑問も持っていなかった。
だって、ラン航空のカウンターには地上係員がいて、何か仕事してたんだもん。
これ、出発準備だと思って当然じゃありませんか?!

LA2566ラパス-リマ いきなりのフライトキャンセル


出発の2時間前くらいになり、その搭乗客らしきおばちゃんも業を煮やしたのか、
電気の消えたカウンターで仕事をしていた厚化粧で若作りの地上係員に話しかけていた。

その15分後くらいであろうか。
おばちゃんが搭乗券らしきモノを握りしめカートを引いてどこかに立ち去ったのが目に入った。

「あれ?今のおばちゃん荷物チェックインしてた?搭乗券みたいなモノ持ってたけど・・・?」

チェックイン手続きし始めたのかなぁ?と思った私は、カウンターの厚化粧係員(以下厚化粧)に話しかけてみた。

「すいません。チェックイン出来ますか?」

厚化粧はその声に私をちらりと一瞥し、「○○?」と名乗ってもいない私の名前を聞き返す。

「はい。そうですけど。」

ラパスの5☆ホテルPLAZA HOTELの部屋
【ラパスのPLAZA HOTEL客室】

プラザホテル部屋からの眺め(6階)
【部屋からの眺め(6階)】

キヌアのシリアル
【キヌアはシリアルもあった】

今日のフライトはもうありません
 だから明日の9時出発のサンティアゴ経由の便に乗ってください」


ちょっと待て。いきなり、そのフライトがないって言うのはなんなんだ!
明日の朝って簡単に言うな!

「ちょっと待ってください。帰れないと困ります。」

「でも今日はもう飛ばないので無理です。ホテルは必要ですか?」

「いいえ、ああ違う。ハイってそうじゃなくて。
 私はロスから東京まで帰らなければならないの。
 ロサンゼルスは経由地なんです。
 この飛行機に乗れないと東京に帰れません!」

「じゃあ、これからロスからの乗り継ぎ便を調べます。
 それでいいですね?」

厚化粧は私から大韓航空とラン航空のe-ticketを取り上げると、
オフィスに消えていった。

10分後、厚化粧から指示を受けたらしい一人の若い女性係員が出てきた。

「明日の朝9時にラパスをでて・・・ごにょごにょごにょ・・・
 で東京。これでいいですか?」

言ってることがよくわからず、持っていた時刻表を奪い取ると、
最後の行に書かれたスケジュールには2日後のアメリカン航空の便名が載っていた。

「ええと、これって1日遅れるってことですよね」
「そうです」

調べるっていう位だから、他国を経由するなどして大韓航空に乗り継げるフライトが出てくるのかと思ったが、
要はただ単にロスから成田の別便を手配するってことらしい。

ここでこれ以上ごねても予定通りに日本に帰れるわけでもない。
帰国便出してもらっただけでもましと割り切り、このねーさんの出した案で妥協した。

それからさらに30分以上待たされ、渡されたチケットに書かれていたのがアメリカン航空ではなく、
JALのコードシェア便だったのが若干気になったが・・・。


シルパンチョ
【シルパンチョ】
その日、ラン航空が我々に用意したのはラパスのメインストリート沿いの
5☆ホテルPLAZA HOTEL。
ここは屋上のレストランからの眺めがいいことで有名で、
実は最終日の宿泊地として最後まで検討していた。

「まさか、ここに泊まって夜景を見ることになるとはねぇ~」

出発前にカフェで食べたジャンク飯「シルパンチョ」で お腹一杯だった自分を恨みつつ、ボリビアビールを飲みながら夜景を眺めていた。

ただ飯だったのに。

※ ピラフの上に肉をわらじみたいに薄く伸ばして焼いたステーキと目玉焼きを乗せたボリビアンジャンクフード。