google mapからハートのいけす発見!やったね~(爆)。[インドネシア セラムのサワイ村]
長らく更新をせずにご無沙汰しておりました。コロナで旅どころじゃなくなったのもありますが、サーバーの移転とか、余計なことばかりで全然更新をしていなかったのです。
ようやくサーバーも移転して、環境が整ってきたので、1年以上前の旅を更新していきたいと思います。
さて、前置きはおいといて、いきなりセラム島北部のお話です。
一昨年の年末~去年の正月にかけて、セラム島に行っていました。
本当は前に渡れなかったバンダ島に行くはずだったんだけど、またもやバンダに行く船が欠航となってしまい、
バンダの代わりにアンボンからサパルアとセラムに渡ったのです。
セラム島は北部のサワイ村に宿泊。
北部の断崖のわずかな場所に水が湧き出る陸地があり、そこに人々が生活をしています。
陸地があまり広くないのと、海で魚を捕って生活していることもあり、民家が水上にせり出しています。
民宿もかっこいい言い方をすれば、水上コテージで毎日海を眺めながら、ゆったりと過ごせます。
サワイ村からのシュノーケリングツアーで出会った面白インドネシア人
【セラム島のサワイ村で会った日本に滞在経験のある謎のインドネシア人】
サワイ村の3食おやつ付きの水上コテージのペンギナパンリサールバハリに宿泊しました。
バンダ行きの船が欠航する季節です。日本の年末年始はこの辺りは雨期にあたります。
朝の天候で「今日は晴れそうだな」と判断したある日、船を出してもらってシュノーケリングに出ました。
その日のお昼は、サワイ真北にある小さな島の水上コテージでママが用意してくれたお弁当を食べていました。
すると「あなた達、どこから来たの?」と宿をうろうろしていた現地の男性から声がかかります。
「日本から来た」と答えたら、いきなり男性も日本語に変わり、 「私、函館に住んでたよ~」とか言い出す。
この男性、若い頃に函館のポリテクセンターで海洋建築の技術を勉強したり、函館の漁港で働いたりしていたそうで、 ビザが切れてから地元に戻ってきたとか、そんなことを言っていた。(詳細は半分うろ覚え。)
「いま、そこで子供達が遊ぶプール作ってるの。良かったら見に来て!」
海のど真ん中でプール?とゆっている意味がよくわからないのだが。
金持ちの道楽。珊瑚礁の合間の浅瀬にハート型のいけすを作っていた。
男性は我々のボートの船頭に、お昼が終わったら彼の作業場へ寄るように伝えていたようで、お昼の後にボートは有無を言わさず彼の海上作業場へ。
その作業場はちょうど珊瑚礁と珊瑚礁の合間にある砂地の浅瀬で、かつてはきっとここも珊瑚礁だったと思わせる場所だった。
ぐるりと渡した木星の橋に網をかけ、その網を陸地から運んできた岩で押さえてていけすを作る。
いけすの中はウニなどの危ない海洋生物を取り除き、魚やロブスターを放して子供が遊べる天然プールにするんだって。
「あそこの高いところからプールを見渡せるから写真を撮っていって!」
これがハート型になっているから恐れ入る。
「この村に来る若い子達、みんな写真を撮っていくよ。Facebookにたくさん載ってる!」
今ではインドネシアの都会に住む若者はスマホを当たり前の様に持っているので、
この辺りに観光に来た若い子達が、どんどんSNSで発信しているのだ。
「今はまだこれだけだけど、半年経ったらgoogle mapの衛星写真が更新されるから、そしたらグーグルマップからハートが見れるようになるからね!」
「私はここをインドネシアの五稜郭にしたいの!」
2020年の夏頃、ふと思い出して見てみたけど、そのときにはまだ確認できなかった。
そして、2021年3月です。
コロナ禍で、海外どころか国内すらでかけんなと言われている今、ふと、思い出したの。彼のこと。
見事にハートが衛星写真に写っておりました。
いつかこれがネットでバズるのを狙っているんだろうけど、インドネシアもコロナでそれどころではないので、
多分、まだ話題には上がっておらぬであろう。
ちなみにこのハートのいけすの仕掛け人。サワイやサレマンどころかセラムの人でもない。
出身はセラムの南にある小さい島のサパルアで、今はジャワ島西部の都市に家族と住んでいる。
自分はこのために、単身でサワイに来て、地元の人を雇って、このいけす作りをしているとかいう。
しかも、周りを綺麗に囲った後、壊れないようにコンクリートを流すっていうから、それは余計だろ~。
今のままならエコだし、問題ないと思うけど、コンクリートで囲ったら台無しの気がするのだが。
(そういう技術は日本で学んだとかゆってた。函館。)
「私、この場所を見つけるまで何ヶ月もかかったよ。何ヶ月もかけてようやくここにたどり着いたの。」
つまり、ホントにここらには縁もゆかりもなかったっぽいが。
「地元の人じゃないのに、海の真ん中にこんなもの作って大丈夫なの?よく許可でたね?」
思わず、こう訪ねてしまったが、返ってきた答えが、まあ、ある意味すごい。
「あのね。大きな声では言えないけど、私のお父さん、セラムでは有名なの。 マソヒを見て新しい町だなって気づいたでしょ?お父さんがマソヒを大きくして、いろいろ綺麗にしたの。銅像見たでしょ?あれお父さん。」
「だから、「おまえ○○の息子か!何でもやっていいよ!」って。」
「私のお金で材料を買って、私のお金で運んで、さらに地元の人も雇用してる。」
これで、google mapからハートが確認できて、SNSでバズれば村に来る観光客もますます増えて、地元の人も潤う。
だから、大歓迎されてるんだよ~っていうのが彼の言い分。
いわゆる金持ちの道楽である。
しかしまあ、オラビーチはマルクが一生懸命宣伝頑張っていて、ジャカルタとか都会のインドネシア人がフルパッケージツアーで遊びに来るので、 サワイやサレマンからボートで遊びに来る人たちが増えれば、地元の人たちが潤うのも確か。
この辺りは農地がなくて、農業できないし、漁業で生活を繋ぐにしても、大型船が入れる港もなければ、
南部の町まで陸路で運ぶにも険しい山越えだし、そもそも電気が通じてないから氷がないんだよねー。
というわけで、ハートが発見できて、私もうれしかったので、思わず記事を書かずにはいられなかった!
くっそー、サワイ、また行きたいな~。でも、コロナがなー。