「はい」と言わない大阪人 わかぎゑふ
大阪人の著者が大阪人の気質や大阪に対する思いを書いた本。
大阪に行く前に読んでおくと、「あ、ほんとだ!」と共感する体験をしそうな予感。
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この本のレビュー
大阪在住の著者が大阪や東京などでの様々な居住経験を元に感じたと思われる大阪人気質や大阪と東京、京都などとの違いをサッパリと書いた本。
ものすごく強烈なエピソードがあるわけではないし、大阪に行ったことがないと
ぴんと来ないことも多いが、「へぇ~」と全く異なる考え方を知ることもできて楽しめる。
大阪に転勤が決まったり、割と長めの旅行の予定があったりしたときに、
読んでおくと、同じ経験をするかもしれません。
エピソードが短くまとめられているため、ちょっとした合間に読むのも便利です。
以前、漫画家のグレゴリ青山さんの関西をネタにしたマンガでもありましたが、
大阪で道がわからない感じでキョロキョロと辺りを見回していると、
その辺を歩いているサラリーマンが「わからんことあったらおしえたるで」というオーラを
出しまくってこちらを気にしていると書いてあったのだが、(グレゴリさんは京都人)
そして、道を聞いた時に相手も知らなかった時にものすごくスマなそうにされるそうだが、
やっぱり、この本にも同じようなことが書いてあった。
しかしながら、道を聞かれて、得意げに案内を始めたのだが、
「この道をがーっといって、きゅっとまがって・・・」とあまりに擬音が多すぎて、
聞いた方も意味がわからず往生している姿もあったりするようで、
まだ自分は体験したことがないけど、いちど大阪で道を尋ねてみたいものだと思った。
ただ、私は海外の混んだ列車の中で、大阪のおばちゃんパワーを見たことがあり、
あれはないだろうと恥ずかしく思ったこともあります。
飲食禁止の車内で「これも食べ!」と果物を回して食べ(それも混んでいるので、 人をかき分けて友達のところまでわざわざ持っていく)、大声で話し(別に酔ってない)、 その会話もちょっとないよなぁという少し下品な内容で、日本語を理解する人が この中にいませんように・・・と心の中で祈ったことがある。
国内なら「よくきく大阪のおばちゃんだ!」で終わるほほえましいエピソードなのですが。
そして先日は「日本の方ですか?こんなところに来るなんて珍しいですね?」と
西日本のイントネーションのおじさんに話しかけられ、「そうですか?」と話を終わらせてしまった。
あれはたぶん一人旅でとてもつまらない思いをしていて、日本人を見かけた物だから、
とっさに話したくなってしまったのだろうと思うのですが、
突然近づいてきて唐突に話し始めてこちらもビビって終い、会話が続かなかった。
「関東の人は冷たい」と思われただろうなぁと思ったのを思い出した。
こういうとき、大阪の人はもっと上手に会話を続けるのかもなぁと、この本を読んで思いました。
でも私みたいに人見知りの大阪人は大阪に住むのは大変そうだなぁ。とも思う。
1時間くらいで読める気軽な本です。
くすっと笑えるエピソードも多いので、疲れた時とかに読むといいかも。
タグ :
大阪
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