こんなに楽しい!妖怪の町 五十嵐佳子
水木しげるのふるさと鳥取県境港にある水木しげるロード。
全国から鬼太郎ファンが集まる商店街のエピソードや妖怪ブロンズ像の紹介など。
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この本のレビュー
鳥取県の北部にあり、島根県との県境にもなっている境港市。全国有数の漁業の町で、西日本の魚屋にはしばしば「境港産」とうたわれる魚が並ぶが、
逆に東日本ではとことん知名度が低かった。鳥取っていうと砂丘?っていう。
ところがこの境港市がかの漫画界の巨匠水木しげる氏の故郷であり、
境港市が町おこしで駅前商店街を水木しげる作品に出てくる妖怪のブロンズ像で
飾ったところから町の姿が一変した。
それこそ人通りが少ない静かな商店街だったのが、全国から人が集まるようになったのだ。
今では観光ガイドブックにも当たり前のように紹介されている名所になった。
この本は、その水木しげるロードに並ぶ様々な妖怪ブロンズ像のカラー写真つきの
解説から始まり、この商店街が活気づくまでの経緯を余すところなく伝えている。
水木しげるファンなら必読の一冊だが、そうでなくてもずらりと紹介されている
妖怪の像に「わー、これ知ってる!」と思わず感激してしまう。
あれ?私ってそこまで熱心に鬼太郎を見てなかったんだけどもなぁ?
たしか境港はマンホールの蓋も鬼太郎だった気がします。
2010年に放映されたNHKドラマ「ゲゲゲの女房」で水木しげるさんを支えてきた
奥さんも脚光を浴び、80を超えてもますます忙しそうな先生であるが、
あのひょうひょうとした愛らしいキャラクターも相まってまだまだ人気は続きそうだ。
私たちよりも上の世代では手塚治虫や石の森正太郎などが脚光を浴びてましたが、
私の印象では鉄腕アトムよりも鬼太郎の方がインパクトが強いです。
なんどもアニメが作り替えられて放映されたり、実写化されたりと、不滅な気がする。
水木しげるロードに行く前に読んでおくと、より現地で楽しめると思います。
商店街の人や市役所の人が一生懸命作り出した世界だと思えば感慨も深いモノです。
タグ :
鳥取
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