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オタ中国人の憂鬱 百元篭羊


中国にいるオタクたちが日本のサブカルチャーをどんな目で見ているか。
ネットでの会話の紹介に思わずくすっと笑ってしまいます。


この本のレビュー

両親の中国赴任で中国の学校に通っていた日本人男性による本。
外国在住と言えば日本人学校に行くと思いますが、著者は中国の普通校に入ったことで、
今の中国の反日教育のまっただ中に入ったわけですからイジメに悩んだようです。
高校に入ってから、アニメ好きというキーワードで中国のオタクくんたちとつながり、
その後は割と学生生活を謳歌した様子。(まずは同じ日本人としてホッとしました。)
そして、その中国のオタクがどんなことを考えているのかなど、
中国人同士のネットコミュニティから抜き出した会話を紹介してくれています。

2chをのぞき見るような感じのスタイルですが、抜き出している会話が結構絶妙で、
日本人なら当たり前と思っていることがいかに外国人には異質に感じるのかとか、
そういう文化、感覚の違いを知ることができてわりと楽しめました。

例えば、日本のアニメにはカレーがとってもよくでてきますが、
中国人にとってはなぜ家庭の味の代表格なのかが意味がわからない。
だから、「あれって単なるぶっかけめしだろ?」みたいなことから、
「いや、俺は日本でカレーを食べたけど、結構うまかった」みたいな会話がぐるぐる回っていて、
中国語ができるのなら説明をしてやりたいような衝動に駆られます。

一番印象的だったのは部活です。
日本では部活動って一般的だけど、中国のオタクはあれはアニメ上の特殊なもので、
普通の学校には部活などないと断言していたりする。
そうかと思えば「いやうちの親戚が日本に行ったけど部活があったとゆってたぞ」という会話があったりして、最終的にどういう結論になったのかがとってもとっても気になるのですが、
作者がぶった切っていて結論がなかったりして・・・。

アニメに関しては私が子供の頃に見たアニメのことになると内容がわかるのですが、
最近のものは全くわからないのでとばしたところもありました。
時々、ネットで調べモノをしていると2chがひっかかることがあって、見ることがあるんだけど、
中国でもこういう2ch的な世界があるんだな~。と。
くすっと笑える書き込みの紹介が結構あってわりと楽しみました。

私は常日頃、日本のアニメが外国で紹介されて理解されるのかが不思議でしたけども、
やっぱり日本の文化の根本的なところは議論を生んでるのだなと思いました。

でも風呂上がりは牛乳ではなくて、銭湯あがりにコーヒー牛乳なのだよ。
銭湯は中国にはないと思うので(日本も少なくなったけど)、試せないであろう。
そして、日本の銭湯は家庭の風呂なんかよりずっと強烈に熱いのだよ。
だからシャワー主体の中国ではまず再現は難しかろうと思います。はい。

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