勝手に関西世界遺産 石毛直道他
一言で言うと人気の学者、落語家、作家らによる関西自慢。
著者が多いので人間、言葉、食べ物、名所旧跡などバラエティに富んでいます。
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この本のレビュー
京都、奈良、そして熊野とユネスコに認められた世界遺産はあれど、それらの優等生な遺産ではなく、関西人が愛する文化は他にもたくさんある。
ユネスコからは見向きもされないであろう関西の風土の日常から生まれた愛すべきお宝を、
人気の学者、落語家、作家らが独自の視点から熱~く推薦している。
そして、朝日新聞が出版しているだけに、思った通り新聞連載の書籍化であった。
この手の本は正直に言うとその土地のことをよく知っている人でないと良さがいまいち伝わらないことが多く、そういう意味では関西のみで新聞に連載していたのもよくわかる。
なんていうか関西人は自慢にしていても、他地方の人間には理解できないことがもちろんあるのである。だって、たとえば言葉とか。自分たちが使わない言葉についてはよくわからないでしょう。
そういう意味では熟読しておもしろいかといえばそれなり。
これはきっと関西の人が東京のこういった本を読んでも同じように感じるであろう。
中には知っているものやいったことがある場所が出てくるので、
その背景を知ることで「そうだったのか」と楽しめるページもある。
関西に遊びに行く予定がある場合、ふつうの観光スポットからはずれたところなど、
探すのには適しているかも。
ただし、このほんの対象は「場所」だけでなく、言葉とか人間なんかも関係するので、
観光ガイド代わりに買う本ではありません。
関西の人のツボを知るのによいかな。という感じ。
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