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夫婦純愛 金美齢


テレビや雑誌などで活躍する評論家の金美齢さんがなくなったご主人を語った本。
戦後の混乱期の台湾人のアイデンティティや生き方に感銘を受ける。



この本のレビュー

テレビなどで活躍する金美齢さんによる旦那さんとの出会いや人生をまとめた著書。
改題した文庫は夫への詫び状といいます。

金さんの別の著書を読むと彼女は日本統治時代末期の台湾に生まれ育ち、
台湾で日本の教育を受けた最後の世代かなと思います。
旦那さんの周さんは日本生まれ、日本育ちで、日本の教育を受け、
戦後に台湾に帰った人物。
その後、今度は中華民国の国民として日本に留学して金さんと出会った。

台湾に戻った青年時代に228事件を目撃した経験が忘れられず、
日本留学時代に台湾の独立運動に携わってこられた方だ。
その周さんの生い立ち、思いや人柄が金さんの手で描かれている。

基本的にご夫婦の人生の物語でもあるのだが、
なぜ彼が台湾の独立運動をしていたのか、
あの年代を生きた台湾の方が、国民党政府がどれだけ嫌いだったかが、
平易な言葉でわかりやすく書かれていて、当事者でない我々にもよくわかる。

そして、長いこと様々な国に支配されていた台湾という国がどういう一にいるか、
歴史の教科書では「清国の属国」「日本統治」「中華民国」といった具合に
事実が淡々と述べられているに過ぎないが、統治者が変わってしまうと、
教育や文化、言葉が変わっていく。それがどういうことかがよくわかる。

周さんは日本で生まれ育ったので、母語が日本語だったという。
おそらく、李登輝前総統もそうであろうと思う。

彼らの子供からは国民党が持ち込んだ北京語で育ち、中国の教育を受けることになり、
(例えば、歴史の授業は台湾の歴史ではなく、中国の歴史を習う。)
周さんは自分の子供が中国(国民党)の教育の影響を受けることに我慢がならず、
猛勉強して日本に留学したという。

だから国民党が政治をしている限りは台湾で暮らすことなど考えもしなかったようだ。

台湾も一度民進党が政権をとったけども、その後、再び国民党が政権をとり戻し、今も国民党です。

そして、今の若い世代はどっぷりと国民党の教育で育っているわけですが、
国民党に苦しめられた世代とのギャップがどのくらいなのだろうかと考えた。
ちょうど台湾の総統選挙の期間に台湾に旅行に行ったことがあるのだが、
周さんの出身地である高雄は特に民進党の選挙運動が熱心だと思いました。
今はかつての蒋介石親子の国民党とは違って民主化しているので変わってきているとは思いますが、きっとそれは李登輝さんがなしえた功績なのだろうけども、果たして今後の台湾はどのような道を歩むのか、国外で国民党に抵抗してきた方の著書を読むといろいろと考えさせられます。
台湾の行く末は日本にもおおいに関係あるからです。

台湾旅行で知り合ったおばあさんはやはり国民党が大嫌いで、
馬英九総統の悪口をさんざんゆっていたが、
思えばあの方も中学までは日本の教育を受けていたので母語が日本語だったのかもしれない。
お手紙を書いたらものすごく達筆な日本語で返信を頂きましたし。

逆にその少し下の世代の人たちは日本語も中国語も台湾語も中途半端にしか身に付いてないひともいるようです。

旅先でであった台湾の方のことを思い出しながらいろんなことが合点がいった。

ただ、最近では中国人との経済的つながりが強く、多くの中国人が台湾にやってきますが、
中にはマナーが悪い人もいるので、漢民族ですら「やっぱり大陸の人と台湾人は違う!」というそうです。
だからちょっとでも馬総統が中国よりの発言をすると猛反発を受けるらしい。

台湾の歴史のポイント的なことは理解した上で読むと
より深くこの時代に生きた台湾人のことがわかると思います。

せめて、蒋介石、国民党、228事件などのことは事前に知っておくとよいですよ。


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