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再び、韓国民に告ぐ!反日という甘えを断て 金文学


中国系朝鮮人の学識者が書いた祖国韓国への痛烈な批判の第二弾。
何であんなに日本を攻撃するんだろう?と思っていた疑問が少しずつ氷解した。

この本のレビュー

中国系朝鮮族に生まれた著者。
中国人であって漢人でなく、朝鮮人であって朝鮮本国の国籍は持たず、
さらに旧満州国で生まれ育ったとはいえ、日本人というアイデンティティなどあるはずもなく、
日本留学をきっかけに3つの国を客観視したとき、祖国に強く失望し、
その思いを本当にびっくりするくらいに痛烈に祖国を批判したのが、韓国民に告ぐ!である。

私はこれを読んだ時、まずびっくりした。
言っていることはある程度わかるんだけど、韓国だけをものすごく攻撃的に書いているからだ。
勿論、趣旨が韓国を批判することだったのだから日本や中国を批判しては趣旨がずれるが、
いくら韓国がケンカの時に罵詈雑言交えて口汚くののしり合う習性があるとはいえ、
ここまで書くと「おまえは中国人だからそんなことをいうんだ!」とか
反論にならない反論をされたり、罵倒されて終わるのではないかとおもった。
おまけに韓国・朝鮮を批判する目的とはいえ、中国と日本を端々でほめていて(苦言も多少はあるが)、
逆効果ではないかなぁと思いました。理論的なんだけど内容が攻撃的過ぎたので。
また、時々すごく恥さらしの韓国人の行動が例に挙げられるのですが、
「そんな非人道的な韓国親父は一部では・・・。日本人にも非常識な人はいるし・・・。」
とちょっと引いてしまうところがありました。

で、この「韓国民に告ぐ!」に続いて再び出された祖国批判の本だが、
前作はたまりに溜まっていた祖国の批判を兄弟ではき出した感がありますが、
もう少し落ち着いた文体で書かれています。
落ち着いて、且つ論理的に、その根拠も例を示しながら書かれており、割と素直に読むことができ、
あの韓国のえげつないまでのナショナリズムをちょっとは理解出来ました。

それと私を初め、多くの戦争を知らない世代の日本人は日本は悪いことをしたという
罪悪感を植え付けられてきました。
でもある時、その考え方は戦勝国からの押しつけ的なところもあったのでは?と思うようになり、
そして、世界中を旅するようになっていろんな国を見る視点が徐々にできてくると、
だんだんと自分の中に愛国心が芽生えてきました。
以前は「どーでもいい。楽しくやりたいことやって35くらいで死ねば理想!」なんて
友達に本気で語ってたんですよね~。わたし。

外国に出て日本の常識とは違う世界を知った時、「なんでだろう?」と考えるようになり、
それからです。世界情勢にも社会のことも興味を持つようになったのは。
選挙も「めんどくさい」って行かなかったですから。

第二次世界大戦の時、朝鮮人が強制連行されたりしたんだ!とかいうことは
漫画「美味しんぼ」で山岡の台詞として認識しました。
漫画の中で山岡が日本人はそのことを知らないから問題があるんだとばかりに言う台詞です。

今でもそれらの第二次世界大戦の頃の日本軍の悪行と言われる物を責め立てられますが、
「でもなんで台湾ではそんなこと言わないんだろう?」と不思議でしょうがなかった。
台湾の若者は日本国民として志願して出兵したんだ!と声たかだかに言う人もいるのに、
朝鮮人はみんな嫌々で、侵略されて支配されていたからだと思っているのか、
日本は台湾ではやらなかったような虐待を朝鮮人にだけ加えていたんだろうか?と
本当に、本当になんでだろう?って思っていました。

勿論、元々の国民性が違うし、台湾には大陸からやってきた国民党の圧政があったことなど、
戦後にたどってきた事情が全く異なります。
家族に「たまたまだろ。」って言われて、たまたまなのかなぁ?って思っていたんですが、
この本を読んで、韓国の戦後教育はねつ造されていた内容もあったのか。
日本では戦争を知っている世代ですら「日本軍が悪さをしたからね。」といってすますので、
「そうなんだ。」ってそのまま信じていたんだけど、日本と対立していた中国が「反日」なのは まだわかるが、朝鮮人はあのとき日本人だったんだけども・・・。

ニュースで日の丸を燃やして怒り狂う韓国のおじさんを不思議に思っている人は、
読んでみるとなんであんなことになっているのかがよくわかります。

そしてこの本を読んで日本人と良き関係にあったお年寄りが韓国にもいると初めてしった。
というのも、初めて韓国に行ったのは10年以上前のことだが、その時のガイドブックに、
とある公園が紹介されていて、「ソウルのお年寄りの憩いの場になっている。」という添え書きの後に、
「戦争を知っている世代のお年寄りには反日感情を持っている人が多いので言動には注意しよう」
と書いてあったんです。
でも反日感情が強いのはどちらかというと戦後世代の人のようです。
勿論、反日感情を持つお年寄りもいるとは思いますが、ここまでガイドブックが書くのは問題かも。
最近はガイドブック業界も競争が激しく、専門家の寄稿が入ったりするので
変わってるかもしんないですけどね。

そして先日、竹島問題のニュースで、日本に来ていた韓国人旅行者へのインタビューがでて
「ウリナラ」っていうのを聞いて、本に書いてあったナショナリズムを垣間見た。

日本は中国も韓国も台湾も、今も将来も切っても切れない関係です。
考え方が違うから無視!とはいかない世の中なので、このような冷静な批評はどんどん出て欲しい。
この先生がかいた日本批判の本も是非読んでみたいです。
もしかしたら傷つくかもしれませんが、がんばって冷静に受け止めたいと思います。


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