韓国人による恥韓論 [ シンシアリー ]
韓国で歯科医院を営む日本通の歯科医師が自国の日本に関する報道などに疑問を持ち、 綴ったブログから派生した書籍。これを出版するのは勇気がいったと思う。
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この本のレビュー
韓国在住の韓国人歯科医師が、韓国にいながら韓国を批判している珍しい本。韓国ではどんなにまっとうな意見だとしても親日的で有り、自国をおとしめるような 発言をすれば糾弾され、公の場で謝罪をさせられたりして、 反対意見は例えそれがまっとうなことであれ、できない社会である。
極端な例では日本統治時代を知る老人が「日本統治時代の方が良かった」とつぶやいただけで、若者に殴り殺されたなんていう事件があったくらい。
韓国は北朝鮮とは違い、言論の自由が有る民主主義国家であると思っていた私は、 そういったニュースを聞く度に衝撃をうけたものだ。
学者が研究を元に事実を口にしたとしても、糾弾されるところが驚きだし、
対日本に対しては筋が通らない要求もしばしば出てきます。
でも彼らには日本は格下なので理不尽にも従って当然という意識があるらしく、
ようやく彼らのスタンスを理解した日本が韓国離れをしているのがいまの状況なのかなという気がします。
そんな国なので、韓国にいながら韓国を批判するような内容のブログを発信したり、
書籍を出版して果たして大丈夫なんだろうかというのがまず一番の驚きだった。
文章としては回りくどくて「早く本題に入ってよ」という書き方をする方ですが、
たぶんこういうこと自分の国の中ではおおっぴらにいえないからこそ、
饒舌になるのかなぁという気がした。
内容的には韓国や朝鮮半島をウォッチしている著名人の書く本とあまり大差はないが、
韓国人が韓国にいながら書いたと言うことで、日本人が書くよりも伝わるところもある。
昨年のセウォル号沈没の後に書かれた「韓国人による沈韓論」
韓国の正統性という側面から論じた「韓国人が暴く黒韓史」と、 続々と続刊が出ています。
日本人も韓国ほど極端ではないですが、メディアが伝えることと伝えないことがあり、
自分で「おかしいんじゃない?」と気づかなければメディアの言うことを鵜呑みにし、
そのまま間違ったことを信じてしまうことがあります。
例えばアメリカなどでは新聞やテレビも人間が伝えるのだから間違って当たり前というスタンスで見ますが、日本の場合、メディアは間違ってはいけないというスタンスで見ている視聴者が多いのだそうです。
逆に言うと、割とメディアの言うことに疑問を持たずに信じてしまうことが多い。
例えばよく言われるのが「最近は昔と違って物騒になった」ということですが、
実は犯罪件数というのはどんどん減っているんだそうですよ。
最近は未成年の犯罪で大騒ぎしているけど、私が子供の頃って、いまよりも相当悪い感じの若者が多かったと思うんですけど。校内暴力とか、校舎のガラスが常に割れてる学校とか普通にあったじゃないですか。いまってそういうの聞かなくないですか?
正月になると富士山に結集する暴走族を押さえるために警察が検問張ってたし。
いまは世界遺産だ!外国人が増えてゴミ対策が大変だ!って、平和なもんじゃないですか。
でもなぜか「昔に比べて物騒だ」っていう人が多いんだけど、そうかなぁ?
客観的に比べたのではなく、主観的に感じているだけという気がします。
個人的にはいろんなことが簡単に伝わる世の中になっただけなのではないかと。
韓国に戻ると、韓国は日本とは違ってとにかく頭が良い人が尊敬される社会なので、
一流メディアが伝えることだから間違いないと信じてしまうところがあるそうです。
その辺りのことはオソンファさんの著書によく書いてありますけど。
だから彼の様に「言ってることおかしくない?」と韓国人が公の場で言ってしまうのは
韓国の国を動かしているえらい人たちを批判することであり、ものすごいインパクトを与え、
だから「大丈夫なのか?」と思ってしまいました。
でもある意味、ネット社会でもあり、簡単に外国に行けるような世の中でもあり、
実際に日本や日本人と接する機会も増えて、「聞いていた事実と違うけど?」という
視点を持つ人も少なからずいるのかもしれません。
ネットでは早速この本を書いた歯科医師探しが始まっているとも書いてありましたが、
ブログも日本のブログサービスだし、出版社も日本の出版社であれば大丈夫なのかな。
報酬の受け取りや印税の受け取りとかをどうしているのかなぁと不思議に思ったりもする。
もうすぐ日本統治時代をしるお年寄りがいなくなりますし、その前に事実は事実として、 きちんとした形で収束してくれることを願ってやみませんが、 たぶんそれは無理だろうな。
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タグ :
韓国
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