醜いが、目をそらすな、隣国・韓国! [ 古田博司 ]
近代北朝鮮の研究を専門とする筑波大学の教授の著書。
韓国、中国、北朝鮮の気質を専門家ならではの視点で指摘する。
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この本のレビュー
筑波大学で教鞭を執る北朝鮮を専門とする教授の著書。以前、チャングムの世界が嘘だらけだからあれを信じて朝鮮の歴史と思うなかれと発言し、 韓国から大バッシングを受けた方が折られたが、ああ、読んでみてこの先生かと思った。
李朝時代は色がないから民衆の服がカラフルなのがおかしいとか、
女官は王様の物なのだからチャングムの様に外と行き来することはできないとか、
日本だと大河ドラマはそれなりの史実を元にしているが、水戸黄門は完全なるエンタメ。
チャングムは水戸黄門側なんだよ、という指摘だったというわけだ。
今や従軍慰安婦というのが嘘だったりといったことはだいぶ世間にも知れてきたし、
なんとなく知っていることを再確認するような内容が多かったけど、
それでも不可解に思ってきたことが「なるほど」と納得するようなこともありためになった。
例えば、日本の報道バラエティやワイドショーで戦争とか歴史教科書を取り上げるとき、
いい加減なコメンテーターと称する有名人が
「ドイツとフランスは互いに協力し合って歴史教科書を作り上げたのだから
日本も韓国や北朝鮮とやればよい。だからいつまでも問題が起こるのだ!」
としたり顔をして言っているのを聞いて、テレビを見ながら「そんなの無理だ」と突っ込んでいたのですけど。きちんとまじめに研究してそれを公表したところで、政府に不都合なことだったらたたかれる、自由に発言できない国なんだからできるわけがないと。
この古田先生は日韓の歴史教科書の委員会の委員もされており、そのときのことがこの著書に書いてありますが、日本側の研究者は100冊近い教科書を読み込んでしっかり準備していたのにたいし、韓国側は韓国がけしからんと騒ぐ一部の教科書を含めた4冊しか読んできておらず、最初からきちんとした歴史検証をする気はなかったと。
やっぱりそうだったのかと思うと同時に、つくづく日本のテレビってまともに信じてはいけないなとしみじみと感じた。
奇しくも昨日は日本の歴史教科書で韓国がまた大騒ぎしていたが、
相手にせず日本の立場を粛々と主張してもらいたいと思う。
歴史というのは視点が違えば解釈も違う。
というわけで、マスコミが報じる東アジアの情報を鵜呑みにしないように、
こういった主張をする数少ない専門家の意見は頭に入れておくべきだと思う。
面白く読めました。
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