希臘から来たソフィア さかき漣
日希両国の経済と文化を比較できるエンタメ性の高い教養小説。
政治や選挙もまれるが固すぎず、さらに恋愛も混じって楽しめます。
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この本のレビュー
さかき漣 、三橋貴明のコラボ小説の第三弾!経済や政治をちゃんと勉強してない日本人は専門家と呼ばれる人から
「日本経済は破綻する!」とか「ギリシャになる!」とか言われると、
わからないだけに「そうなのかな?」と思いこんでしまうことがありますが、
この本はギリシャと日本の経済は置かれている状況がこれだけ違うんですよ!
ということを小説仕立てで仕上げた本です。
私は三橋貴明氏の著作やブログをかなり読んでいるのでこの本の方向性は最初からわかっていましたが、書き手のさかき氏が魅力ある登場人物を描き、非常に楽しめる仕上がりになっていました。
ただ、ギリシャ神話とかにはあんま興味ないんで、そういう歴史的なところはすっとばしましたけど(笑)。
著者のさかき氏がもともとギリシャ文化に思い入れが深かった方だったことも
この本が力作に仕上がった理由かもしれません。
この本に出てくる脇の人物は、1作目、2作目で中心となった人物なので、
より深くキャラを立てて読みたい場合は、1作目、2作目を読んでからの方が面白いと思います。
この本はコレキヨの恋文の霧島さくら子改革が進んでデフレが是正されつつある状況の日本から始まっており、 まさに今安倍内閣がそれを目指しているわけですが、 三橋さんの理想の明るい日本にまっすぐ向かうわけではなくって、 ちょっと安倍内閣もいろいろと二転三転しているところがありますよね。
コレキヨの恋文ではTPPは参加しない!と明言したわけでしたが、
実際にはTPPの参加交渉にはいってしまったわけで。
「希臘から来たソフィア」は日本の神話や文化の話もふんだんに入るので、
日本というのがどういう成り立ちを持っているのかという 根っこを知ることもできます。
今年は(伊勢)神宮の式年遷都もありますし、話題性がありますから、
そういうことを勉強するいい機会かもしれません。
出版が2013年3月というのもタイミング的にもばっちりですね。
この著者の文章は読みやすいので、今度違う著書も探してみようと思います。
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