マンガ中国崩壊 伊沢元彦/波多野秀行
「中華思想って何?」「靖国参拝になんであんなに固執するの?」
中国ってよくわからな~い。と思っているあなたへの入門書。マンガなので読みやすい。
posted with ヨメレバ
この本のレビュー
「中華思想って何?」「靖国参拝になんであんなに固執するの?」中国ってよくわからな~い。と思っているあなたへの入門書。
日本のマスコミは過去のニュースを理解している前提で伝えるため、
例えば小泉元首相が靖国神社参拝に固執したことやそれに中国が抗議したことを伝えても、
なんでそんなことが問題になるのかがわからない人は多い。
結局、「うざー」「うるせぇから参拝とかするなよ」って思ってしまってないだろうか?
かくいう私も宗教には興味がなく、関心がなかったほうだが、
神道の考え方と中国の思想をきちんと理解すると、そうも言っていられなくなる。
よく日本でも他国でも「他人のいやがることはしてはいけない」と頭ごなしにいう人がいるが、
中国や韓国の抗議は一方的に自分たちの思想をごり押ししているだけだということがよくわかる。
靖国問題は内政干渉ですらない。政治的なものではなく、他国の信仰にいちゃもんつけているのだから。
学校で近代史も教わらないし、宗教を聞かれて「無宗教」と答えていた私みたいな人には
そゆことか、と腑に落ちることが結構あります。
以前、中国出身の研究者の本を読んだ時、韓国を罵倒する言葉に
「あの中国ですら捨て去った儒教原理主義を未だに持っているからおかしなことになる」
という言い方がありましたが、中国の場合は儒教を捨て去っても共産主義が
それを引き継いでいるのだから似たようなものかもな~とも思った。
私ら世代以降の日本人はマンガばっかり読んでいて本を読まない人も多い。
新聞も取らずにニュースを見て世の中の流れをわかったようになっていて、
だからそう言う人に関心をもって貰うためにマンガで書かれたんだと思います。
惜しむらくはチベット人弾圧だけを書いていて、ウイグルのことなどには触れてないこと。
ページ数の都合で仕方がないのかもしれないけども。
また、タイトルで引きつけて買って貰うためなんだろうけど、中国崩壊っていうのが
無理矢理こじつけた結論に感じます。
入門書だから仕方ないにしろ、もうちょっと踏み込んだ結論が欲しいところです。
あとはいくらマンガとはいえ、説明的な文章が多くてちょっと読みにくいです。
まー、それはしょうがないか。
最近、中国に関する本を読みあさっているので、新しい知識は少なく、個人的には★2つくらいなのですが、
一応、中国に全く興味がなかった人が読めばそこそこ面白いと思うので3つ。
私は冷凍食品買わないし、ファミレス行かないし、野菜も国産野菜しか買わないから
毒菜とかはあまり関係ないと思っておりますが、安さや便利さに釣られて中国製の農産物や
加工食品ばかり食べている人はショックをうけそうです。
タグ :
中国
記事はお役にたてましたか?
記事にご興味をもっていただけましたら、
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓以下のソーシャルボタンで共有していただくと嬉しいです^^