奇怪ねー台湾　青木由香

台湾にはまり、台湾に関する著作も数多い青木由香氏がおくる台湾の変を集めた本。
え？そうなの？と思うことがものすごく自由な形で書かれているのでびっくりする。

この本のレビュー

この人はまず台湾に渡った経緯からして面白い。
突然、マッサージ店に弟子入りしたっていうんだから。女性なのに大丈夫なのか？
まあ、実際に自分の行動が台湾では結構軽率だったことを後で知るみたいなのですが、
本人も比較的思い切りの良い性格というかこの本にでている表現の大胆さからも見て取れる。

最初にこの本を知った時、台湾の不思議を集めてだらだらとエッセイを書いているのかな、
日本と台湾はこんなに違うのよ～って書いてある本なのかな？と思ったのだが、
本の表現自体が奇怪。絶対そう。表紙を見て気づくべきだったか？
写真やイラストがちりばめられたその横に日本語、中国語がアットランダムにちりばめられていて、
なんだか文字もイラストというか作品に見えてしまいます。

私もこの前台湾に行った時、誰もがなんの躊躇もなくぴっぴっぴっとカラオケマシンを操作して、
みんなの前で大披露していくのをみていたので、（日本じゃあまりないよなぁ。）
そしたら、田んぼの片隅のテントで「ひとりカラオケ」をやっている人もいるなんて、
おお！そうか。そういうのも有りなんだなぁ。と。

元々は台湾で出版された本の日本語版だそうです。
台湾で日本人が表現した物が受け入れられ、日本で満を持しての翻訳ってことになるのか？
日本バージョンの日本語に添えられている中国語はそのまま翻訳しているわけではなく、
あくまでも表現の一種みたいなので、もし中国語を勉強しているひとは、
台湾で出版されているものを手に入れた方がよいようです。

なんか今まで台湾関係の本ってグルメとか食べ歩きとかばっかだったので、斬新でした。