モーレツ！イタリア家族 ヤマザキマリ

イタリア人男性と結婚した日本人が描くイタリア家族のコミックエッセイ。
イタリア人男性にもまじめで物静かな人がいるのかと妙に感慨深いものがある。

この本のレビュー

イタリア人と結婚した日本人女性のコミックエッセイ。と思ったら、
大ヒット映画テルマエロマエの原作者ヤマザキマリさんの著作でした。

テルマエロマエは妙に濃い絵が満載で男臭い画風なのですが、
このエッセイ漫画はさらりとしたタッチで書かれていて絵もなじみやすいし、
日本人の知らないイタリア人のご家庭のことも書いてあって面白いです。

特にイタリア人男性というとどうしてもジローラモさんみたいな感じの人を想像するが、
いるんですね。まじめで物静かな人も。と。
そりゃいるかもしれないけども、日本のメディアにはそういうイタリア人が出ないから、
イメージが完全にできあがってしまっていましたよねぇ。と。

旦那様が、そういうまじめで物静かな研究者なようです。学者さん。

その出会いも彼のおさかんなおじいさんとの出会いからつながってるようでして、
こんなこともあるのだなぁと。（おじいさんは年取っても愛人がいるような方。）

旦那様は日本に１年住んでいる間にすっかり伝統的な日本の家庭料理にはまったようで、
これまた、オリーブオイルがなくてもいいイタリア人もいるのかと。
私、和食って日本人にはなじんでも、外国人にはだめなのかと思っていたので、
そういうもんでもないのかなと思った一方で、イタリアから旅行にやってきた お母様たちは、
途中から日本食に飽きてホテルのイタリアンを食べまくってたみたいだし。
この辺りは人種だけでなく、個人の味覚の好みや慣れもあるんでしょうね。

おもしろおかしく書いてあるのでたぶん多少大げさでしょうけど、 いろいろ楽しめました。
テルマエロマエは絵が力強すぎていまいち好みではなかったのですけども、
こちらは続編を期待したいです。 最近、面白いコミックエッセイが少ないので。
トルコで私も考えたの高橋由香利さんご一家は今はどんな感じでしょう？
ケナンくんの進路とかきになりますねぇ。