2012年、中国の真実 宮崎正弘
中国を知りたい時に欠かせない存在の中国ウォッチャーの著書。
日本のメディアでは報じきれない中国の様々な事象を取材してあり必見。
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この本のレビュー
中国ウォッチャーとして長年中国をつぶさにまわり本を出版してきた方ですが、現在の中国は時間の流れが速く、3ヶ月もすれば状況が全く変わってくるということで、
最新の中国を取材してまとめたものがこの本です。
今年は中国の指導者が代わりますが、その周氏のことや中国国内で頻発するデモなど、
日本のメディアでは追い切れないほどの細かい情報が書いてあるので、
中国と関わる企業の人などは参考に読んでおく方がよいと思います。
不動産バブルの現象などは私も去年中国を見て目の当たりにしてきていたので、
やっぱりそうだよなぁと実感をもってよみました。
だーれも住んでないマンションが乱立している光景もみたし、
福建省のど田舎に突如高層マンションが現れる姿などはびっくりしました。
「っていうか住むひといるの?」っていうのが素朴な疑問。
人口は多いけど、マンションを買えるような人はそれほど多くないと思うので、
となるとやっぱり外国企業誘致頼みなのか?とか思ったのです。
上海などの沿岸部のバブルははじけて不動産価格の下落が始まっているそうですが、
対して、中国東北部や内陸部はこれからバブルになりそうだそうで、
しかも無計画に工業団地を造っているそうな。
良港に恵まれた沿岸部に対して、それ以上のメリットが果たしてあるのか?
それらをよーく吟味したほうが良さそうです。
中国に関してはものすごくほめる人と、ものすごく慎重な意見を言う人と極端ですが、
少なくとも日本人とはモラルとか考え方が大きく違う国なので、
様々な意見を聞いた上で、実際に自分の目で見てきた方がよいと思います。
それも誰かの案内で行くのではなく、自分の足で回った方がよいかと。
だって、お客さんにはよいところだけを見せるのは日本だって同じだ。
この方の本は日本語が難しく、読みにくい物もあるのですが、
この本はそういった難解なところがなく、さっと電車で読めるようなないようです。
個人的には「超高層ビルののろい」がきになります。
さて、2014年に世界に何事もなければよいのだが。ユーロが崩壊したりして。
タグ :
中国
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