日本と韓国は「米中代理戦争」を闘う [ 鈴置高史 ]
日本経済新聞社の編集委員の鈴置氏が現在の韓国を中心に周辺国を追った ルポをまとめた本。ニュースだけでは追えない事象があり参考になる。
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この本のレビュー
日本経済新聞の編集委員でソウル駐在歴もあり、韓国やアジアに増資が深い。この書籍は日経ビジネスオンラインで連載してきた「早読み 深読み朝鮮半島」を
書籍化したもので、4冊目に当たる。
順を追って読むことで近年の東アジアの力関係や思惑がいかに変化してきたかがわかり、 当事者の一つである日本としてはすごく微妙な立ち位置にいるなぁと実感する。
テレビのニュースなどでは韓国の大統領が従軍慰安婦などを持ち出して
日本をひたすら非難し続けているが、「なんなんだ!」と嫌な気分になり、
それこそ、じゃあつきあわなければよくない?という雰囲気ですし、
安倍政権も韓国の内政干渉を無視して教科書を改訂したりしてますけども、
実際は衰退しつつあるアメリカから一歩引き、これからは中国の時代だろうと
世界がひっくり返った暁にはもとの属国に戻る準備をしているようだということで、
どうも日本が朝鮮半島を併合した時代にすごく似た状況なのだそうだ。
多くの日本人はクリミアとかイスラム国とかばかりに目が行くけども、
ちょっと前に「今一番やばいのは東アジアだ」と誰かが言ってたけど、まさにそんな感じ。
集団的自衛権とか普天間基地とか機密保護法とか原発とか国内で議論を呼ぶ話題はいろいろありますけど、この韓国の離米従中や北朝鮮の核問題などと絡まっていそうだ。
民主党政権でなくなったことだけは本当に幸いなことだったが、
(韓国では野田元総理も極右だったそうですけど。)
現在日本が難しい局面にいることだけはよくわかるシリーズ本だった。
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