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私は日本のここが好き! 加藤恭子


日本在住歴のある外国人54人から日本の良さを語って貰ったインタビュー集。
我々日本人は自虐的で自己反省が多いし、意外と自分の国の良さには気が付いていない。



この本のレビュー

日本在住歴のある外国人54人。その滞在歴や滞在期間、出身国は様々で、
実にいろんな背景を持つ方々を通し、日本の良さを語って貰ったインタビュー集。

我々日本人は自虐的で自己反省が多いし、さらに人に悪く言われるととても気にしてしまい、
自分の国は良くない国なんだろうか?と落ち込んでしまう傾向がある。
でも、海外旅行や海外留学などで一歩外に出てみると、
「あー、日本ではこうなのに」って気が付いて、少しずつ自国の良さを知ることがあります。

でもこの本は完全に日本の外からやってきた人たちからの言葉で、
我々の物差しでは気が付かないような視点での日本の良さを指摘してくれている。
「日本は差別がない。」とか「東京の空気は綺麗。」とか言われるとびっくりしませんか?
出身国によっては我々とは真逆の感じ方をしている人もいて、驚かされました。

ただ、この本の登場人物は日本に深く入り込んで日本をよく知ってくれたからということもあり、
例えば、「日本人は一度仲良くなればとても良くしてくれる」という言葉を見ると、
逆に言うと、その殻を割る前に外国に戻ってしまった人には「日本人は冷たい」と感じる
人もいるのでは?ということにも気が付きます。
ほめている言葉の裏にも我々の特徴が現れているというか。

日本に苦言を呈する人の言葉では、「せっかく国費で留学生を招いておきながら、
日本人の友達は一人もできず帰国する人がいる」とか、「日本を嫌いになって帰る人がいる」とか
そういうことを言われていることがあります。

うちのマンションにも外国人が3組住んでるけど、挨拶しかしたことがありません。
じつはものすごく気にしているんだけども、話しかけにくいです。
言葉が通じないのもあるし、こう、望まれていないのにお節介しにくいというか。
実は向こうから話しかけてくれるのを待っているのかもしれません。

仕事とかで接する場合は、挨拶以外の言葉もかけないとどうしようもないので、
話す機会があってうち解けるだろうけど、そうじゃないとなかなか難しいなぁとも思います。

「仲間に入ればなんでも教えてくれる」という裏は「仲間に入るまではなにも教えてくれない」です。
ああそうか、日本人ってこうなんだなぁと我々が気づくこともあります。

この本をまとめたのが上智大学の先生なのでキリスト教の関係者のインタビューも多いです。
でも戦後、ペルーから日本の支援にやってきた、日系カトリック神父さんなんかがいて、
日本は義理人情の国って言われると、そうなのかなぁ?と。
そういえば私がペルーに行った時も日系ぽいおばちゃんに親切にしてもらいました。

戦後の日本でアメリカをどう思うか、日本をどう思うかということを聞いてみた時、
「どっちがいい、悪いを考えているヒマなんかない。我々はこの国を復興しなければならないんだ」
と怒られたそうです。
今の日本も同じ立場です。今年は災害が多く、復興を急がねばならない場所がたくさんあります。
それなのに政府はといえば、復興する気あんのか?と言いたくなるくらい腰が重い。
気が付けば政府から復興の言葉は消え、「増税・TPP」だからおどろく。
戦後の日本もそうだったけど、今回も結局、政府じゃなくて民間人ががんばってなんとかしてしまい、
その結果を「我々がやった」と政治家や官僚が思いこむという構図はかわらなそうだと思った。
最近はホントにテレビで野田首相のカオを見るたびに吐き気がします。

だから、日本に対するエールが含まれたこの本をよんで、少し心が和みました。
ささくれ立っていた心が一瞬なごんだ。

しかし、最後の解説にあったアメリカ在住のドイツ人の言葉にはびっくりした。
雨の日に渋谷のスクランブル交差点を上から眺めていた時の言葉だ。
「ぶつかったり押し合ったりせず、規律正しく譲り合って滑っていく。この光景はよそではみられない」
そんな風に交差点の光景を眺めたことってなかった。
そして、そんな視点で日本を見ている外国人がいたなんて、それこそ驚きだ。
渋谷は人が多くてあまりすきではなかったのですが、今度雨の日に交差点を 見に行ってみたくなりました。

このシリーズは続編と東日本大震災後にでた特別編があります。
未曾有の災害を心配してくれるひとが、日本国外にこんなにいるんだと。
傷ついた我々に勇気をくれますよ。



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