アジア帰りに沖縄ふらり　下川裕治

東南アジアやバンコクの滞在エッセイといえばこの人。
バンコクの日常をのぞき見したい人がさっと読める本です。

この本のレビュー

タイトルに沖縄とあるので沖縄の旅行記が主なのかと思わせるが、
実は沖縄の話よりもバンコクにまつわる出来事が印象にのこる。
今時のバンコクの禁煙事情とか気になる文化がわかって面白いです。

個人的にこの人の本は、東南アジアを書いている物が面白いと思います。
タイ語を習得しているので、疑問に思ったことなどをすぐに現地人と会話して解決？するので、
この人の目線と同じようにアジアで「なぜ？」と言う疑問を持った人には面白いと感じるのかも。

旅先での現地の人の日常にスポットを当てたエッセイが多いので、
さっと読みこなせるけど、内容はどうでもいいところもあって、すぐに忘れてしまう。
旅行経験が浅い時に読むと楽しめるけど、旅行経験が深くなってくると、
あくまでも人の体験って感じで、自分の過去の旅経験の方が印象強くなってしまう。
だからちょっと日常っぽいところだけを集めた感じのこの人のエッセイは
私にはちょっっと物足りないのです。
つまらないってほどでもないけど、面白いってほどでもない。暇つぶしに読むにはいいかも。