スットコランド日記 深煎り 宮田珠己
ご存じ、タマキングの日常生活を切り取ったエッセイ集。
毎日の生活をつづっているだけなのに時々くすりと笑ってしまいます。
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この本のレビュー
この本は本の雑誌のウェブ版で連載している宮田氏の日記を書籍かしたもの。すでに2冊目である。
私はこの連載をネット上でみつけたのだが、それを毎日追いかけることはしておらず、なにげにスルーしていた。
だから、ずっと「宮田さんってスコットランドに移住してるの?」って
その何の脈絡もない行動に驚いていました。
しかもその日記を見る限り、いつのまにやら子供がいらっしゃる。
でも今回この本を手にとって読んでみて、大いなる勘違いだと気づいた。
旅行人に連載していた頃は関西の実家に住んでいたはずなのだが、
いつの間にか関東圏にお住まいのようだ。
そして、どう考えても日本で暮らしてます。スコットランドではなくて。
旅の日常をおもしろおかしく変わった目線で切り取り、軽快な文章でつづるのが彼の持ち味ですが、ブログの場合もその持ち味が生きています。
旅の要素は取材で地方に行ったときのことくらいしかありませんけど、
でも彼の文章のファンであればそこそこ楽しめる感じですね。
いきなりこの本を読んでもなんのこっちゃという感じになるので、
彼のこれまでの旅エッセイを読んだ上で読むといいと思います。
結構文庫化しているので。
それと考えさせられたのはあれですね。
彼はサラリーマンをやめて作家生活をしておられるわけですが、
そしてこのブログを見る限り、どう考えても作家で生活していくのは大変そうですが、
(ノンフィクション作家というカテゴリな上にマニアック故。)
でもサラリーマン時代の年収がなくても、今の生活が気に入っているという。
そして、ローンの支払いに追われたりいろいろあるようですけども、
立派にお子さんを二人も育てているわけで、なんか収入とか将来の不安ばかりを考えるあまり、子供を産んだり、結婚したりを躊躇するのは 考えすぎなのかもしれないと思った。
超不安定で定期収入もない状態で、家賃を払うよりローンの支払いの方が少ないという理由で家を買ってしまうのがびっくりです。
支払えなくなったら手放せばいいという考え方らしいです。
ある意味、今の若い世代が不安不安って押しつぶされてしまうのは、
将来の不安とか年金のこととかをあおるひとの存在がありそうだなぁと。
たんなる作家さんの日記だけど、それなりに感じるところもあるし、
相変わらずのとばしたつっこみにくすりと笑うところもあるし、
それなりに楽しめます。
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