世界カワイイ革命 櫻井孝昌
世界中を席巻しつつある日本のポップカルチャーの取材、検証した本。
日本人には普通のことなので「え?そんなに受けるの?」と驚く。
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この本のレビュー
最近、ようやく日本のメディアで日本のポップカルチャーが世界で受けていることを報道し始めましたが、それがいったいどういうことなのか、フランス、スペインなどの日本系イベントや講演会に出席したり、
町で出会ったゴスロリファッションの少女にインタビューをしたりという取材を通して 考えたことをつづった本。
本自体はちょっとだらだらと繰り返した文章が出てくるところもあり少々読み飽きてくるが、
例えばバンコクで見かけたジャパンフェスタの光景などを思い出して、
こういうことだったのかぁと知られざる日本ブームを知ることができて感心した。
そういえばオックスフォードの辞書にも「カワイイ」が加わったらしいし。
前にバンコクの東急の前や伊勢丹の前で見たことあるんですよ。
コスプレしたタイの女の子たちが一杯いて、
しかもモー娘。の曲にあわせて踊ったりするコンテストやっていて。
カメラを向けるとみんな嬉しそうにポーズとってくれるの。
■バンコクでコスプレイヤーをたくさんみました
■トランジットでバンコク。またもやコスプレです。
タイとか日本に近い国だけかと思ったらフランスやスペインでもあるんですね。それが驚きでした。
フランスのイベントは規模がすごく大きくなってきて政府も後援入ったし、
日本メディアでも伝えられるようになったけども。経産省がプレスリリースしたのかな?
そういえばメキシコで会った女の子が「今トーキョーがクールなんだよ!」ってアメリカ人にいわれて、
「君日本人なの!」ってスゴイ食いつかれたってゆってました。
原宿とかがどーのとNYとかでも取り上げられるそうです。
香港でぶらぶら買い物してても「お、これいいな」って思った物のタグをみると日本製。
当然日本で買った方が安いわけです。外国で買い物する楽しみも減ってきた様な気がする。
この本でインタビューに答えた世界の女の子たちの「日本の制服ファッションは自由の象徴」とか
「選択肢が豊富」っていう言葉がとても印象的でした。
日本ではフランス=おしゃれの象徴みたいなところがありますが、
モードなショップはあってもカワイイ系のお店は余りナイらしい。
若い女の子がカワイイものが大好きなのは万国共通で
だから安くてカワイイものであふれている東京は魅力的らしい。
それもいろんなものがあるので「自分の好みで選べる」自由がある。
そして、ロリータやゴスロリなどは日本が西洋に憧れてできたファッションであるはずなのに、
そういう服もなかなか手に入らないし、町を自由に歩きづらいとか。
でも日本ではゴスロリファッションをしていても人の視線を感じることがないって。
(でもその子カワイイからそういう意味では日本でも注目されると思うんだけど。)
私はフリルが一杯の服とかって好きではないので買おうとは思いませんが、
そういう服を着ている人を東京で見てもそれほどは違和感感じません。
(家の近所で見ることはさすがに滅多にない。)
これがちょっと田舎に行けば別なんだろうけど、それが「下妻物語」の世界なんだろうなぁ。
ちょっと前にパリでみつけたお金をかけずに人生を楽しむ方法などでおなじみの 吉村葉子さんの本を何冊かよみましたが、
その中に東京に出てきたフランス人が東京は欲しい物が多いけど、あれこれ買えないから自分が貧乏人になった気分になると書いてあったことを思い出しました。
つまりこの感覚って大人だけでなく若者向けにも同じことなのだなぁと。
フランスはモードの発信地でシックで憧れる人も多いけど、
日本はそういうブランドやモードに憧れる人向けの商品も、
かわいくてちょっと持っているだけで嬉しい小物もなんでもあると。
そういうこと考えたことなかったなぁと、この本を読んで感じました。
この本の内容は、新聞を読むような物で、
「ふーん、今はこんなことになってるのか」と知って二度読みすることはないですが、
それなりに読めました。
日本のアニメは海外にでても必ず目にするので、すごいパワーを感じていましたが、
ロリータや制服もそこまで広がっているとは。ネット社会だからこそなのかもしれません。
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