中国江南の水郷古鎮「西塘」をゆく(その3)
左:写生している美大生?が多かった、右:なりきり小姐。あなた達何者?
一夜明けた西塘はにぎやかだった。
折しもこの日は土曜日。中国も土曜日は休日なのか、朝の10時過ぎには窓の外からどやどやとした 人間の集団になったとき声が醸し出す不思議な音が部屋にこだまする。 中国各地からのパッケージツアー客が西塘に到着したのだ。
観光客でいっぱいだった
窓の外を見下ろせば、各旅行会社のロゴ入りの赤や黄色のキャップをかぶったオジサン、 おばさんが列をなして連なっていて、これまたおなじみ、旗を片手に拡声器(ヘッドセットの人もいた)で 解説するガイドのおねぇさんについてゆく。
うわーー、にぎやかだなぁ。(ちなみに日本の団体旅行は見ませんでした)
ちゃちゃっと荷物をまとめてフロントに預けると、西塘の街を一回りしてみることにした。
昨日の夜は個人旅行客がぽつぽつと乗っていた観光船は、運行数が増えていた。西園など、西塘を代表する庭園の前には観光客でぎっしり。
そして、街の南の永寧橋なんて渋滞に近く、そこでレトロなチャイナドレスを着てポーズを決めてるおねぇさん・・・誰?
若いお兄ちゃんカメラマンと観光客に動ずることなく堂々とポーズをとるおねぇさん。私だけでなく、どうみても観光客っていう人たちまでおねぇさんをカメラに納めていた。一体なんの撮影でしょうかねぇ。
西園の過街楼
ちなみに昨日もそうだったのですが、街の至る所で街の絵を描いている若者がたくさんいました。学校の授業かと思っていたんですが、二日連続いるってことは合宿でもしてるんですかね。
最後に、この西塘古鎮に残された古い邸宅の一つ、尊聞堂に行ってみた。
石皮弄
尊聞堂に入り大きな声で「にーはお~」と挨拶をしてみると、案内役らしいこの家のじいちゃんが奥から出てきてくれた。
私を見て当然のように中国語で解説を始めるので慌てて「日本人です」と言うと、机の中をがさがさあさっててづくりの英語の解説書を手渡してくれた。
「中にも入っていい?」
尊聞堂のじいちゃんとパチリ
尊聞堂の部屋の写真は下の通り。ベッド以外の写真は省いてしまいましたが、調度品一つとってもお金持ちの家と一目でわかる。おまけに部屋ごとに全て調度品が綺麗に飾られていて、古い物を大事にしている様子が見て取れた。
観光客を泊めるために改装をしてあるのは「思雨客桟」と同じだが、断然こちらの部屋の方が趣がある。
「一泊いくらですか?」
「120元」
2階へと続く階段
西塘水郷古鎮散歩はこんな感じで終わりました。
かつて魔都と呼ばれた上海は大開発の真っ最中。上海のニュースポット新天地など六本木ヒルズを思わせるような中国らしからぬ空間でした。
そんな上海から1時間。西塘は中国のノスタルジーに浸れるオススメスポットです。 是非、一泊してください。朝と夜のお散歩がオススメです。
尊聞堂の庭、尊聞堂の応接間、天井の梁に自慢の彫刻
立派な作りの壁、隣の屋根が近い、窓はこんな感じ
客室1:宿泊できます、客室2:ベッドが立派、屋根
橋から水郷古鎮を眺める